「後どれくらいなんだ?爺」
(もう少しと言った所かのぅ)
現在俺は魔法の森を飛んでいる。目的地は霧雨魔理沙の家だ。爺の話によれば、魔理沙は東方の作品の中で主人公の相棒でもあり新作の自機に必ず採用される優遇キャラ・・・らしい・・・。そのせいでほかのキャラが採用されないなどいらない愚痴も聞いたがな・・・
(よしここで降りるのじゃ)
「え?まだ家らしき物はないぞ?」
(ここからは歩いて行くのじゃ。飛んでいるのも少しは飽きたじゃろ?ここからは景色を楽しみながら行くのじゃ)
まぁそれもそれでありか。俺はそんな事を思いつつ地面に降り歩き始めた。
それにしても茸が多い森だな、こんな所に住んでいるとは・・・。普通の人間なら住まないだろうが、魔理沙が魔法の実験によく使う希少な茸が生えている為ここに居付いているのだろう。ハァ・・・・・・それにしても東方の世界に来てからいろいろ知ったよな・・・・・・俺。正直俺が元居た世界とは全く違うし、霊力やら神力やら気やら何処かのアニメで出てくる主要キャラが技を出す為に必要な力迄あるし、何より俺自身も爺に地獄のような訓練させられて生きているのが不思議な位だ。何処かの時止める吸血鬼より人間辞めてる気がするな。
「爺、後どれ位で着く?」
(後少しくらい・・・お、アレじゃ)
後どれくらいかと爺に聞こうとしたが、その必要もなかった。
「霧雨魔法店・・・ここが魔理沙の家か」
俺は扉の前迄行き、ドアをノックした。しかし幾ら待っても家主の魔理沙は出て来なかった。
「アレ?居ないのか?」
(恐らく博麗神社か、香霖堂にでも行ったのかのぅ。この時間帯に居ないとなると)
マジか・・・まぁ留守にしてるのなら素直に別の所に行くとしますかね・・・。
そう思い俺はもう一度飛ぼうとしたが・・・何処からか声が聞こえてきた。
「どいてくれェー!!」
ん?何処からか声が・・・ってま、まさか・・・
そう俺が思った時には遅かった。上空から箒とともに魔理沙が落ちてきているのだ。
(う、上から来るぞ、気を付け・・・)
「いや、遅いから!って・・・・・・ギャアアアアアアアアアアアアア!!」
~三十分後~
「いやー悪い悪い。急に箒から落ちちまってな。それにしても久しぶりだなフラン」
「・・・いや別に怒ってないからいいけど」
あの後俺は何とか復活し魔理沙の家でお茶を頂いている。それにしても、魔法少女なんてテレビの中だけの存在だけだったから何か新鮮だな・・・
(魔理沙の場合、魔法少女というより盗賊といったほうが合っている気がするんじゃが・・・)
(いや・・・確かにそうだが・・・うん、否定してやりたいが無理だな・・・)
「それで何でここに来たんだ?ていうかあの時と違う服みたいだし・・・それにどうやって抜け出したんだ?」
「え?え、えーとそ、その」
(ど、どうやって誤魔化せばいいんだ・・・)
(あ、ありのまま起こ・・・)
(いや爺、そのネタ前にもやったし魔理沙絶対知らないだろ)
(奇跡も魔法も有るんだよとかは?)
