今は素直になれないけどいつかは素直になりたい   作:王者スライム

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書き方を大きく変更しました。そのため、前の話とかも修正したいと思っています。


第3話 少年と紅霧異変(表)

今日の天気は……紅い霧。しかも、吸い込んだら病気になります。つまりあれだ……紅霧異変の始まりだよ‼ついに来た、この異変‼原作開始‼なんか旧作がそれより前に出てるらしいけど良く分からないから無視するぜ‼……っといろいろはっちゃけた所で落ち着こうか。

 

この紅い霧……これは後に紅霧異変と呼ばれるものでゲームではたしか東方紅魔郷という東方の最初のゲームだった気がする。詳しく知らないけど。とりあえず原作が開始したことには変わらないだろう。

 

人里にも昨日ゆっくりと来たからもうすでに霊夢とか魔理沙が異変解決に動いている可能性は否定できない。出来るだけ速く、準備をしなければならない。俺が原作に関わるために。

 

もし、これで関われなかったらただ俺は人里の人からめちゃくちゃ嫌われているだけの人になってしまう。これもあれも俺の能力のせいだ。叱りに来た慧音先生を言い負かして泣かした時は、死ぬかどうか悩んだんだぞ⁉

 

まあ、能力のせいで死ねなかった訳だが……それに関しては感謝している。いや、でも能力のせいでそう思ったんだから能力のせいか。やっぱりこの能力に感謝することなんて一つもねぇや。

 

まあ、俺の能力による黒歴史は置いといてだ、ついに原作開始した訳だしとりあえずその原作を振り替えってみるか。紅霧異変、それは紅魔館に住むレミリア・スカーレットという吸血鬼が起こした異変だ。

 

その異変を解決するために主人公達は立ち向かう訳だが……もちろん途中で邪魔をされてしまう。人食い妖怪のルーミア、大妖精(名前がない妖精)、氷妖精のチルノ、紅魔館の門番である紅 美鈴、紅魔館の地下にすむ魔法使いパチュリー・ノーレッジ、紅魔館のメイドの十六夜 咲夜……それらを弾幕ごっこというもので倒し、レミリア・スカーレットにたどり着けるのだ。

 

……やっぱ関わるのやめとくか?人食い妖怪のルーミアの時点で怖いし、闇を操れるんだろ?ルーミアは……別に毎日神社に行っておけば宴会に遭遇してキャラ達には会えるだろうし……よし、そうしよう。さて、このスペルカードも片付けて……あれれ、おっかしーぞ?

 

何で俺の体はスペルカードを懐に入れたまま外に出てるんだ?……まあ、俺の能力のせいだよな。こうなってしまったら仕方がない。俺はもう異変解決に向かうしか無いだろう……こりゃあ無理だな。

 

まだ、空に浮かんでいるだけの紅い霧が俺をあざ笑っているように見えた……絶対に許さんぞ、霧。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、肌寒い……夏だというのになんという寒さだ。まあ、霧のせいで日光が隠れているだけなんだけども……半袖は失敗したか?けど、今が夏であることには変わらないし、タンスの中にも半袖しか入ってないから仕方ないな。

 

そういえば俺は紅魔館の場所を知らない訳だが……どこにあるんだ?俺、博麗神社と花畑ぐらいしか知らねぇや……あれ?今、俺ヤバくない?目的地も知らず、妖怪が居るかもしれない場所を一人で歩いている。

 

うん、ヤバい。まあ、そう思ったって能力のせいで家には帰れない訳だが……くっ、能力さえ無ければ俺の原作キャラだいたい友達プログラムが成功していた筈なのに……まあ、そんなことを思っても仕方ないだろう。

 

そんなことを思いながら後ろを少し振り向いてみると、そこには箒で空を飛ぶ霧雨魔理沙が居た……まだ、出掛けて無かったのか。霊夢も居ないようだし、もしかしたら霊夢を連れてこようとして遅れて来たのかもしれん。

 

異変解決に行けよ霊夢、なんて思ったがもしかしたら何か重要の用事があったのかもしれないし、ただ単に魔理沙が遅れて来ただけなのかもしれない。まあ、また別の日に本人に聞けばいい話だろう。

 

しかし魔理沙か……俺は原作キャラとして一方的に知っているが向こうは俺のことを当然知らないだろう。今、無理に関わろうとしても「誰だお前」となるのが話のオチになるだろう。

 

つまり、今俺は霧雨魔理沙を無視することが正解……ちょっと待てよ。今、俺は《無視するべき》と思った……俺の能力は一人の時はあまり発動しない……だが、後ろからは霧雨魔理沙が飛んで来ている……あっ。

 

俺の体は霊力を使って空を飛び、霧雨魔理沙へと弾幕を飛ばし始めた。向こうも突然襲われてビビったのか、少し慌てていたが弾幕は全て避けきったようだ。

 

「おいおい、流石に不意討ちは酷いぜ?」

「良く言う、綺麗に避けきったくせに」

「……お前人間だろ?こんな霧の中で外に居る理由なんかあるのか?」

「はて……理由なら今出来ただろう?」

「はぁ……めんどうなやつに絡まれたぜ」

「それはお互い様だな‼」

 

 

そして俺の体はスペルカードを持ち宣言する。

 

「夏符[大豪雨]」

 

このスペルカードは三秒ごとに高速の弾幕を一つの方向に発射するカードだ。発射している間は三秒たつまでずっと発射し続ける。これを六十秒は続ける訳だが……少し待って欲しい。

 

