楽しんで見てくださってる方がいて本当に嬉しいです。感想本当にありがとうございます!
相変わらずの亀更新ですが、これからもよろしくお願いします。
金曜日の夜、僕は昔の夢を見た。
昔といっても、今よりずっと後の話になる。なるはずの夢。
何もなくなった世界で、自分の座ってる位置すらよくわからないのに、目の前の彼女だけは僕を愛おしそうに見つめている。そんな夢。
「こんにちはMonika」
今日は土曜日、その上駅前ともなるとやっぱり混むもんだね。
人探すのにも苦労しそう…Monikaは目を惹くべっぴんさんだから一目でわかるけどね。
「あら、 kenichiくん?遅刻じゃない?」
からかうようにMonikaが返してくる。
これでも早く出たんだけどな…。
「まだ1時間前なんだけど…」
「男の子なんだから女の子より早く着かなきゃ!」
口では、そう言うものの楽しそうなMonika。とても可愛い。
少しからかってみようか。
「もしかしてデート楽しみで早く来ちゃったとか?なーんちゃっ…て?」
「………」
あれ?
軽口のつもりだったのに、Monikaの顔が真っ赤になってしまった。
「…別にいいでしょ、好きな人と二人っきりなんだから」
just Monika!! (萌え死)
それはズルいよMonika…。
「ボサッとしてないで早く行きましょう?」
「はっ!…うん、まずはカフェに入ろうか」
いつの間にか調子を取り戻したMonikaに促してもらえたお陰で、息を吹き返した。
***
「外から見ることはあったけど内装もキレイだね」
「そうね、初デートにはいいところじゃない?」
席に着くと、完全に照れを克服したのか、Monikaがからかってくる。
ただ、そろそろ気持ちを切り替えよう。
僕は先に彼女に聴かなければいけないことがある。
「本題に入ろうかMonika」
「あら、もうデートはいいの?」
「………」
「……わかったわよ」
拗ねたような口調でMonikaが言う。
話が早くて助かるなぁ。
「まず初めに、キミに前回の記憶はあるの?」
「あるわ。もちろん、あなたに消される前の記憶も…ね」
少しだけ悲しそうに彼女は言った。
ただ僕はね、
「それに関して僕は謝る気はないよ」
「キミのやったことは許されないことだと思うから」
それとは別にMonikaは悲しませたくないから胸はズキズキ痛むし、絶対嫌われたくないからね。嫌われたら自殺しちゃうかもわからんね。しちゃうね(確信)
「あなたならそう言ってくれると思った」
Monikaはそう言って悲しそうに微笑んだ。
「私は自分のやったことをあなたに叱って欲しかったのかも」
彼女の悲しそうに笑う顔を見て、ようやくわかった。
きっと文芸部のみんなにも謝りたいんだろう。でも、相手がいないんじゃどうにもならないからどうしていいかわからないんだ。
「キミは、みんなに謝りたいんだろ?」
「そうね…そうかもしれない」
それきりMonikaは黙ってしまった。
僕も丁度コーヒーが来たので言いたいことを流し込んでしまった。
ただ、向かいあってこうしていると、いつかを思い出して少し心地よくもあった。
***
「今の彼女たちに優しくしたらどう?」
僕は何百年でもMonikaの顔を眺めていられるけど、それだけと言うのもつまらないので、一つ提案をしてみた。
「え?それは無理よ」
即答だった。
「だってkenichiくんに色目使うじゃない」
しかも理由がヤンでる。
そう、Monikaは僕が女の子と話すだけで支配者権限まで使ってすっとんできて邪魔をするのだ。
愛が重いよ、Monikaさん。
「だから何回も言ってるように色目使われてるわけではないんだって」
これは本当だ。実際に前の世界では彼女たちと付き合ってたから色目使ってれば1発でわかるね!(クズ)
「kenichiくんは鈍いのよ」
「いつもそう、私の気持ちに気付いてるクセに他の子を楽しそうにして…」
ハイライト消えてきたぞ?これ大丈夫?
「いや、僕はMonikaと話してるのが一番楽しいよ」
「私には警戒心解かないクセに」
だって何されるかわからないから怖いじゃん。
「それはMonikaが…」
「あれ?kenichiとMonika?」
僕の声を遮ってnatsukiの声が聞こえた。
「…なんでnatsukiのパラメータがこっちにあるのよ」
Monikaがなんか弄った。
「」
natsukiが消えた。
「…!? いやいやいや!そういうとこだぞお前!」
「きゃっ!怒らないでよ」
「怒るわ!前の世界でのこと思い出して心臓止まるわ!」
「もー、別に今回は消してないわよ、普通に家に戻っただけ」
「普通になに!?普通は瞬間移動で人を移動させないよ!?」
「しょうがないでしょ、初デートを邪魔されたくないんだから」
………はっ!許してしまうところだった!
そもそも権限がまだMonikaにあるのおかしいんだよなぁ…。
「とにかく!これから人を強制的に移動させない!」
「………」
「返事は?」
「……はーい」
頬を膨らませ、いかにも拗ねてますといった顔のMonikaだけど、僕の心臓は鋼じゃない。せいぜいでアルミニウムだから本当に控えてほしい。
と、そんなことをしているうちにもう、いい時間だ。
「今日はもう解散にしようかMonika」
「……そうね」
完全に拗ねてしまっているようだった。
***
カフェを出て、帰路につくともう夕暮れ時だった。
「そういえばkenichiくん、私服の感想を聴いてないわ」
歩いているうちに機嫌は少し治ったようだけど、僕ファッションはよくわからないからなぁ…。
「Monikaは当然何着ても可愛いけど、ロングカーディガンにポニーテールだとバランスもよく見えるし、白のトップスが柔らかい色合いでMonikaの髪に良く合ってる、黒のロングスカートがシックで大人っぽく見えるよ、Monikaは足も長くてスタイルがいいから綺麗に仕上がってるね」
「長いよ!一言で!」
「世界一綺麗だ」
「ふ、ふふーん、そうでしょう?」
「耳が真っ赤だなぁ」
「…夕陽のせいよ」
そっか、夕陽のせいか。
今日もMonikaが可愛かったですマル
「…ねぇ、kenichiくん」
「どうしたの?」
「今日私の家誰もいないの」
「ぶっっっ!!」
思わず吹き出してしまった。
「いや、僕今日なんの準備もしてきてないし、帰ってからやらなきゃいけないこともたくさんあるし、僕たち未成年だし、Monikaには前の世界ではできなかった普通の体験を今してほしいし、Monikaは身体を大事にしてほしいし、家に人がいない分することも多いだろうし、Monikaの部屋なんか行ったら抑えが効くかどうかもわからないし、そもそも僕たち付き合ってないし、色々問題が多いよ!」
「ふふっ、冗談よ」
「な、なんだ…冗談か…」
なんて話をしているうちにMonikaの家の前だ。
「ええ、もちろん冗談」
そう言って笑うMonikaはなんだか寂しそうで、つい
「…僕なんだか喉が渇いちゃった、一杯だけお茶をもらえない?」
なんて言ってしまうのだった。
ええ、もちろん。と答えるMonikaが可愛くてついつい甘やかしてしまった。
評価いただいた、文才皆無。さん、神谷紫音さんありがとうございます。お気に入りに入れてくださった方々も拙い文章ですが、読んでいただけてとても嬉しいです。