Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

82 / 97
No.11「斬魔大戦⑩~超人侵攻・凶風と水塊~」

「オィオィオィ、しっかりしてくれよぉ!!!仮にも僕たちに楯突く覇道財閥だろうがよぉ!!あのインスタント魔術師しか骨のあるやつがいないのかよ!」

 

覇道邸の庭で禍禍しい風が鎌鼬となり覇道財閥の私兵を切り刻む

 

矮躯の魔術師は陰惨な笑い声をあげ風を纏い覇道邸へ侵攻する

 

護衛の兵隊達はバラバラに刻まれ死体の山となる

 

 

「ひゃははははは!いいストレス発散になるぜぇ!」

 

クラウディウスは猛攻を続ける。禍禍しい風が絶えず吹き荒む 

 

「……あら、魔術師とやらは下品なのね。…」

 

はぁ、と嘆息し吹き荒む風を受けても平然としている

 

ピンクのドレス姿の黒い翼を生やした少女は矮躯の魔術師の前に立つ

クラウディウスの、侵入を阻むように覇道邸の内門の前に立つ

 

クラウディウスは眉をひそめる

 

「だれだてめぇ」

 

 

「名乗る者でもないわ。」

 

 

「ぁん?!僕の邪魔するなら死ねや!」

 

鎌鼬を放ち断ち殺そうとするが弾かれる

 

 

「……そよ風かしら?」

にやりと好戦的な笑みを浮かべる

 

「しかし風とは相性が悪いし日光は嫌ね」

 

日傘を差しながら嘆息する

 

「だから………変えさせてもらうわ『異変再現・紅霧』」

 

「!?」

 

 

周り一帯が赤い霧に覆われる

 

「ようこそ、我が異変領域へ…咲夜」

 

「はい、お嬢様」

 

霧が1人の銀髪のメイドと形作る。咲夜と呼ばれたメイドは主たる少女に会釈しクラウディウスを一瞥する

 

「…テメェ…魔術師か?」

 

クラウディウスは警戒する

 

「違うわ。強いて言うなら『怪物』よ…咲夜、今はただのサーヴァントとして召喚された身。力を貸してくれるわね」

 

「随意に。この身この魂総てお嬢様のモノです…何処までも着いていきます」

 

「我がマスターの障害たる敵よ。咲夜…排除しようじゃ無いか」

 

「御意」

 

と返答と共にメイドは消えた

 

 

     メイド秘技『殺人ドール』

 

 

大量のナイフがクラウディウスをいつの間にか囲んでいた。

 

「はぁ!?」

 

時が止まったように静止したナイフ群

 

一瞬メイドをクラウディウスが視認したと同時にバラバラに射出する

 

「…ちぃ!?」

 

纏っていた風でいくらか相殺したかあまりにも数が多いナイフに傷つけられたクラウディウスは憤慨する

 

「テメェら殺して犯して豚の餌にしてやらぁ!」

 

「下品の極み」

 

 

 

 

己の番

 

侵入者と聞いて己は駆けていた

 

正門の侵入者はランサーが対応する。だからマスターたる立火のもとに行けとランサーに有無言わさず言われた

 

あの女の言葉は気に食わないがそうも言ってはいられない

 

確かに……………『真白』と再会してから思考は『真白』に囚われていた

 

彼女は『正義』に狂っている。元々正義感は強い奴だったがあそこまで潔癖だったわけではなかった

 

あまりにも差がありすぎた現実に俺は絶望し渇望していた

 

……………そしてあの『立火』を畏怖し羨望していた

 

黒い翼を生やし逸脱した力を扱った彼女に

 

 

 

「考えるな…目の前のことだけを考えろ」

 

廊下を駆け角を曲がるとそこは血生臭い凄惨な場だった

 

強大な力を振るわれ爆ぜた死体、死体、死体

 

それは有り余った怪力により果実のように顔を潰された死体ばかりだった

 

「ツマラヌものばかりダ、黒い鬼械神を操ル魔術師をダせ」

 

髑髏のマスクを巨大な隆起した筋肉を纏う巨躯の男は護衛の兵隊を掴み問いただす

 

己は瞬時に敵と判断し干将莫耶を投影し腕を切り崩す

 

分厚く切り落とすには至らないが兵隊を離させることに成功し魔力を籠めた蹴りを放つ

 

がまるで大木を蹴るようで吹き飛ばすには至らない

 

「ちぃ!」

 

「…骨のアるやつ、貴様が黒い鬼械神を操ル魔術師か」

 

 

(狙いはリツカか…!)

 

巨躯の男の言葉に肯定も否定もせず投影する

 

斬魄刀『火神楽』を投影する

 

赤い刀。炎熱系の斬魄刀。燃える刀

 

      『剡呪点睛・波濤』

 

刀身が炎の波濤を纏い振るえば火焔の波濤が放たれる

 

「…炎力!」

巨躯の男は拳を振るい火焔の波濤を吹き飛ばす

 

「テメェは『逆十字』とやらか!」

 

「『逆十字』カリグラ、ダ。死ぬマで覚えてレバいいぞ。」

 

「…なら、貴様が死ぬまでは覚えてやる魔術師。…『赫月のセイバー』貴様をここで死ぬ。焦がせ『火神楽』」

波濤の威力が上がる

 

 

「炎使い力、相性がイイようダ。」

カリグラと名乗った巨躯の男はにやりと笑い水柱を放つ

 

「我が魔導書は『水神クタアト』…水使いダ」

 

炎の波濤と水柱はせめぎ合いぶつかり合う

 

「手をばらしていいのか」

 

「どうせ死ぬダから関係ないダロう」

 

 

 

 

私の番

 

 

「…セイバーくんとランサーが交戦!」

 

「…生身の戦いならサーヴァントは遅れは取らないはず…けど『鬼械神』戦は流石に別。対城宝具でも無理。対界宝具レベルは必要…難しいかも」

 

マギウス姿で駆ける。サーヴァント2人の繋がりから戦闘が始まった事を察する

 

「…レイドクローで『逆十字』の鬼械神はきついの?」

 

 

「きつい…かも。魔術師としても魔導書としても位階が違う。おそらく『無限のフォーリナー』による、恩恵はあるかも」

 

マスコットサイズに縮み私の肩に乗るキャスターは苦渋の表情をする

 

「それでも…デモンベインを守らないと…本当に勝ち目が無くなるのは…きつい」

 

 

「……なら、『鬼械神』を招喚させない」

 

 

「……させる前に倒す」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。