俺の転生物語   作:ユキユキさん

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kuma99さん、感想ありがとうございます。


第18話 ~タイマンの前の……

ー龍光寺由紀也ー

 

マサ先輩を処刑した後、鉄生さんと翼を探してみたが…いなかった。…あの二人、…逃げやがったな? …軽く話すだけにしようと思ったが、こりゃーそれ以上のことをせにゃならんわな。さて…どうしてくれようか? そんなことを考えながら戻れば、秀吉先輩が静かに立っていた。喧騒の戻ったこの場において異質、何も聞こえていないのでは? と思う程の落ち着きぶり。…こりゃー期待出来るわ、この秀吉先輩が出れば負けることはねー。

 

 

 

 

 

 

俺は一人静かに立つ秀吉先輩に近付き、

 

「…秀吉先輩。相手はキングジョー、一年から鳳仙を力でねじ伏せてきた男です。かなりの強敵でしょうが、…やれないこともないかと思います。俺は勿論、…みんなが秀吉先輩を見てるんで。熱く冷静にやってください、今の秀吉先輩なら…きっと!」

 

そう声を掛けた。俺の言葉に反応した秀吉先輩は静かにこちらを見て、

 

「…ゼットンの奴が九里虎に敗けた時、俺なんかじゃ到底敵わねーって思い込んでいた。だが…あの時とは違う、今日は違う。お前のタイマンを、圧倒的な強さを久々に見たら熱くなっちまった。静かに燃えてるって前にそう評してたな? …今がそれなんだわ。」

 

そう言葉にした。…その言葉には色んな想いが含まれているんだろう、俺はそう感じた。

 

「…恐らく、このタイマンが俺の最後の喧嘩になるだろう。だから見ていてくれ、…しっかりと目に焼き付けてくれ。俺の認めたお前の中に残ってくれるのなら、俺のガラじゃねーけど素直に嬉しいからな!」

 

続けて言った後に笑みを浮かべる秀吉先輩に対し、

 

「…ちゃんと焼き付けておきますよ、当たり前じゃないッスか。そして今回の勇姿、…きちんと報告させて貰いますよ? …姉貴(・・)に。」

 

そう言えば瞬時に真顔となって…、

 

「…それはヤメロ、…こっ恥ずかしい!」

 

というやり取りをした。

 

その後は互いに笑い合ってから、

 

「そういえばマサはどうした? 人一倍野次っていたが…。」

 

マサ先輩のことを聞いてきた。それに…、

 

「向こうで白目剥いて倒れてますよ、…処刑したんで。」

 

と答えれば、秀吉先輩はまた笑い、

 

「…良い感じで緊張が解れたぜ。…じゃあ、…行ってくる。」

 

軽く拳を突き出してきたから俺も拳を突き出し、コツン…と軽くぶつけ合う。そして秀吉先輩は踵を返し、キングジョーの待つ中央へと進んでいく。その後ろ姿を見て確信する、秀吉先輩は善戦し負けることはねーと。

 

 

 

 

 

 

今から始まる秀吉先輩とキングジョーのタイマン、この目にしっかりと焼き付けなければ。焼き付けるって言ったし、今回のタイマンは秀吉先輩至上最大のタイマンになるだろうし。それにヤメロと言われても、家で色々と聞いてくる姉貴(・・)がウザいからな。自分の彼氏(・・)が気になるんだったら自分で聞きゃーいいのに。…全く、普段は強気のクセに秀吉先輩のことになると乙女なんだから。

 

…因みに今更だが、秀吉先輩は俺の姉貴の彼氏である。秀吉先輩とはマサ先輩をぶっ飛ばした後からの付き合いなのだが、それ以降…飯を食いに行ったりと仲良くさせて貰っていると以前言ったな? その時にたまたま姉貴と鉢合わせて、やんちゃな少年である当時の秀吉先輩を気に入り今に至るわけで。姉貴の名前は龍光寺カイ、大学一年である。…将来的には義兄(アニキ)になるかもなー。




秀吉には大学生の彼女だか何だかがいましたよね?

マサが嫉妬してたような?

とりあえず、次話も本編。
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