一年戦争に名乗りを挙げた俺は、良い
龍光寺一派に入った俺は充実していた、適度な喧嘩に同じ一派の奴等との交流。ただただ名を上げる為だけに行動していた中学時代とは違う、一派の奴等…いや、仲間とつるむことがこんなにも良いものだったのか。龍光寺には感謝だな、…退学しなくてよかった。
龍光寺達とつるんでから、俺自身…入学時よりも強くなったと実感出来る。一派内でガス抜きという名目での喧嘩が推奨されている、俺はそれを利用して実戦を繰り返しているわけで。二年の伊東先輩と川尻先輩はなかなかの曲者であるし、三年の野間先輩は格上で強すぎる。
そんな実力者の三人を余裕で打ち負かす龍光寺は化物級、数度やり合ってみたが勝てるビジョンが見えなかった。だが先にも言ったが実力は上がっている、この調子で平和ボケをしないように心懸けなければ…。
途中で通称月島一家と鉢合わせたりしたが至って普通、特に問題ない日々の中で事件が起きた。三年の野間先輩が鳳仙の奴等の舐めた態度にブチ切れて粉砕、その報復に鳳仙の奴等がマサ先輩を襲撃し病院送りにした。派閥の幹部がしたことだからと秀吉先輩に龍光寺が謝罪、その詫びに
これで終わりとはいかない、龍光寺はそう予想して俺達幹部とその他数人を呼び号令を出した。…明日は鳳仙狩りだと、…腕が鳴るな! そう気合を入れる俺に龍光寺が、
「…猪瀬、お前に数人付けるから二年の黒澤を見張れ。」
と指示を出した。何故かと聞けば、
「二年の黒澤は確実に九里虎の居場所を知っている、…だから絶対に鳳仙は黒澤を襲撃する筈だ。」
と答えた。それを聞いた俺は納得し了承、数人の仲間と共に黒澤を捕捉し続けた。
…で次の日、見付からないように見張っていれば鳳仙の奴等が現れて…、
「…ここから慎重にいくぞ、気取られたらどうなるか分からないからな。」
周囲を鳳仙の奴等に囲まれながら歩く黒澤を遠巻きに付いていき、空き地にて襲われ始めていることを確認。黒澤に集中している間に奇襲しよう、そう考えた時に乱入者が現れた。…あれは月島に迫田、……先を越されたか。…このまま見ているわけにはいかねーからな、
「…俺達も行くぞ! 喧嘩のチャンスを逃すわけにはいかねー!!」
俺達は駆け出し、月島と迫田に続いて乱入した。
…乱入の結果は俺達の勝利。鳳仙の幹部と思わしき二人は月島と迫田に譲ったが、その他大勢の雑魚達の大半は俺達がぶちのめした。…にしても龍光寺の幼馴染である迫田、コイツが強いのは知っていたからいい。一年戦争の優勝者である月島花、強いことは知っていたがこれ程までとは…。あのアッパーは要注意だな、対峙した時に警戒しねーと。
とりあえず俺の役目は終わった。三人に軽く声を掛け、この場を去ろうとしたが一言言っておかなければならない。
「…龍光寺が言っていたんだが、…これは始まりだとよ。今日から数日間はこの調子が続くらしい、…気を付けろよ。」
月島は一瞬驚くも直ぐに笑顔となる、…龍光寺に次いで不思議な男だ。
次も閑話。