夢幻空母
そこは犯罪組織『ブラックロッジ』の根城だった
祭壇には6人の幹部達が集結していた
『逆十字』…アンチクロスと呼ばれる達人級(アデプトクラス)の魔術師達。
『ブラックロッジ』の大幹部達が集結し顔を合わせていた
「おいおいおいおい。なんだありゃ!!僕たちに刃向かう魔術師でもいるとか言うのかよ!!」
スラム街にいるような風貌の小柄な少年は悪態をつく
「見苦シいゾクラウディウス」
大木のような男は諫めるが
「ああ??まぁたビビってるんでちゅかぁ?カリグラチャァン??」
「コロす」矮躯と巨躯と対照的な二人は構え殺意をぶつけ合う
「いつまでも程度の低い争いをするんじゃない2人とも」
褐色のスーツ姿の男はやれやれと嘆息する
侮蔑を含んだ声音に言い争う2人が殺意を放つ
「確かにあの見たことない鬼械神気になるわねぇ」
いつものことと特に意を介さず仮面を付けた道化師はうーんと唸る
「確かに確かになぁ……デモンベインに似ている気がしたがなぁ。デモンベインは混ざり物の鬼械神。一見したが生粋の鬼械神にみえた…いかん、いかんなぁ我々の計画の障害にならなけばいいがなぁ」
顎髭を蓄えた初老の紳士は同意した
「…あの『魔人』の手のものとは考えられぬか?…なにぶん何を考えておるか分からぬが」
侍のような風体の男は考え込む
「ティトゥスちゃん、『無限』ちゃんのことぉ?大導師様を無力化した上に私達に好きにさせてくれるじゃない?」
「ティベリウス。なにか企み無ければそのような得になら無いことをしない…当たり前だろう」
褐色肌の男の言葉にそうねぇっと呟く道化師ティベリウス
「…C計画に用があるのかしら。アウグストゥスはどう思うわけぇ?私腐ってるから難しいこと苦手なのよね」道化師はケタケタ笑う
「…我々を謀っていた大導師を無力化したことは感謝しよう。だがらっといって百%信用出来るかと言えば…否だ。」
「そもそも大導師の代わりを務めて貰わなければならない…Cの降臨を行うにはそうしなければなるまい。なるまいて」
初老の紳士は演技がかった台詞を言う
「そうだね。ウェスパシアヌスの言うとおりだ。きしし」
「「「!!?」」」
「『無限のフォーリナー』てめぇいつから!!」
クラウディウスは吠える
「……いつから?…最初からって言ったら?きしし!!」
『無限のフォーリナー』はいつかの際どい姿ではなく眼帯をした女子高生の恰好をしていた
『逆十字』という超人が一堂に会する場にはあからさまに場違いだった
「警戒しなくていいよ同胞諸君。私もC計画に興味あるんだ。勿論大導師マスターテリオンの代わりは務めるよ。計画の中枢ユニットには『暴君』と『ネームレスワン』を使用する」
「君たちは好きにしたらいい。世界征服。研究。凌辱蹂躙。破壊活動。強者との決闘。君らの野望は邪魔はしないよ」
「…なら貴殿との決闘を申し付けると言ったら??」
ティトゥスは刀を抜き『無限のフォーリナー』の首に突きつける
「…ティトゥスちゃん!!?」
ティベリウスの仮面は驚愕の面へと変わる
「君たちは私には勝てないよ。けしてね」
『無限のフォーリナー』はいつの間にか祭壇のかつてマスターテリオンがすわっていた座に鎮座していた
ティトゥスが刃を突き付けていたのは金髪の赤い服に水晶のようなものがついた翼の眼帯をした少女に変わっていた
彼女が刀にふれると粉々になった
「…………きしし!警戒しなくていいよ。彼女は僕の護衛みたいなものさ。ウェスパシアヌスキミの月児計画を真似てみたよ」
「彼女は『暴君』と同等の力を有しているから仲良くしてあげてね」
「……お姉様…」
「うんうん、お姉様にも会わしてあげるからねぇ。」
「……利用しあう仲なら理解してくれるかなぁ『逆十字』の皆」
「良いだろう。……謀っていた大導師よりは信用出来るだろう。異議はないかね同胞諸君」
アウグストゥスの言葉に渋々ながら頷く一同。超人たる魔術師達でさえ『魔人』と言わしめる異形の少女がは納得したように笑みを浮かべる
夢幻空母・廊下
「……」
「サンダルフォン、機嫌悪そうであるな」
「そういう貴様はみすみす負けたようだな。デモンベインの時の二の鐵をふむわけか」
「にゃにおぅ!!?」
黒い天使サンダルフォンに廊下で遭遇するドクターウェスト
「察しの通り己は機嫌がわるい。失せろ。せいぜいあの黒い巨人の対策なりしてればいい」
本気で機嫌悪そうであるなっと察しがついたウェストは渋々ながらその場を離れる
ウェストはきちがいではあるが愚鈍ではない
ウェストはさる。
サンダルフォンは静寂の廊下で闘気を剥き出しにする
地面は陥没する
「……『赫月のセイバー』、己が空に至る道を邪魔だてをするならばメタトロンの前に殺してやる」
付けられた胸の傷はすでに修復していたが痛む
アーカムシティの裏通り
夜鷹の鳴き声と野良犬の唸り声が響く
「いるかい?エセルドレーダ」
裏通りにいる黒い犬達に声をかける
黒い犬達はぐるると威嚇する。声の主に掛け値なしの最大級の警戒、威嚇する黒い犬達を軽く撫でる闇の少女
黒いゴシックロリータに闇色の髪の毛した少女は犬達に大丈夫と告げる
「…何のようかしら?ナイア。私は機嫌がわるいのだけれども……マスターを殺したあの女を殺せる方法でも教えてくれるのかしら?」
声をかけた主もまた闇だった
闇は人型の妖艶な女と形どる
「あれは『Y』の魔人だ。僕以外のアウターの恩恵を受けているからね簡単にはいかないよ」
「…『Y』……マスターすら倒す相手ですもの…納得はしないけど理解は出来るわ」
「終わるわけにはいかないだろう?僕としてはこの無限螺旋に介入されたのは些か不愉快だしね」
女の顔は闇となり憤怒を示す
「私としてはマスターを解放するまたのない機会だわ。…不本意だけどかりそめの主を探すとするわ。…傀儡では敵わない。大達人級の魔術師なんていないかしら」
「これなんてどうだろう」
「……相変わらず趣味の悪いこと……ナイア××××××」
一枚の写真を渡され一瞥する
「ま、一度直に見てみるわこの『ナコト写本』のかりそめの主に相応しいか」
暗黒達はしかと準備をし暗躍していた
……………斬魔大戦開幕・了