俺の転生物語   作:ユキユキさん

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分けようと思ったけど、それほど内容を濃く出来ないとのことで一緒にしました。


第13話 ~五対五のタイマン勝負ッス《月島 花VS松尾 大助》

ー龍光寺由紀也ー

 

腰を(したた)か打ちつけた中島は起き上がり、キングジョーと秀吉先輩に突っ掛かった後にこう叫んだ。五対五のタイマン勝負と…、うん…原作通りだな。それを聞いた両校の奴等は大いに盛り上がる、フフフ…そういう俺も熱くなっている。俺の出番なんざねーだろうけど、人の喧嘩を見るってーのはなかなかに見応えがある。…楽しみで仕方がねーわ、マジで。

 

 

 

 

 

 

タイマン勝負に出る奴を決めるらしいが、俺達の派閥には関係ねー。原因を作った野間先輩がいれば推すんだが、当の本人はこの場にゃいない。三年の先輩方も野間がいないと騒いでいるし、

 

「野間が来なけりゃ俺が出るぜ! この程度の怪我なんざ屁でもねーよ!」

 

その結果、このまま姿を現さなければゼットンが出るという。…そのタイマンまでに来てくれりゃーいいけど、…このままじゃー逃げた男ってことになるんだが。どうすんだ? 野間先輩。

 

二年で出るのはブッチャーと黒澤、鳳仙で出るであろう奴と因縁があるからとか。…それに比べて俺ん(とこ)にはそういうのはないな、伊東先輩と川尻先輩も鳳仙とは関係ねーし。あるのはこの場にいない野間先輩だよ、…早く来ないと見せ場がなくなるぞ?

 

一年で出るのは…って時に、みんなの視線が俺に集まったんだが…、

 

「…俺じゃねーだろ、ここで出るべきは月島だ。…鳳仙に見せてやれよ、一年戦争を制した男の実力をよ。」

 

俺は出ることを拒み、代わりに月島を推した。その意味を理解した奴等は納得し、一年で出る男は月島に決まったわけで。

 

「龍光寺、あんがと! 推されたからには絶対に勝つよ!」

 

俺に対して笑顔で礼を言ってきた。…勝って貰わなきゃ話になんねーからな、その言葉…信じるぜ? 月島。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

ー月島花ー

 

マリ姉のおにぎりを食べて腹を満たした後、どうなるのかと思っていたら五対五のタイマン勝負となるようで。誰が選ばれるのかとドキドキしていたら、龍光寺が俺を推してくれたのだ! 俺ぁ嬉しくて、龍光寺にちゃんとお礼を言ったよ! 推してくれたからには勝たないと、一年戦争優勝者としても負けるわけにはいかないさ!

 

 

 

 

 

 

みんなが見ている中で、俺は前へと進んでいく。…対戦相手は俺よりも身体がデカイ、なかなか強そうじゃないか! …睨み合うように視線を交え、互いに拳を握って構える。…あっ、…戦う前に。

 

「…恨みっこなしな!」

 

この一言を言わないと。…あれ? …相手の視線が厳しくなった。…何で?

 

 

 

 

 

 

俺が動く前に相手の方が早く動いた、俺は冷静に相手の動きを見る。向かってきた相手は最初に左の拳を振るってくる、それを見切って避ければ今度は右の拳。それも余裕を残して避ければ次は蹴り、この蹴りはきっちりガードをして防ぐ。なかなかに早い連続攻撃ではあるけれど、…そんなんじゃー俺は倒せないぜ?

 

全ての攻撃を対処された相手は、再び右を放ってくるけれどやや大振り。…うん、これならきっちり返せるね。見切ったこの右の拳を左で受け流せば相手はがら空き、そこを見逃さずに握り締めた右の拳を下から振り上げる。俺の必殺アッパーだ、それが無防備である相手の顎に良い感じで決まる。相手は白目を剥きながら仰け反って吹っ飛ぶ、うん…完璧だね! 一撃で決めることが出来た、…これは文句なしでしょう!

 

 

 

 

 

 

相手を倒した瞬間、周囲の喧騒がなくなり静かになった。…あれ? と思ったんだけど、

 

「…それでこそ一年戦争を制した男だ、…月島!!」

 

拍手と共に龍光寺がそう声を掛けてくれた。…その言葉が切っ掛けで次は大歓声、いやぁ~…気持ちがいいね!




次は閑話。
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