Dr.ウェスト
世紀の大天才科学者としてブラックロッジお抱えの変態である
奇天烈できちがいなどと風評される彼だが矜持はあった
そもそもとして何故彼がブラックロッジなどというテロリスト集団にいたのか
もちろん元々死者の蘇生などをメインに研究をしていた異端者だ
自由に研究出来れば問題なかったのだ
それ故大導師個人にも彼なりに恩義を感じていた
怪物であろうとも化け物であろうとも畏怖していたのは事実であるがそれもまた事実であった
だが、『逆十字』共が取り仕切る今本来ならば…彼はブラックロッジいる必要性はない
リーダーシップを発揮する逆十字が1。アウグストゥスとは折り合いが悪く大導師存命のときも衝突は常だった
引くならば今か
Dr.ウェストは考える。
量産型破壊ロボットの量産に乗り出してる今こそ
大十字九郎亡き今。心が躍らず。
…………しかし、黒を纏う新たなデモンベインが復活した
大十字九郎が、復活したわけでは無い
がデモンベイン。『魔を断つ者』。我等が仇敵
「吾輩はどう動くべきであるか」
「Dr.はDr.の思うままに動くべきだよきしし!!」
いつの間にか彼の研究室にいる。
少女の形をした
大導師と同じかそれ以上の
逆十字共より遙か深い闇を纏う存在
年端のいかない女学生の見た目の化け物はケタケタ嗤う
おぞましく思う。事実エルザも警戒していた
機械人形である彼女も不快を示すおぞましさ
「きしし、Dr.が離反しても責めはしないよ。逆十字達にも文句を言わせないよ」
蒼髪の短髪に眼帯。制服姿には、アンバランスな極彩色の瞳はすべてを見透かすようだった
極彩色の暗黒はそこに居る
まるで百足や蛾、ゴキブリなどのおおよそ人が嫌悪感を催す害虫が集合し少女の形をとっているかのような嫌悪感を示す
それが寄車むげんという魔人の害的要因であった
元々の『寄車むげん』よりなおおぞましさを有すると訳が分からない事を思考する
「吾輩は今のブラックロッジは主義に反するのであーる。青瓢箪とも性が合わないであるからして」
けして、貴様から逃げるわけではない
「そもそもとしてこの量産型には美学がないのである」
「いいよ、Dr.はそれでいい」
Dr.ウェストはこうしてブラックロッジから離脱することなる
きししという歪な笑い声が頭から離れないが
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アーカムシティの外れの荒野
『赫月のセイバー』は霞がかった思考に没頭する
『咲良』を救う。『真白』を殺す
だから強くならなければならない
強くならなければならずそのためにマスターを切り捨てた
1を救うため全を切り捨てる
正しいことの筈だ
だから救わないと
「ふふ、そうよ『赫月のセイバー』だから力をあげる。ふふマスターを復活させれば更なる力をあげる」
「なっさけないわね!!!!たかが盤上の駒如きに操られてるなんて」
侮蔑する怒号。
振り向くと茶髪の少女と……グラーキ黙示録と名乗っていた無表情の灰色の少女
「まぁ仕方ないか所詮は『No.1』。…ただ一人の失敗作。そんなやつが『次元聖杯戦争』の枠に選ばれるなんて理解に苦しむわ」
茶髪の少女は吐き捨てるように言う。見覚えがある
「忘れたとは言わせないわよ。『禍神殺しNo.6』『無貌のクラスレス』……あんたを殺す女だと」
彼女の身体は紫電する
茶髪に女子中学生の制服姿にルーズソックス
『御坂美琴』『
『とある』シリーズのヒロインの一人
いやそれはどうでも良い…『無貌のクラスレス』の姿が前回と違う
奴の宝具か。まぁいい邪魔をするなら殺すだけ
「知り合いかしら?まぁいいわ…邪魔だてするなら殺しなさい『赫月』」
「ああ」エセルドレーダの言葉にただ首肯する。甘い毒は
思考を遮る
干将莫耶を投影する。霞がかった思考は疑問を切り捨てる
邪魔は排除するだけ
「さぁ、私達の道を阻む者は殺しなさい」
「私達の殺し合いに口出しするんじゃないわよ、盤上の駒如きが」
「…『転生者』め」
エセルドレーダは舌打ちする。『転生者』への嫌悪感
「…物語を陵辱する『害虫』如きに」
「思い知らせなさい!!『赫月』!!」
彼女の激情と共に
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「……今のあれに干渉は得策じゃないと申し上げる」
「なに、私が負けるとでも?」
「…………いえ、無駄かと。意義を問います。『禍神転生者』の殲滅が貴女の『存在理由』『No.1』と『No.Extra』に固執する理由が分かりません」
と、申し上げると話を区切る
灰色の少女は無表情に無感動に機械的にその違和感と齟齬を指摘する
「気に食わないだけよ全てが」
吐き捨てる
「ああ、全てが気に食わないだけ」
ただ感情的に吐き捨てる
私は何もかもが気に食わないだけ
宝具『
宝具の開帳
紫電する身体。
雷電する雷霆。それは『御坂美琴』ではなく彼女を模した何か
『無貌のクラスレス』たる宝具『
この『転生者権限』が『常世総てのセイヴァー』ましてや出来損ないに劣るわけない…!!
「きしし…!!乱闘大いに結構!!」
極彩色の暗黒はそこにいる。どこにでもいる
『害虫』が如く
「やぁ、混ぜてよ」
奇抜で蠱惑的な黒い衣装で、片眼をつむりアイスをかじる魔人がいる
「…『無限のフォーリナー』っ!!」
リベルレギスの腕を部分召喚しエセルドレーダは憤怒にもえる
捻りつぶさんと腕は『無限のフォーリナー』を狙う
「………『N』の魔人は君かな?」
エセルドレーダに目を向けず此方へめを向ける
攻撃されているのも気にかけず此方へ笑いかける
「何を言っているの?」
「キミの『無貌』の力。似ているからねまさかと思うけどね。識らないなら良いよ」
リベルレギスの拳は止まり分解される
「そうさ、干渉されては邪神の名折れ。僕の力を混ぜさせて貰ったのさ。」
「…お初にお目にかかるね。ナイアルラトホテップ。無貌の、神さま」
「随分遊んでくれるじゃないか。『Y』の魔人。ヨグソトースの眼」
闇が妖艶な女を形取る
「きしし!!鴉の世界に興味持ってさ。またまたこれが歪みに歪み鴉も生まれなくなってねぇ…」
「けれど『D』は再誕した。『獣』の代役もいる」
「『斬魔大戦』の開幕といこうじゃないか!!」
「白き王も黒き王も不在の喜劇だ」
きしし!!と嗤う。『魔人』は嗤う