転生者と赤目の少女が異世界から来るそうですよ? 作:トイザらス2世
とりあえず最初わたしは、セカオワのRPGを歌います!
歌いやすいし、何よりも最初に歌うと気分が上がるからですね!
その後は基本的にアニソンを歌いますね
もし良ければ好きなアニソンを感想に書いていってください!
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じくだクソッタレ。場合によっちゃゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
と、十六夜と飛鳥はフン、と互いに鼻を鳴らして服の端を絞る。とゆーか石の中って本当にどーやって動くんだ?桃太郎見たいにぱっかーんと出てくるのか?
「此処・・・・・・どこだろう?」
その後で岸から上がりながら服を絞る耀。
「さあな。まぁ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
「あ、俺も見えたぞー」
「妾も見たのだ!」
耀の呟きに俺達が応える。なんか亀の背中っぽいのが飛んでるときに見えたしな。延珠は、俺に乗っている時に見えたのだろう。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
まぁ、俺は転生をしてきたからもらってはないんだけどな。
「そうだけど、まずは''オマエ''って呼び方を訂正して。ーー私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱き抱えている貴方は?」
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。そして、小さい女の子といっしょにいる貴方は?」
「俺は南沢...いや藍原響也だ。気軽にきょーくんとでも呼んでくれ」
延珠の兄という設定だから、違う名字はおかしいだろうと思い俺は言った。
「よろしくね。響也くん」
「はは、呼んでくれねぇか。まぁ、いいや。そんでもってこいつは...」
「妾は藍原延珠!ここにいるおにーちゃんの妹だ!」
「よろしくお願いするわ。藍原さん」
「延珠でいいのだぞ?」
「そう、じゃあ延珠。これからよろしくね?」
「こっちもよろしく、延珠」
「うむ!よろしくなのだ、飛鳥、耀!」
うんうん、延珠が馴染めてよかった。
「最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
飛鳥が十六夜を指していった。
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴なのは逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
心からケラケラ笑う逆廻十六夜。
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。
我関せずに無関心を装う春日部耀。
初めて来た世界に驚いているのか周りをきょろきょろ見回している藍原延珠。
それを微笑ましながら見ている南沢響也もとい、藍原響也。
(うわぁ・・・・・・お2人を除いて問題児ばっかりみたいですねぇ・・・・)
そんな彼らを木の裏の物陰から見ていた黒ウサギは思う。召喚しておいてアレだが・・・・・・彼らが協力する姿は、客観的に想像できそうにない。黒ウサギは陰鬱そうに重くため息吐くのだった。
~~
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるものじゃねえのか?」
十六夜は苛立たしげに言う。
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「・・・・・・。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
「普通の人だったら今頃パニックになって喋ってる余裕なんかなさそうだけどな」
(全くです)
黒ウサギはこっそりツッコミを入れた。今の状況に落ち着きすぎているので問題児たちの所に出るタイミングを計りそこなったのだ。
(これ以上不平不満がでない内にお腹を括っていきますか)
と思っていた矢先
「ーーーならそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
(な!?いつ気づいておられたのですか!?)
と、驚きと動揺が隠せない黒ウサギ。
「なんだ、貴方も気付いていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「あんだけ見え見えで隠れていたら誰でも気づくだろ」
「妾も気づいたのだぞ!なんかウサギの耳みたいなのが見えるのだ!」
「お、さすがは俺の妹だ。偉いぞ」
あそこにいる黒ウサギを気づけた延珠の頭を撫でながら褒める。わふー、と気持ちよさそうな顔をしている。かわいい。
「・・・・・・へえ?面白いなお前ら」
軽薄そうに笑う十六夜の目は笑っていない。
「や、やだなぁ御五人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「いいのだぞ?」
「延珠がいいから聞いてやろう」
「あっは、取りつくシマもないですね♪あ、あと最後の御二方はありがとうございます!」
バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。
(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝ち気は買いです。まぁ扱いにくいのが難点ですけども)
と黒ウサギがおどけながら冷静に考えていると、耀が不思議そうに黒ウサギの隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴み、
「えい」
「フギャ!」
力いっぱいに引っ張っていたのだ。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」
今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。
「・・・・・・。じゃあ私も」
今度は飛鳥が左から。
「おにーちゃん、あれは触ってよいのだろうか?」
うーん、そーだなー。これ以上黒ウサギの耳を触っていたらかわいそうだしなー。うん、よし!
「行ってこい!延珠」
「わーい!」
俺は延珠が嬉しそうだったのでこれ以上考えるのをやめた。
「ちょ、ちょっと待ーー!」
黒ウサギの悲鳴が聞こえた気がしたけど、俺は延珠を見ているのに必死で全く聞こえなかった。延珠はやっぱりかわいいな!
~~
「ーーあ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「いいからさっさと進めろ」
半ば本気の涙を浮かばせながらも、黒ウサギは話を聞いてもらえる状況を作ることに成功した。黒ウサギは気を取り直して咳払いをし、両手を広げて、
「それではいいですか、御五人様。ようこそ、''箱庭の世界''へ!我々は御五人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンさせていただこうとかと召喚いたしました!」
「ギフトゲーム?」
「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、御五人様は普通の人間ではございません。その特異的な力は様々な修羅神仏から与えられた恩恵でこざいます。『ギフトゲーム』はその''恩恵''を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界には強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」
「貴女の言う''我々''とは貴女を含めた誰かなの?」
「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活にするにあたって、数多とある''コミュニティ''に必ず属して頂きます♪」
「嫌だね」
「属していただきます!そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの''主催者''が提示した賞品をゲットできるというとってもシンプルな構造なとなっております」
「・・・・・・''主催者''って誰?」
「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます」
「そう。なら最後にもう一つだけ質問させてもらっていいかしら?」
「どうぞどうぞ♪」
「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」
「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期間内に登録していただければOK!店街でも商店が小規模のゲームを開催しているので参加していってくださいな」
「・・・・・・つまり、『ギフトゲーム』とはこの世界の方そのもの、と考えていいのかしら?」
お?と驚く黒ウサギ。
「ふふん?中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか!そんな不逞な輩には悉く処罰します」
「そう。中々野蛮ね」
飛鳥がそう言うと黒ウサギは一通りの説明を終えたのか、一枚の封筒を取り出した。
「全ての質問に答えるには時間がかかります。ここから先は我らのコミュニティでお話しさせていただきたいのですが・・・・・・よろしいです?」
「ええ、構わないわ」
「問題なし」
「俺も特にないぞー」
「妾もだ!」
と四人ともがいったところで、
「待てよ。俺が質問してないだろ」
これまで静聴していた十六夜が威圧的な声を上げて立つ。ずっと軽薄な笑顔が無くなっていることに気づいた黒ウサギは、構えるように聞き返した。
「・・・・・・どういった質問です?ルールですか?ゲームそのものですか?」
「そんのものはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。俺が聞きたいのはたった一つだけだ」
彼は何もかもを見下すような視線で一言、
「この世界は・・・・・・面白いか?」
「ーーーーー」
俺達も無言で返事を待つ。それもそうだ、俺と延珠以外は元の世界から家族も友人も財産も捨ててここにきているのだ。それに見返りがつくほど面白くないど割に合わない。それが三人にとっての、いや、俺達にとっての一番重要なことだった。
「YES!『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証します♪」
黒ウサギはその顔に似合った素敵な笑顔で言った。
響也が空気になっているような気がする...
早く白夜叉だしたいな~