ここは神奈川で多分一番有名な海、江ノ島。
辺りには猛暑を楽しもうとする若者達がわんさか溢れている。
その江ノ島にとある二人がいた。
それは……。
「いや〜、流石ですな。雪原殿」
「そうですな、雷雨殿」
「いるね〜沢山……」
「「『リア充イェ〜イ』とか言っている野郎共が!!」」
哀れな高校生だった。
「いや〜、毎年来るけどさ。こんなにいるなんてな。アハハ」
「そうだなー。なんでこんなにもいるのかね〜」
二人は笑顔で言葉を交わすが、何処かドスがある声で言っている。
そう。この二人は前にも本人達が言っていたとおり非リア充組だ。彼女いない歴は年齢に比例する。
そもそも彼らは何故ここまでなってしまったか。
それは……
〜高校〜
『ねぇ○○君、今日パフェ食べに行こう♪』
『いいね。○○ちゃん。行こう』
『それでさ〜。俺付き合っている彼女がさ〜……』
『あぁ、分かる。俺の彼女もさ……』
このように彼らが通っている高校はリア充組が大半、いや八割を占めていた。その中での孤独感、絶望感、嫉妬……などなどがこの二人をこのような哀しい感じにさせたのだ。
〜再び江ノ島〜
「なぁ、雪原。例のものは?」
「あるぜ。ここに」
そう言って雪原は鞄からそれを取り出す。
「我等非リア充組の家宝が」
そう言って取り出したのは黄金に輝やく剣だった。
これは我等が最終兵器、聖剣レクスカリバーだ。
この剣を使うと、リア充が消滅するというやつだ。これを使ってリア充消滅させてやんよ!ヒャハハハ!!
プルルルル
俺のスマホが鳴る。電話の主は同志でもあり、隊長でもある委員長こと本居康親だ。
「もしもし。どうした隊長」
『雷雨、大変な事態が起きた』
本居は深刻そうな声を出す。これは何かあったな……。
「何があった」
『実はな……』
『向こうでハーレムを作っている奴がいた……』
この言葉を聞いて、俺は衝撃を受ける。ハーレムなんて……まさか、そんな!
「どうした、雷雨?」
雪原の質問には応じず、俺は駆け出す。レクスカリバーを持って……。
「困ったなー。どうしたんだ、雷雨の奴?」
俺はそう言い、頭をポリポリかく。すると、チョンチョンと誰かが俺の腰を指で突っついて呼んでいる。誰だろうか?
「はい、なんでしょうか……え?」
そこに居たのは……
俺は走る。ぐんぐんと走っていく。
レクスカリバーを手に持って走る。
周りの人は俺を変なパーティーピーポーの奴と思っているのかもしれない。
だが、そんなの気にしない。
今の俺にとってはハーレム作っている奴を倒すのが先だ。
「待っていろよ!悪の権化め!!!」
天に向かって、一人吠えた。
雷雨の持つレクスカリバーは悪を切り裂くことができるのでしょうか!?