これは俺の体が能力によって勝手に動いているだけであって、今、ここで霧雨魔理沙と関わる気など無かったと言っておこう。だから俺は別に霧雨魔理沙の敵として立ち塞がる気も無かった。

 

だが、現実はこうである。関わるどころか俺は異変解決しようとしている霧雨魔理沙をボスキャラとして邪魔しているではないか……誰が得するんだこれ。

 

しかし、流石主人公というべきか俺のスペルカードを綺麗に避け、更にこちらにも弾幕を撃ってきた。まあ、俺はそれを避けようとはしなかったが能力はそれに反抗して勝手に避けてくれる……これで能力を使いこなせればなぁ……。

 

そんなことを考えていても仕方ない。弾幕ごっこは始まってしまったのだから。まあ、能力が勝手にやってくれるから俺は動かなかったで良い訳だが。

 

「夏符[スイカ割り]」

 

一枚目のスペルカードが終わった後、俺の体が二つ目のスペルカードを宣言する。このスペルカードは一つデカイ丸型の弾幕が相手に向かい、それが綺麗に六等分されて空中に浮く。その後、その六等分された所からスイカの種のような小さい弾幕が自機狙いで飛んでいく。まあ、これの時間は二分そこらだ。

 

そんな弾幕を霧雨魔理沙はまるで弾幕がどう来るかが分かっているかのように避けていく。周りに六等分された弾幕もあるからかなり避けにくい筈なのだが……まあ、やはり主人公であるというところなのだろう。相変わらずこちらにも弾幕を撃ってくるし。

 

「夏符[風鈴]」

 

二枚目のスペルカードも終わり俺の体は三枚目のスペルカードを発動する。さっきから名前がダサいのは見逃してくれ。こういう必殺技みたいなやつって、本番になると良いものが全く思いつかなくなるんだよ。

 

とりあえずこのスペルカードを解説すると一つの風鈴が現れて、五秒に一回、音が鳴る。そして鳴ったところからその風鈴を中心に円型の形を作る小さい丸い弾幕が水に浮かぶ波紋のように広がって行くのだ。しかも、三回ずつ。

 

風鈴は最大五回鳴り、五回鳴るとその風鈴は消え次は最大四回なる風鈴が現れる。その風鈴が四回鳴ると、その風鈴は消え次は三回鳴る風鈴が現れる。まあ、そうやって繰り返される訳だ。

 

そして、最後の風鈴になると風鈴は巨大化して現れ、大きい音を鳴らした後、弾幕の波紋を五回連続で発射するわけだ……ちなみにこのスペルを発動している間、俺は風鈴の中に隠れるから無敵モードとなる。つまり、このスペルカードは耐久スペルという訳だ。

 

まあ、三分から四分ぐらい耐久することになるだろう……これゲーム立ったら絶対難易度ハードからのスペルカードだろうな。まあ、EXボスでも無いのに耐久スペル使おうとしてるからな。もう、難易度は高くても良いだろう。

 

まあ、当然のように霧雨魔理沙は避けている訳だ……一体どうやって避けているのやら。俺だと絶対に避けられないな。まあ、能力のおかげで避けられるだろうけども。

 

しかし、このスペルの恐ろしいところはこれからだ。風鈴から発射された弾幕はすぐには消えない。しかも、ゆっくりと動くため周りの空間には大量の弾幕が撒き散らされる。

 

徐々に避けられるスペースが無くなっていき、少し霧雨魔理沙に焦りが見え始める。て言うか、こちらも目を凝らさないと霧雨魔理沙の姿が見えない。まあ、弾幕発生の中心にいるから仕方ないかもだが。

 

「恋符[マスタースパーク]」

 

もう避けきれないと判断したのか霧雨魔理沙はスペルカードを宣言した。一筋の光が弾幕を消し去りながらこちらへと向かってくる。まあ、無敵モードだから効かない訳だが。

 

数秒もするとその光は消え、その後が分かりやすいように弾幕の無い道が出来ている。ここまで弾幕を消されたらもうこのスペルカードを避けきることは簡単だろう。

 

その瞬間、俺を囲う風鈴が消え、巨大化して現れる。そして大きな音と、弾幕を残して消えていった。勿論、さっきの光景に比べたら少なすぎるので霧雨魔理沙には簡単に避けられてしまった。もう、他にスペルカードを持ってきてないのでこれで終わりの筈だ。

 

「ただの散歩なら家に、異変解決なら紅い館に、団子好きなら甘味処に、好きなところに向かうが良い」

「言われなくてもそうするぜ」

 

そう言うと霧雨魔理沙はまた空を飛んで更に向こうへと向かって行った。さて、どうするか。能力の反抗が終わり自分の体の自由が戻ってくる。いや、まあ能力に反抗されていても別に体は動かせるが、下手に動くと弾幕に当たるだろうから能力に身を任せただけなのだが。

 

これからまた異変解決へと向かうこともできるが、もうそんな気分ではない。弾幕ごっこにも負けたし、一度弾幕ごっこで負けた奴が異変解決に行くのもおかしな話だ。そもそも、もう霧雨魔理沙が異変解決に向かったのだから俺が行く必要も無いだろう。

 

よし、帰ろう。どうせ明日になったら霧も消えているだろうし俺が動く必要も無いだろう。そう思った俺は自分の家へと歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

……あっ、博麗神社行ってねぇ……仕方がない神社へと足を運ぶとするか。

 




主人公のスペルカードは季節の数×三枚あります。一つの季節につき耐久スペルが一つずつありますが主人公が能力で綺麗に弾幕を避けてしまうため実際は全て耐久スペルみたいなもんです。
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