俺の転生物語   作:ユキユキさん

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死にそう。


第15話 ~五対五のタイマン勝負ッス《神戸 好克VS月本 光義》

ー龍光寺由紀也ー

 

見応えのあるタイマンだったぜ、やるな…黒澤! トドメを刺す時に言った言葉も良かった。一匹狼で目付きが悪い人だが、…何とも熱い男のようだ。晴れ晴れとした顔で戻ってきた時、周囲の奴等が寄って(たか)って手荒い祝福を黒澤に与えていたが…。

 

黒澤の勝利で鈴蘭の二勝、この勢いのままで三勝目を狙って欲しい。…とのことで、次の代表であるブッチャーに期待させて貰う。見てみりゃー気合十分、負ける気がないようだ。中心へ行く前に黒澤から一言言われたかと思ったら、続いて原田…そして俺ん(とこ)の川尻先輩も、

 

「お前、金借りすぎだろ! コケやがったら俺の貸した四千円、耳揃えて返しやがれ!!」

 

と叫んでいた。…ブッチャー、…本当に金の借りすぎだろ。何に使っているんだ?

 

 

 

 

 

 

タイマンを始める前にちょいとあったがブッチャーは前へ、相手は二年の月本光義。これもまた因縁ある二人だわな、二人揃って短気だし揉め事を何回も起こしているらしいし。そういう因縁があるからな、どちらも負けるわけにはいかねー筈。意地のぶつかり合い、…どうなるもんかね?

 

 

 

────────────────────

 

 

 

ー神戸好克ー

 

気合十分、勝つ気で向かおうとしたわし。そんなわしに黒澤と原田、そして川尻が負けたら金を返せと言ってきやがった。絶対に負けられねー戦いへ向かうわしに対して、そりゃーないんじゃないかい? と思った。しかしなおのこと負けられねーと気合が入った状態で光義の前へ、睨み付けて改めて思う。コイツにゃ負けるわけにはいかんのじゃ!

 

 

 

 

 

 

睨み合ったわしと光義、互いに言うこともなく組み合う。力と力が競い合う中、光義の奴が挑発してきたが流して更に力を入れる。…わしの方が力を入れるタイミングが早かった、…となれば光義の方が不利になるわけなのだが。

 

わしが有利となった瞬間、卑怯にもこのハゲはわしの腹に膝を入れてきやがった! カチンときたわしは組んでいた手を放し、光義の顔面を力任せにぶん殴る。奴は一歩下がるも堪え、その反動を利用して蹴りを放ってきた。その蹴りを堪えきったわしも、足を踏み出してもう一度ぶん殴る。そこからは意地の張り合いで殴り合い、わしも光義も…一歩も退くことなくそれを繰り広げた。

 

殴りまくったからか息が上がり手が止まってしまった、…マズイ! と思ったが光義もわしと同じようで手が止まっとる。それでもわし等は意地を張る、まだまだ余裕…と見せる為に互いの襟元を掴み合って、

 

「…じゃーわりゃーっ!!」

 

「…ーだってめーっ!!」

 

至近距離でメンチを切り合う。…まだまだこれからじゃい!!

 

 

 

 

 

 

…数秒? それとも数分? どれくらいの間、…わし等は殴り合っていたのか? 全く分からんがわしは負けねー! 更に熱くなるわしは猛攻を仕掛ける。当然…光義も応戦するが残念なことに、わしは熱くなりながらも冷静で…。光義渾身の一撃を見切り、避けると同時に懐へと飛び込む。

 

驚愕に染まっとるヒマはないぜ、光義!! そのまま襟元を掴み、背負い投げという…!

 

「食らえっ! 必殺…火炎車ーっ!!」

 

わしの必殺技である火炎車が綺麗に決まった。地面に投げられた光義は白目を剥いとる、…ちゅーことは!

 

「ウィィーーーーッ!!」

 

わしの勝利じゃー!!

 

宿敵光義を撃破したわしは、仲間の下へと凱旋する。

 

「ざっとこんなもんじゃい! デッシェシェシェシェ……!!」

 

…あれ? …目の前が白く、……白くなってきとるがなっ!?




次は閑話。
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