俺と白露型の日常   作:夜仙

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 間違えてこの話を『提督をみつけたらの三次創作』に投稿していました。誠に申し訳ございません。

 そのため遅くなりました。

 今後はこのようがない事をご約束します。

 ですので、引き続き読んでくださったら嬉しいです。

 謝罪はこれにて。

 では


10 噂には大抵真実がない 

 かつて深海凄艦というものがこの地上にいた。彼らはかつて破壊者として地上にいる我らを脅かし、怖がらせた。

 

 そう、艦娘が現れるまでは……

 

 彼女らの出現は大きく、深海凄艦が手に入れていた海域を次々と攻略。彼らはどんどんやられていき、追い詰められていった。

 

 そこで彼らはどうやって被害を減らすかに頭を使うようになった。

 

 どうやって奴らを倒すか?

 

 悩んだ挙げ句、彼らは一つの案を思いついた。

 

 

 

 それは艦娘達を二つ名で呼ぶことだ。

 

 二つ名と言ってもあだ名に近い。例えば、とある駆逐艦を『主人公』、とある軽巡を『レズ』といった感じだ。

 

 

 もちろん白露型にもある。

 

 白露は、一番に敵に突っ込み、その攻撃力から『特攻戦艦』と呼ばれ、時雨は、その頭のよさ、作戦立案の適格さから『策士』、村雨は、その容姿、口調から『エロ先生』、春雨は、あまりにも可愛らしく、敵である深海凄艦も思わずほのぼのしてしまうことから、『大天使春雨ちゃん』、五月雨は、そのドジっ娘ぶりとそれによって引き起こされる運の良さから『ラッキー地味少女』、海風は、その母性本能の高さから『オカン海風』、山風は、いつもぼっちなイメージがあり、また本人自身あまり喋らないので『コミュ障』、涼風は口調を除けば、ただの普通の奴で、一番まともな思考を持っていることから『ツッコミ』とこんな感じである。

 

 

 

 そんな風に艦娘達を呼んでいる深海凄艦だが、中には『見たら逃げろ』という警告を出させる奴らがいた。

 

 深海を自由にたゆたい、楽しそうに敵を全滅させていく潜水艦『青い悪魔』、いつも無表情で、その顔で敵を威圧する空母『能面空母』、その運の良さで敵の魚雷、主砲が当たらず、それどころか、その運の良さで敵の弱点に当ててくる駆逐艦『幸福の女神』、『練習通り、練習通り♪』と言ってストレッチをするような調子で敵を倒す軽巡『ストレッチ軽巡』……そして、『紅白まんじゅう』と呼ばれた二人。この二人は駆逐艦なのにそれと思えない攻撃力と瞬発力を持ち、敵からはそれぞれ『赤い悪魔』、『白い悪魔』と呼ばれていた。

 

 この以上六人は深海凄艦に最も恐れられていた。何故なら、彼女らが一人でも参加した場合、たとえ姫級でも悪いときで小破程度で倒せる。そんな六人だが何回かこの六人で艦隊を組んで出撃したことがある。

 

 その結果は酷かった。たった一時間でそこにいたフラグシップはおろか、その辺にいた全ての深海凄艦が殲滅された。

 

「彼女らは恐るべき力を持っている」

 

 そう深海凄艦の一人は語っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこれ?」

 

 どうも、皆さんこんばんわ。雷雨です。

 

 今日早起きして、暇だったからテレビを見たら変なユーマ番組がやっていました。

 

「それにしても『紅白まんじゅう』か……ブッ」

 

 いかんいかん。殺されるから、殺され……ブフォ!

 

「ワハハハ!ヤッベ笑いが止まんね〜!!」

 

 紅白まんじゅうって……最早悪魔でも女神でもなく夜叉でもなく、まんじゅう!まんじゅうだよ、まんじゅう!どういうあだ名だよ!

 

 ガセにしてはひどすぎだろ!

 

 

 

 

「ハァハァ笑い疲れた」

 

 ちょっと腹筋痛いわ。お兄さん朝から疲れたわ。

 

 そう思った時だった。

 

 ドタドタドタ、と足音が聞こえてくる。しかも、それはこっちへ来ている。

 

 ん?これはもしや……

 

「ぽぉぉぉぉぃぃい!‼」

 

 駄犬だ。駄犬が来た。

 

 猛ダッシュでこっちに来ている。じきにここに来るな。

 

 そう思っているとバンというドアが音とともに開く。やはり俺の予想通り駄犬夕立だ。

 

 

