Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

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第五節「the lost brave②」

「……最近見ない?」

 

あたしは知り合いを見つけたので声をかけていた

くるくるとした髪の女児

 

茶度音虎(さどねこ)、先代死神代行の仲間茶度泰虎の娘

先の千年血戦後、ボクサー?で大成したらしい筋肉の塊のような男の娘

 

…なに、この天使

 

その茶度とも何度かあったことはあったがその遺伝子は髪の毛の、くるくるにしか遺伝してなかった

 

まぁくるくるの遺伝は強いからな

かの糖分侍もよく言ってた

 

その不釣り合いの愛くるしい猫のような風貌の女児

 

それが茶度音虎だった

 

まぁ筋肉ゴリラの相手がさぞ天使だったんだろう

 

「苺花ちゃん?」

 

その音虎は可愛らしく首をかしげる

 

「あ、いやなんでもねー、……であいつはいないのか」

 

「うん、お兄ちゃんさいきんあそんでくれないし……なんかへんだった」

 

子供は敏感だ、特に懐いている相手の変化は

 

「……変ねぇ」

首をかしげる、善人の塊であるようなあいつが不審な行動をとるとは思えない

 

親父さんとお袋さんを足して二乗したような奴だ

 

「まぁた変なことに首を突っ込んだか?」

 

不審な行動は取らないだろうが余計な行動は取るし巻き込まれる

 

トラブル招来体質は補正の附属品だ

 

たまにtoloveるときもある、なんかイラッとしてきた

 

「よし、音虎苺花ちゃんが探してきてくるわ、用もあるし」

にかっと笑いかける

「ほんと?」

 

「ほんとほんと、あたしが約束破ったことあるかー?」

 

「……結構あるかも」

 

あ、さいですか

 

 

さぁて、どこにいったか……霊絡でも辿れば早そうなもんだが

斬拳走鬼バランスはよいが霊的知覚、探知はどうも苦手だ

本業の隠密機動にはもちろん敵わないし……

 

一瞬、微かなノミのような小さな殺意がちくりとこめかみにささる

 

 

……!

 

反射的に抜刀、こめかみへの一瞬の線を弾く

 

金属音、それは地面に刺さり霊子へ霧散する

 

……短剣、短刀の類

 

「……素晴らしい、私の気配遮断を察知しますか」

男の声

 

「誰だ、てめぇ…!」

 

「あなた方の天敵ですな、死神」

無機質な敵意が襲いかかるがあまりにもそれは平坦だった 

 

これから起こることは全て作業にしかならないと

 

 

暗殺者すなわち隠密機動の同類

 

だが、隠密機動のそれとは質が違う

 

霊圧、霊力、気配のどれもが感じられない

 

開かれた市街地にもかかわらず苺花にはどこにいるか知覚出来なかった

 

「ちぃ……暗殺者ぁ……出て来いよ…」

 

「暗殺者が標的の前に姿を現すなんて愚策も愚策、常識だ」

カッカッカと笑う男の声

 

 

暗殺者相手には派手に大技を出して周囲の環境を崩すのも一つの賭けだが……音虎がいる

 

暗殺者相手に護衛しながらは悪手だ

 

 

複数のちくりとするノミのような小さな殺意がまたあたしを狙う

 

右目、脇腹、左脚……

 

この微かの小さな殺意が頼りだ

 

 

3つの線に対し、反応し一閃!

二つの短剣を弾くが右目を狙ったものが逃し頬を削る

 

「野郎……!」

 

「い、苺花ちゃん……血!」

音虎はあたし死神を知覚出来るほどの霊力の持ち主だ

 

だがこの暗殺者は知覚出来ていないだろう

 

あたしの、突然負傷などに困惑している

 

「てめぇ…わざと……巻き込んだな…!」

 

「……貴様は大分前から捕捉していた、だが確実に葬る為にベストなタイミングを狙うのは当然」

 

あたしを……音虎という人質か

 

「…………轟天に吼えろ!!『猿魔雷公(えんまらいこう)』ぉおお!!!!!」

 

斬魄刀の名前を呼び始解する

 

斬魄刀、第一段階目の解放

 

斬魄刀と対話、同調し斬魄刀本来の姿、力を解放する

 

あたしの斬魄刀は特別だがなぁ…!

 

 

「……『始解』か、やはり浅薄……気の短い標的はやりやすい」

落胆もなくただ平坦に侮蔑する声

 

「浅薄かは食らってから決めな!!」音虎も守っててめぇも倒すと虚空を睨みつける

 

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