(いや、もういいから・・・)
と、とりあえず適当に誤魔化すしかない・・・
「紅魔館に居ても暇だし、外の事知らなかったから・・・」
「そうか、まぁずっとあの地下に居ればな・・・」
ホッ・・・・・・なんとか誤魔化せてよかった・・・・・・
「そうだ!なぁフラン?久しぶりに弾幕ごっこしないか?」
「え?」
え、ちょっいやいや無理だろ、主人公の相棒とか呼ばれてるし絶対勝てる訳が・・・・・・
「ほらさっさと行こうぜ~」
「え、いやちょっまっ。いだだだだだ!自分で歩けるから!?」
意見を言う前に俺は魔理沙に襟首を掴まれて強制連行された。不幸だ・・・・・・
この時は太陽が隠れていた為魔理沙に吸血鬼の弱点の事とかは言われはしなかった・・・・・・なんでタイミングよく太陽が雲に隠れたんだろうか・・・・・・
※それは儂が太陽隠す為に大気を操っていたんじゃ。全く太陽を隠すこっちの身にもなってほしいわい・・・・・・by駄神
「さぁ!前の時のように派手にやろうじゃないか!」
「あ、ああそうだな・・・」
ハァ・・・こうなった以上やるしかないか。駄神との修行が俺を強く?したと思うし多分大丈夫・・・だと信じたい。
「早速行くぜ!魔符「スターダストレヴァリエ」!」
魔理沙は愛用の八卦路を構え、星型の弾幕を大量に放った。
「よっ、ほっ、とっ」
俺は大量の弾幕を翼を使って飛び、四方へ飛び、避け続ける・・・・・・
「やるな!ならお次は彗星「ブレイジングスター」!」
そしてまた大量の星型弾幕が放たれ、俺に襲いかかる。しかしフランは両方の拳に妖力と魔力を纏わせ・・・・・・
「ドラララララララララララララララララララララララァ!!」
フランは向かってくる虹色の星型弾幕を拳で打ち返す、これは俺が独自に編み出した防御術だ。霊力を纏わせ拳をラッシュし続けた。
打ち返されたブレイジングスターが魔理沙に向かうが、魔理沙は箒を使って避ける・・・
(私の弾幕を拳で打ち返すなんて、そんなのアリかよ!?霊夢の母ちゃんみたいな芸当ができるなんて・・・)
魔理沙は驚きと戸惑いが隠せなかった、嘗て先代の博麗の巫女は弾幕を使わない武闘派で拳だけで弾幕やらビームやらを撃ち落としていたらしいが、フランがそんな芸当ができるとは微塵も思っていなかったのだ。
「そんな弾幕で俺を落とせると思ったら大間違いだ!!喰らえ、禁弾「スターボウブレイク」!」
フランは魔法陣を展開して大量の魔力弾を放つ。放たれた虹色の魔力弾が魔理沙に襲いかかる。魔理沙はとっさに反応ができず何発か被弾してしまった。
「グッ!(な、なんだぜ?前の時より威力も弾幕の数も増えてるだと・・・)」
魔理沙は内心焦っていた。前に戦った時はただガムシャラに弾幕を放っていただけなのに今目の前に居る少年は冷静に自分の弾幕を避け、適格に対処してきた。
「(このままだと負ける。それなら一気に勝負を決めるぜ!)行くぜ!ラストワード『ファイナル~』」
魔理沙の八卦路に光が集まり、どんどん大きくなっていく。
(ラストワード・・・・・・なら・・・・・・)
(爺あの技使うから結界張ってくれや)
(え、ちょっ・・・・・・急ずきるわ!!)