 夕立は白い髪の毛に犬を連想させるようなぴょんとはねた癖っ毛にルビーのような赤い色をした目をしており、胸は割と大きい。もし、こいつの性格がもう少し大人しい方だったら、恐らく彼氏は一ヶ月も経たないうちに出来てしまいそうなんだが、そうは神様が許さないらしい。夕立は犬のような性格をしており、それは『駄犬』という言葉がよく似合う感じになってしまった、いわゆる残念系美人だ。

 

 そんな彼女が今ドアを開き、猛ダッシュでこっちに来た。

 

 俺は避けようとしたが夕立の方が速かった。避けようとした時には手でぎゅっと腰の位置に手を回されていたのだ。

 

 そして、その勢いでソファへと押し倒される。言っておくが、読者の思っているような押し倒され方ではない。バトル漫画で敵かなんかが攻撃を放って、味方、もしくは主人公が壁までふっ飛ばされるやつがあるだろう?あれに近い感じだ。

 

 まぁ、そういう感じだからソファが俺を受け止めようとして、すごく動いた。

 

「雷雨〜。遊ぼ〜!」

 

 夕立さん、痛いです。どんだけ力を入れているんですか!?おかげで腰と腹がくっついちゃいそうだから!

 

 その時、ドアが開く。また誰か来たのか、だとすれば誰でもいい。助けてくれ!

 

 そう思って待っていると俺にとって救世主になるかもしれないやつが入ってきた。

 

 

 

 

「おーい、夕立姉さん。どこ行っ……」

 

 来たのは赤い髪をした少女、江風だった。助かったかもしれない。あいつは俺の手を潰すぐらいの強さで握りしめるくらいの力があるからな(『人の名前はちゃんと覚えよう』参照)。

 

「おい、助けて『お邪魔しました、仲良くやってください』はぁ!?待てやゴラ!!」

 

 何逃げようとしてんだよ!

 

「冗談だよ、冗談。お前には冗談が通じねぇのか?」

 

 今、冗談を受け取れる状況じゃねぇのにお前は気づかないのか、江風!?

 

「はぁ、しょうがねぇなぁ」

 

 そう言って、江風は夕立を手馴れた手付きで俺から引っ剥がす。当の夕立もさして抵抗しなかった。恐らく両者共に暗黙の了解があるのだろう。

 

 流石、姉妹艦。そういうところに仲の良さが出てくる。

 

「ところでさ。お前、ここでさっきまで何していたんだ?」

 

 一段落ついて思い出したかのように江風が訊いてきた。

 

「あぁ、テレビ見ていたんだよ。早起きしちまって暇だったから」

 

「ふーん」

 

「そういえば、今日は何時に起きたっぽい?」

 

「……五時ぐらいかな」

 

 俺のその一言に二人はすごく驚いた顔をした。そして、面と面をお互い合わせると、ごにょごにょ声で何か喋っている。

 

「おい、どういうことだよ。まさか雷雨の野郎、優等生にでもなったのか?」

 

「そんなことはないはずっぽい。だって、昨日『夜ふかししてやるぜ!』っていうことを部屋の中でテンション上がりながら言っていたのを聞いたもん」 

 

 おい、聞こえてんぞ馬鹿共。あと、さらりと昨日の俺のことを喋らないでくれるかい、夕立さんや。……仕方ない、一応理由は話しておこう。

 

「実は昨日な、夜ふかししようとしたら眠たくなってな。それで早く寝たんだ」

 

「そうなんだ」

 

「へぇー」

 

 二人は再び俺の方に面を向いた。さっきの俺の言葉のおかげだろう。あと、江風が『これで槍の雨が降らなくて良かったぜ』って言ったのは気のせいであってほしい。まさか、それを危惧していたんだとしたら……な。あ、ついでにだが、実はこの俺の寝た理由は嘘だ。夕立の言ったとおり昨日は夜ふかししようとしていたら、時雨と海風が部屋に乗り込んできて、無理矢理寝させてきたのだ。もちろん抵抗したが、十秒でそれは終わった。クソ!あのおかん共め!十時はまだセーフだろうが!

 

 やがて、廊下から三つの足音がこちらに向かって近づいて来るのが聞こえてくる。

 

(誰だろう)

 

 そう思っていると、扉がゆっくりと開き、それぞれの足音の主が姿を表した。

 

 来たのは白露と時雨と涼風だった。

 

「あっ!夕立に江風にそれに雷雨じゃん!珍しい組み合わせだね〜!」

 

 と白露。

 

「雷雨……やっと早起きができるようになったんだね」

 

 と涙ぐむおかん。

 

「雷雨やったな!お前もやればできるじゃねぇか!」

 

 と普通のことを言う涼風。

 

 三者三様ってよく言うけど、まさに今それを体験しているな。これは勉強になる。

 

「ところでだけど、雷雨はさっきまで何してたっぽい?まさか……いけないことしてたっぽい?」

 

 この言葉に俺を除く各々の雰囲気が変わった。それぞれが後ろに大きな巨人や魔神みたいな奴らを従えているみたいな光景が目に映る。幻だろうか? 

