バグってニューゲーム   作:ひらいず

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そういえば、この作品書いてるのに詩一回も書いてないですね。
すみません、ポエムみたいなの書いたことないので勘弁してください。




Monika家の夕食 前編

「今日はいい天気だね〜」

 

うん、実際にいい天気だ。温度も湿度もちょうどいいくらいの快晴で、いい風も吹いてる。風都みたい。

 

 

それはそれとして、

 

「Sayori、そろそろ学校着くから手を離してくれない?」

 

「えぇ〜、もうちょっとだけ!」

 

「いや、もう目前だから!すれ違う人も学生が増えてきたから!」

 

隣の家のおばちゃんもこっちを見てクスクスと笑ってた。

違うんです、小学校の引率の先生みたいな感覚なんです!

本命は別にいるんです!(クズ)

 

 

「しょうがないな〜…帰りも手を繋いで帰ろうね?」

 

「はいはい…」

 

正直遠慮したいところなんだけど、Sayoriがどこまで権限を持ってるかわからないから下手に動けない。

Monikaの権限はある程度なら周囲に干渉できるけど、Sayoriは記憶があるだけなのかな?

あと、柔らかくて小さい手とか、時々触れる肩とかが心臓に悪いから本当に遠慮したい。

童貞かよ僕。

 

 

「はぁ、あんた達もっと静かに登校できないの?」

 

背後から声をかけられたので、振り向く。

意外!それは髪の毛ッ!(ピンク色)

ブラフォ…間違えた、natsukiだ。

 

 

「おはよー!natsukiちゃん!」

 

「おはようSayori」

 

「元気なのはいいけど、他の人の迷惑になるからもう少し声抑えなさい」

 

「はーい…」

 

「伸ばさないの」

 

お母さんかな?

 

 

 

「おはようnatsuki」

 

「あんたがちゃんとSayoriの手綱握らなきゃでしょ、kenichi」

 

ごめんよカーチャン…。

でも、あんまり棘が無い気もする。ちょっと打ち解けてきたのかな?

まあ、元々優しい子ではあったけど。

 

 

「ほら、2人とも早く行かないと遅刻するわよ」

 

はーい、とSayoriと声を合わせて返事をして、先を歩くnatsukiと学校に向かった。

 

 

***

 

 

今日も一日疲れたぞい。

さて、文芸部に顔を出そうかな…と?

隣の教室から声が聞こえる。

うーん、盗み聞きとか趣味じゃないしなぁ…早く部活行かないと。

 

 

「あ、あの!僕とお付き合いしてくれませんか!」

 

うわ、聞かなきゃ(使命感)

少し様子を伺うと、どうやら告白らしい。

覗く角度が悪くて女子のほうが確認できないが、あれは間違いなく告白だね。

サッカー部かな?優しそうな顔立ちの爽やかな青年が顔を真っ赤にして、勇気を振り絞って言葉を紡いでいるのがわかる。

頑張れ青年、キミほどのイケメンならきっと上手くいくぞ!

 

 

「__あなたが好きなんです!Monikaさん!」

 

あ"ぁ"ん"?

…オイオイ、ナヨナヨした見た目しやがって、ハッキリ喋れや!

仮にも運動部じゃないのか!そんなヤツにMonikaは任せられないぞ!

(過激派)

 

 

「ありがとう」

 

えぇぇぇぇえ!?

Monikaああいうタイプが好みなの!?

あれ?でも、よく見たらイケメンだね。顔を見れば、ちゃんとMonikaのことが好きなことがわかるね。好きの気持ちを必死に言葉にしようとしてる姿もGOODだよ!

こうしちゃいられない、2人の関係を祝福しなきゃ!

おめでとうMonika!

まずは文芸部の皆に知らせて!お祝いのケーキとか作ろうかな!

 

 

 

 

___そんなわけあるか、Monikaは僕が幸せにする。モブはすっこんでろ。

 

そもそも、Monikaの罪もどこかで清算しないとSayoriたちもMonika本人も浮かばれない。

Sayoriは記憶があることがわかったんだから、Monikaがやりたいように贖罪できるだろう。

natsukiとyuriには別の形で償わせればいい。

全部終わらせた後で僕がMonikaを幸せにする。

 

ただ、気持ちを伝えるのは悪いことじゃないし、告白が終わるまで待ってようかな。

無理矢理別れさせるのはナンセンスだから、別の方法でも考えようかな。

 

 

「あら?kenichiくん?」

 

 

「あれ?Monika、彼はもういいの?」

 

呼ばれて振り返るとMonikaだった。

 

「彼って…あぁ、見てたのね」

 

「ごめんね、覗くつもりは無かったんだけど…」

 

最初は無かった。

嘘は言ってないからね。

 

 

「別にいいわ、見られて困るようなものでもないし」

 

「それで、これから放課後デートとか?」

 

Monikaが顔を赤くしてる。

しまった、そういえば恋愛沙汰はあんまりって言ってたね。

 

 

「…あの、お誘いってことでいいの?」

 

うん?なんか話噛み合ってない?

