俺の転生物語   作:ユキユキさん

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忙しくなるからGWは嫌いだ。


第14話 ~五対五のタイマン勝負ッス《黒澤 和光VS真島 一也》

ー龍光寺由紀也ー

 

一年同士のタイマン勝負は月島花の圧勝、相手の松尾…とか言ったか? 並の相手であれば強いんだろうが、まぁ相手が悪かったってことだな。…とりあえずは鈴蘭の一勝、月島の強さに盛り上がっている。俺の派閥はそこそこだけどな、月島…強いんじゃないの? 程度だ。頭が俺だからな、仕方がないのかね…。

 

続いて二戦目。鈴蘭の代表は二年の黒澤和光、対する鳳仙の代表は同じく二年の真島一也。この二人は中学時代から因縁があるようで、特に黒澤の方が闘志剥き出しだ。今回の抗争で襲撃されているからな、そうなるのは当然であるだろう。

 

 

 

 

 

 

さて、…二人の戦いはどんなものになるのかな? 伊東先輩曰く、二人の実力はほぼ互角であるらしい。…となると、闘志剥き出し中の黒澤が有利になるか? 気持ちで実力を上回るだろう。…楽しませてくれよ? 黒澤先輩。良いタイマンを期待させて貰うぜ。

 

 

 

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ー黒澤和光ー

 

因縁ある男、真島相手に拳を振るう。中学時代からやり合っている為、互いの実力…クセ等が分かるから白熱している。こちらが右の拳を振るえば、真島の奴は左の拳を振るう。蹴りを放てばそれを避け、真島も蹴りを放ちカウンターをしてくる。…きっちり避けるが決め手がない、普段の俺であるのならいつもの如く引き分けで終わるだろう。

 

…だが今回ばかりは負けるわけにはいかねー! 闘志溢れる俺は、いつも以上に手数を増やして真島を攻める。流石の真島も面食らったようで、徐々にこちらが押し離していく。均衡が完全に崩れたのは俺の裏拳が真島の横っ面に上手く決まり、怯んだ所へ腹に一撃を加えた時。…真島は腹を抑えて片膝を付く、この瞬間…俺が有利となった。

 

 

 

 

 

 

それでも真島は向かってくる。苦し紛れの体当たりを抑え込み、その背に肘打ちを一撃。それに堪えた真島は頭を上げてそれが俺の顎に、軽く怯んだ時に右ストレートが俺の頬を捉えた。しかし腰の入っていない拳に威力なんかない、余裕で堪えきって挑発すれば猛然と殴り掛かってくる。…もう、終いにするぜ…真島!

 

隙だらけの拳を避けて真島の頭を掴み、勢いそのままに顔面へ膝蹴りをかます。完全に怯んだ真島の側頭部へ、渾身の後ろ回し蹴りが決まる。ぶっ飛んで蹲る真島を見下ろしながら近付く、…中学時代を思い出して。

 

 

 

 

 

 

当時中学二年で血気盛んだった俺は、隣の中学の同学年にいる危ねー野郎へ挑戦しに行った。その危ねー野郎こそが真島であり、やり合ったその日から因縁が始まった。当時も互いに実力は並んでおり、一進一退の攻防が続いていた。…しかし、真島の野郎が刃物を取り出し俺の頬を切り裂いた。刃物を手に調子こぐ真島に怯んでしまった俺、為す術がなかったが…人が来た為に有耶無耶となった。

 

 

 

 

 

 

……その時のことを思い出す俺、この頬の傷の借りを返していねー。それにこの状態からコイツはきっと、…変わっていないのならアレ(・・)を取り出す筈だ。十分に警戒しながら近付けば、やはり真島は刃物を取り出して…!

 

俺は刃物を持つ手を掴み取り、そのまま捻ってから真島の顔に肘を入れる。刃物を落として座り込む真島に、

 

「真島、お前…変わんねーな。…お前に平伏した奴等はお前が怖かったんじゃねー、お前の隠し持っている刃物にビビっていたんだぜ。…それが分からねーお前は俺には、…鈴蘭には一生勝てねーんだよ!」

 

そう言ってからトドメを刺した。動かなくなった真島を見詰め、…暫くしてから戻れば鈴蘭のバカ共から手荒い祝福を受ける。やり合って傷付き、疲れている俺をもっと労れよ! …そう思っても俺は、笑みを浮かべているだろう。中学時代の因縁を、…借りを返すことが出来たんだからな。




次も本編。
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