 

「違う違う!俺はさっきまでテレビを見ていたんだよ!」

 

 そこから俺はあいつ等に分かりやすく番組の説明をする事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅん……そんな番組がやっているんだ」

 

「あたいらのを取り上げてくれるのは嬉しいぜ」

 

「ぽい!」

 

……良かった。ちゃんと冤罪であることを伝えられた。

 

「じゃあさ、じゃあさ!私はなんて呼ばれていたの!」

 

 白露が目をキラキラさせて、こちらを見ている。夕立と同じくらい好奇心旺盛なんだよなぁ、この娘。ただ、非常識さでいうと、夕立のほうが断然上だけど。

 

「お前は特攻戦艦って言われていたらしいぞ」

 

「「「「あぁ〜」」」」

 

 俺の言葉にその場にいる白露型は同意の声をあげ、うんうんと頷く。そんなにこのあだ名はあっていたのか?

 

「そんなに白露と合っていたのか?このあだ名」

 

「うん。合ってるよ。というか、それがすごいピッタリフイットしてるよ」

 

「そんなにまで合ってたのか」

 

 俺はちらりと当の本人は照れていて、『戦艦だなんて〜』と独り呟いていた。

 

 

「それじゃあ僕はなんて呼ばれていたんだい?」

 

 時雨は期待している眼差しを俺に向ける。恐らくさっきの白露の様子を見て、好奇心が湧いたのだろう。

 

 まぁ、こいつのも悪くないものだから、恐らく喜んでくれるだろう。

 

「時雨は策士って呼ばれていたそうだぞ」

 

「「「「あぁ〜」」」」

 

 これまた白露型の頭の中ではこのあだ名は一致したらしい。同意の声が出てくる。

 

 やっぱりイメージとあっていたんだろうなぁ。さて、本人は。

 

 そう思い、時雨の方を向くと、何故か彼女は不服そうな顔をしていた。

 

「……どうした、気に入らないのか?」

 

「いや、別に良いんだけどさ、どうせなら『大天使時雨』の方が良かったなぁって」

 

 は?君何言ってんの?お前が大天使だったら、この世が終わるわ。それにお前は策士じゃなくて、どちらかといえば『オ……

 

「雷雨、君さ本人を目の前にして何失礼なことを思っているのかなぁ」 

 

 時雨がどす黒いオーラを纏って俺に威圧する。

 

 これ以上は駄目だ、という警告だろう。これには流石に従わないと未来がない気がする。

 

 と言うか、なんで俺の心を読めるのかな、君は?

 

 

「じゃあ、あたいはなんだよ?」

 

 涼風が時雨の威圧で弱々しくなっている俺に質問をする。あぁ、君みたいに純粋でしっかりとしている娘が増えればなぁ……。

 

「お前は『ツッコミ』だってさ」

 

「「「「あぁ」」」」

 

 白露型でまたしても同意の声が上がる。なんかこうして聞いてみると、仮にだが深海凄艦がつけていたとしたらセンスがいいなと、思ってしまう。

 

 さて、涼風の様子はっと……

 

「なんであたいだけそんなダサいのさ〜!!」

 

 お前のそういうところじゃないか?

 

 

「ねぇねぇ、私は私は?」

 

「そうだぜ!俺らだけまだだぜ!」

 

 夕立と江風が今度は聞いてくる。

 

 こいつらのあだ名は確か……

 

「あれ?」

 

 そういや、こいつらのやつってあったっけな?いや、言われてないなぁ……あれ?俺が単純に覚えてなかったのかな?

 

「すまん、お前らのやつだけ覚えてないや」

 

「えー!」

 

「マジかよ〜!」

 

 二人ともがっかり感を覆い隠せない様子だ。しかし、二人はすぐに開き直って、さっきまでカーテンで包まれていた窓をジャーと勢いよく開けた。

 

 午前六時の陽の光が夕立の白い髪と江風の赤い髪を鮮やかに照らしていた。

 

 




白露が改二になることになりましたね。楽しみにしていた方々にお祝いの一言を送りたいと思います。

おめでとうございます!

まぁ余談としてですが、この話にでてくる白露型は全員改二状態です。はい。 
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