 

「う、うん…そうなんじゃない?」

 

「あの、私、えっと…放課後デートとか憧れてて…嬉しいわ」

 

うわ、彼氏羨ましい。でも、Monikaが喜んでるからいいかな。

 

 

「良かったね」

 

「それじゃ行きましょ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

………え?初デートに他の男連れてくのは小悪魔なのでは?

 

 

 

 

***

 

 

 

結論から言うと、全部僕の誤解でした。

僕が聞いてない間にフッてたらしい。もちろん知ってた。

Monikaは小悪魔ではなかった。

 

 

「…それで、私が告白されててなにか思わなかったの?」

 

そしてMonikaから期待の眼差しを感じる。

嫉妬してたなんて恥ずかしいことは言いたくない、適当に誤魔化そうかな。

 

 

「いやー…特にはないかなー、なんて…はは…」

 

「……」

 

無言の圧力を感じる。

 

 

「…ごめん、嘘ついた」

 

「色々考えたし、色々思うところはあったけど、一つだけ言わせてほしい」

 

 

「僕が幸せにするから、まだ誰のものにもならないで」

 

 

あー…言っちゃったよ、問題山積みなのに全部ほっぽって言っちゃったよ…。

しかも結構恥ずかしい…Monikaも完全に無言だよ…。

…あれ?Monika…動いてなくない?

 

 

「Monikaー?」

 

顔の前で手を振る、ダメか。反応なし。

 

「…Monikaー?」

 

顔真っ赤にして、湯気出てきた。

目標、完全に沈黙しました!

 

 

***

 

 

30分待ってもなにも反応が無かったので、文芸部にMonikaの具合が悪いから連れて帰る、と伝えてお姫様抱っこでMonikaの家まで送り届けることにした。

Sayoriは少し不満気にしてたけど、なにも言わなかった。

恨みはあってもMonikaを心配してるんだろう、本当に優しい子なんだよね。

 

 

「…んんっ…」

 

Monikaを運んでいると、途中で目が覚めたようだった。

 

「ここ…どこ…?」

 

「帰り道だよー」

 

「………降ろしてくれない?」

 

また顔が赤くなってきた。

タコみたいなMonikaも可愛い。

 

 

「もうちょっとお姫様抱っこで運んであげるよ」

 

今の僕の顔はとんでもなくにやけてることだろうね。

 

 

「は、恥ずかしいから、降ろしてってばっ」

 

「わっ、暴れないでよ、降ろす!降ろすから!」

 

Monikaを落として、怪我でもさせたら大変なので、僕はゆっくりとコンクリートの上に降ろした。

 

 

「元気になったみたいだし、ここからは一人で帰れそうだね」

 

それじゃ、と帰路につこうとすると、裾が掴まれて前に進めない。

 

「あ、あのーMonikaさん?」

 

 

「……あ、足くじいちゃったからおんぶして」

 

 

「どこ?見せて?痛みは?」

 

この間0.11秒(神速のインパルス)

どうも、神龍寺ナーガです。QBなんてやってたら日大タックルくらっちゃうね。

そんなことより、怪我の具合が気になる。

女性の足に軽々しく触れるものでもないけどないけど、この際しょうがない。

 

 

「そ、そういうことじゃなくて…」

 

「捻挫は怖いからね、あまり重症なら__「そうじゃなくて!」

 

「…お、おんぶしてほしいだけなの!」

 

…あー、これは配慮が足りない。今日は察しがとても悪い様子です。

kenichi選手、これはモテませんね。

 

 

「…ごめん」

 

「もうっ…察してよね…」

 

もう余計なこと言わないうちに、大人しくおんぶしよう。

 

 

「………」

 

さっきも思ったけど軽い、羽かな?

軽すぎて背中に天使でもいるのかと思ったよ、HAHAHA。

…ダメだ、僕の背中に当たる柔らかな双丘から意識が逸らせない!

Monikaは細いのに出るところはしっかり出て__ダメだって!

Monikaはやっぱり恥ずかしいのか黙って背中に顔うずめてるし!

なんだろうこの状況、とりあえず神さまに感謝しないと…アーメン。

よし、煩悩を振り払ってMonikaを送り届けよう。

 

 

***

 

 

「着いたよMonika」

 

「送ってくれてありがとうkenichiくん」

 

「どういたしまして、それじゃあ僕はこれで」

 

「…あのkenichiくん、少しだけ寄っていかない…?」

 

「えっ」

 

 

この後めちゃくちゃ夕飯をご馳走してもらえるらしい。

そりゃそうだよ、普通ご飯とかだよね、うんうん。

なんかやらしいこととか期待するヤツは人間じゃないね。

…誰か僕を殺してくれ…。

 




1話上げる毎に1、2個の感想いたたげるのなんなんですかね。
とても励みになってます。未だに読んでて嬉しくなる感想しかいただけてないので、正直夢かと思ってます。
あと、UAが1000超えました、いつもありがとうございます。

雪桜タワーさんから誤字報告をいただきました。
とても助かりました。他の方も誤字脱字があれば、よろしければ報告してもらえると助かります。
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