「『マスタースパーク』!!」
そして極太のレーザーが俺に向かって放たれる・・・・・・
「我が魔力を糧とし、北神の神の神器よ我に力を貸せ!ラストワード『レーヴァテイン』!!」
俺は魔力を両手に収束し、炎の剣・・・神器『レーヴァテイン』を創りだした。
「ぶち抜けェェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
そしてフランはレーヴァテインを巨大化させ、向かってくるマスタースパークにぶつけた。しかも勝負で熱くなっているのか、どんどんパワーが上がっていることにフランは気づいていなかった・・・・・・そしてレーヴァテインはアッサリと魔理沙のラストワードに打ち勝った。レーヴァテインを諸に食らった魔理沙は倒れ、地面に墜ちて行った。地面に激突するかと思われたが・・・・・・
「おっと、あ、危なかった」
地面に激突する寸前でなんとかフランは魔理沙を受け止めた。あのまま落ちていたら絶対怪我は免れなかっただろう・・・・・・
「つーか・・・お、重い」
いや、だって今の俺の体凄く小さいんだよ。つまり抱えてるのも精一杯な訳である。
「仕方ない、能力創ってなんとかしますか・・・」
そしてフランは能力『自分の身長と体重を変更する程度の能力』を創りその能力を使って前世と同じにした。
~一時間後~
「ん・・・ここは・・・」
「あ、目が覚めたか?よかった」
あれから一時間後俺は魔理沙の家の台所を借り、いつも妖精メイド達に振る舞っているクッキーを作っていた。
え?材料はどうしたって?爺に調達して貰いました。
そして出来上がったクッキーを持って魔理沙を寝かせているソファーまで来ると、丁度目が覚めたみたいだった。
「さっきは御免。お腹空いただろうしお菓子作ってきたんだけど・・・」
「お、お前ふ、フランか・・・?」
「あ・・・・・・」
やば・・・そう言えば今の俺の姿・・・・・・成長したものになっているのすっかり忘れてた・・・・・・
ま、まぁ適当に誤魔化せば問題ないだろ・・・・・・
「そうだけど・・・魔理沙にこの姿を見せるのは初めてだっけな。料理する時はあの姿だと不便だからな、まぁいつもこの姿って訳じゃないけど・・・・・・」
魔理沙は俺の姿をじっと見つめ、顔を赤くしてボーっとしていた。
「だ、大丈夫?魔理沙熱があるんじゃないのか?」
「い、いやべ、別に・・・って、ちょ///」
俺は魔理沙の声を無視して魔理沙のおでこに自分のおでこをくっ付け熱を測った。
「(ち、近くで見るともっとカッコイイ・・・って何を思ってるんだ私は!!///)ほ、本当に大丈夫だから・・・・・・」
「まぁそれならいいんだけど・・・・・・」
それから暫く俺と魔理沙はお茶をしていたが・・・・・・
「なぁフラン、この本読んでくれよ」
「いや自分で読めるだろ・・・子供じゃあるまいし・・・・・・」
「別に減るもんじゃないしいいだろ~」
「分かった、分かったから抱き着くんじゃないよ・・・・・・」
「えへへ~・・・じゃあ膝借りるぜ!!」
「読みづらいんだが・・・・・・」
「香霖によくやってもらった事があってな、久しぶりだぜ~♪」
いや・・・話を聞いてくれよ・・・・・・
「ムニャ・・・ムニャ・・・霊夢ーそれは私の饅頭だー・・・・・・」
「夢の中でも食べてるのかよ。まぁ女の子らしくていいか・・・・・・」
そして俺は魔理沙をお姫様抱っこして魔理沙の部屋まで行き、ベットに寝かせ頭を撫でた。
「じゃあな、俺はもう行くから・・・・・・」
俺はそう言って魔理沙の家を出た。
(さーて次は香霖堂に行くか、爺案内を・・・・・・って爺?)
俺はずっと黙っている爺に話しかけた。
(甘すぎるわ!!)
(は?いや何がだよ?)
(さっきから甘いラブコメを堂々と見せつけおって・・・・・・結婚してない儂へのあてつけか!!)
(いや別にラブコメなんかしているつもりは・・・・・・)
(自分の胸に手を当てて思い出せ・・・・・・(怒))
(???)
そして俺は疑問に思いながら空に飛び立った。
魔理沙side
「全く、もう少しくらい居ればいいのに・・・」
私はフランが頭を撫でて帰った後目を開けそう呟いた・・・・・・
「また・・・来てくれるかな・・・」
そう呟いた魔理沙の顔は「普通の魔法使い」としての霧雨魔理沙ではなく、一人の男に恋した乙女その物だった。
魔理沙sideEND
龍夜「あれ、おかしいな。金の微糖が凄く甘く感じるな・・・何でだろ」
駄神「儂の飲んでたお茶もじゃ。渋い茶の筈なのになんでこんなに甘いんじゃろ・・・」
フラン(極夜)「・・・(苦笑)。そ、そんな訳で今回もこんな駄文を見てくれて有難う」
フラン(極夜)「それではまた次回お会いしましょう」