バグってニューゲーム   作:ひらいず

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初投稿なので、なにかと至らぬ文章ですが、どうか最後までお付き合いいただけると幸いです。
書溜めが無いので、投稿ペースにムラができると思いますがよろしくお願いします。


始まり

___永遠の愛を込めて Monika

 

 

なんだこれは、恨んでいたはずなのに、Sayoriを、Yuriを、Natsukiを、文芸部のみんなをめちゃくちゃにされて、僕は彼女を恨んだはずなのに!

 

なのに、どうして涙が止まらないんだろう?

 

文芸部をめちゃくちゃにしたのは彼女だ。恨んでも恨みきれないほどに恨んだ。僕のためにみんなを酷い目にあわせた、歪んだ愛情だとも思う。僕のためだけにそこまでするという行動原理もよくわからない。

 

でも、そうか。それでも僕は、彼女のことが好きだったんだ。

二人だけの空間で語り合った彼女。最後の最後まで僕への愛を囁いた彼女。文芸部のみんなを最後まで愛した彼女。

許そうとは思わない。だから僕は、一生彼女を恨んだまま、

___彼女を愛そう。

 

これは復讐でもあり、純愛でもある。強くてニューゲームの始まり。

所詮、ゲームはゲームだ。Monikaにできるなら、僕にもできるさ。

 

 

***

 

 

よし、まずは第1段階は成功だ。

sayoriが自殺する前、さらにその前の文芸部に入る当日まで戻ってくることができた。

ここまでのデータは完全に元通りだ、あとはMonikaが復元されていれば、完璧だ。

 

sayoriはまた寝坊か、先に行ってMonikaの存在を早く確認したいところだけど、下手な行動を起こして台無しにしたくない。諦めて待つことにしよう。

 

「おーーーーーい」

 

やっと来たか、確か僕は横断歩道の辺りで待ってたんだったか。

 

 

「はぁっ…はぁっ…やっと追いついた!先に行っちゃったのかと思った!」

 

とんでもねぇ、待ってたんだ。

なんてね。

 

「僕が止まって待ってたからだけどね」

 

「ひどーい!そのまま無視しようとしてたの!?」

 

そんないつもと同じような会話を意識しながら学校へと向かった。

 

 

***

 

 

放課後、sayoriが僕の教室までやってきた。

 

「そうだ、Kenichiくん!そろそろどの部活に入るか決めた?」

 

キタ!ここは慎重に「文芸部」

僕のバカ!なんて食い気味に返事してしまったんだ!

 

「え、Kenichiくん文芸部に入りたいの…?」

 

ほら、sayoriも困惑してる!なによりこれでまたバグが発生したら全てが水の泡だ!でも…文芸部に入るのは元々確定だし、何が変わるわけでもない…のか?

 

「あ、ああ…僕もsayoriが活動してる部活に興味があってさ」

 

「そうなんだ!えへへ、嬉しい!」

 

なんとか誤魔化せただろうか?

何事もないことを祈るばかりだ…。

 

 

***

 

 

「みんなーっ!新入部員のKenichiくんだよ!」

 

「sayori…恥ずかしいからやめてくれ…」

 

久しぶりに部室に入ったような気もする、ただこれでMonikaの存在を確認できる。

教室を見渡してMonikaを捜したが、姿が見当たらない。

 

まさか、失敗したのか?やっぱり、このタイミングではまだ僕は文芸部に入ってはいけないのか?安直に行動するからボロが出たんだろうか?そもそも、失敗や成功以前に計画自体に綻びがあったらどうしようも「……ichiくん、Kenichiくん!」うん?

 

 

「もー!ちゃんと聞いてよ!こっちがnatsukiちゃん、いつも元気いっぱい!そしてこっちが部活一の秀才、yuriちゃん」

 

「そ、そういうこと言わないの!」

 

yuriが照れて反論してる…Monikaに気を取られすぎてたけど、懐かしいやりとりだ。平和だったあの頃に僕は戻ってきました!

 

 

「ごめん、Yuriもnatsukiもよろしく」

 

「ふん、別にこれ以上新しい部員なんていらないわよ」

 

久しぶりのツン、ごちそうさまです。

相変わらず小さくて可愛いな。

 

「ちょっとnatsukiちゃん…よろしく、Kenichiくん」

 

ご無沙汰してます。

相変わらずのべっぴんさんだな。

 

「natsukiちゃん!カップケーキ作ってきてくれたんでしょ?」

 

「はぁ…しょうがないから準備してくるけど、ほどほどにしないと太るわよ?」

 

「じゃあ、私はお茶を準備してこようかな」

 

久しぶりに食べるな、natsukiのカップケーキとyuriのお茶…いつもごちそうさまです。

 

 

***

 

 

カップケーキとお茶に舌鼓をうっていると、

 

「___遅れてごめんなさい!あ、あれ?Kenichi…くん?」

 

…ハッ!色々言いたいことはあるものの言葉より先に動いてしまったか。つい抱きしめてしまった。

 

「あ、ごめんMonika」

 

良かった…Monikaはちゃんと存在した!あとはもう、Monikaを幸せにして変なことをさせなければ、万事解決だ。せっかくのニューゲームだ、みんな幸せにしよう。Monikaだけじゃない、みんなを。みんなの悩みを解決してこその強くてニューゲームだ。ハッピーエンドへ、さあ行くぞ!

 

 

 

 

「あ、あのKenichiくん?気持ちは嬉しいけどちょっと離してくれる…?」

 

顔真っ赤じゃないか、らしくないぞMonika。

 

 




書いてる途中に小耳に挟んだんですけど、our time modとかいう最高のmodがあるんですね。まあ、自分英語さっぱりなんでできませんけどね。
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