ハリー・ポッターと楽園の素敵な巫女〚リメイク版〛   作:桃聖

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博麗の巫女と賢者の石
一話


―七月三十一日―

 

とうとうこの日がやって来てしまった。私は縁側に座ってお茶を啜り、そう思った。

なぜ私がこんなに落ち込んでいるのかと言うと、今日は外の世界にある、イギリスの魔法界にあるホグワーツ魔法学校に通うために必要な物を買いに行くからだ。…なんだかいろんな人に出会うような気がする。

 

「はぁ…憂鬱だわ」

 

「おいおいどうしたんだ?お前がため息をつくなんて、明日は槍が降ってくるんじゃないか?」

 

私の隣にいるこいつは腐れ縁の霧雨魔理沙だ。

 

「あんたの中でも私はどういうイメージなのよ」

 

「鬼巫k「あ゛?」とても素敵な巫女です‼」

 

こいつ…

 

「全く…はぁ…」

 

「ホントにどうしたんだ?そんなにため息つくと幸せが逃げちまうぜ?」

 

「余計なお世話よ」

 

「はぁい、霊夢元気~?」

 

「ゲッ」

 

一番来てほしくない奴が来てしまった。くそ、忘れてればよかったのに。

 

「ゲッとは何よ。………それはさておき、行くわよ」

 

「どこに行くんだ?」

 

「あら?霊夢ったら説明してなかったの?」

 

「別に説明しようがしないかは私の勝手でしょ」

 

「冷たいなぁ、親友の私に何も言ってくれないなんて」

 

チッ面倒臭いわね。

 

          ―少女説明中―

 

「へぇ。霊夢も外の世界に行くのか」

 

「うっさいわね。準備してくる」

 

そう言って私は席を立った。

 

「ほら、時間がないからはやく行くわよ」

 

「あの博麗の巫女が隙間妖怪と仲良く買い物ねぇ…」

 

「あら、羨ましいの?」

 

「んな訳ねぇだろ。そもそも霊夢が買い物なんてあいつの金じゃないにしろ、違和感がありまくりなんだが」

 

そんな会話をしている魔理沙と紫の話を聞きながら私は部屋に行き、準備に取りかかるのであった。

 

          ―少女準備中―

 

「準備出来たわよ」

 

「やっと準備出来たのね」

 

「そんなに時間たってないでしょ」

 

「まぁ雰囲気的に言ってみたかったのよ。……準備出来たのならはやく行くわよ」

 

「魔理沙は?」

 

「帰ったわよ」

 

「そう」

 

「隙間開いたからはやく行くわよ」

 

「ハイハイ」

 

          ―少女移動中―

 

「ほら、ついたわよ」

 

隙間を潜った先は、狭い路地裏だった。だが、幻想郷と比べると周りの家の造りが明らかに違うのは一目瞭然だった。

 

「はい、此方では必ず着けてなさい。着けるときは利き腕じゃない方の腕に着けなさい」

 

そう言われて渡されたものはこの間言っていたブレスレットだった。ブレスレットの色は綺麗な緋色で、魔力を纏っていた。紫に言われた通りに利き腕じゃない方の腕―左腕にブレスレットを着けた。

 

「ぴったりね。よし、行くわよ。人が多いからはぐれないように手を繋ぎましょう」

 

「うぇ~」

 

「ほら、時間がないんだからはやく行くわよ」

 

紫に無理矢理右手を取られて路地裏から出た。

 

「うわぁ」

 

路地裏を出たら、見慣れない景色に見とれてそんな声が出た。

 

「ふふっ」

 

「…何よ」

 

「霊夢が珍しく景色に見とれてるから」

 

「うっさい」

 

ウザい紫を一蹴して、周りの景色に集中した。

しかし、周囲の人達の服装は幻想郷に迷い込んでくる外来人と同じような服装だった。魔法界は大して普通の所と大差ないのかもしれない。

 

「言っておくけど、まだ魔法界にはまだ入ってないわよ」

 

「はぁ?そこは普通魔法界の路地裏に繋げるところでしょ」

 

何でわざわざ歩かないといけないのだ。

 

「魔法界の入り口の場所を知って欲しかったからよ」

 

「んなもん覚えなくたって良いでしょ別に。あんたが魔法界の中に隙間を繋げれば良いじゃない」

 

「魔法界の入り口、漏れ鍋はね、よく待ち合わせに使われるのよ。だから、貴女が入学して友達が出来て誘われたときに漏れ鍋で待ち合わせすることがあるかもしれないし。一応ね」

 

「ふぅーん」

 

「ほら、漏れ鍋が見えて来たわよ」

 

紫が指指した場所を見ると一軒の薄汚れた店があった。普通の人だったら見落としていただろう。薄汚れた店の隣にある本屋から反対隣にあるレコード店には人がそれなりに入っているというのに、漏れ鍋には目もくれない。きっと、誰も気付いていないのだろう。

 

「ふぅん、あれが漏れ鍋?」

 

「ええ、そうよ。あの店が魔法界の入り口、漏れ鍋よ」

 

ドヤ顔でそう言った紫を無視して、私は早足で漏れ鍋ヘ向かった。

 

「ちょっと、置いていかないでよ」

 

「だったらさっさと足を動かしなさいよ」

 

「ハイハイ。なんだかんだ言って、結構楽しみにしてるんでしょ」

 

私は無言で歩くスピードを上げた。

 

「ちょ、ごめんってば茶化しすぎたのは反省してるからもう少しスピード落として」

 

そう言われても構わずに漏れ鍋ヘ向かった。

漏れ鍋の前につき、後ろを振り向くと紫が居なかったから店のドアの横に立って待っていた。

しばらくたったら大柄な男と、私と同じくらいの額に傷がある男の子が入って行った。なんかあの二人とはこの先関わってきそう。そんな事を考えているうちに紫がやっと来た。

 

「もう、先にいかないでよ」

 

「あんたの言動次第よ」

 

紫が文句を言って来るのを聞き流しながら店ヘと入るとついさっき入って行った大柄な男と額に傷がある男の子がバーテンダーと話していた。私達がバーテンダーに近付くと、直ぐに此方に反応して話掛けてきた。

 

「おや、何か御用でしょうか?」

 

「魔法界ヘの入り口を教えてほしいの」

 

紫がそう言うと先程まで話していた二人が話掛けてきた。

 

「お前さんらもダイアゴン横丁で学用品を買うんか?」

 

「ええ。そうよ」

 

紫がそう答えると、大柄な男は額に傷のある男の子の背中を押して、男の子を前に出しながら嬉しそうに笑みを浮かべた。

 

「ちょうど俺らも買いに行くところだったんだ。お前さんらも一緒に行かないか?」

 

「ええ、いいわよ。私は八雲紫、宜しくお願い致しますわ」

 

「俺ぁルビウス・ハグリットっつうんだ宜しくな。名前から察するに、東洋の方から来たんか?」

 

「ええ、そうよ。日本から来たの。私は博麗霊夢よ、宜しく」

 

「ほら、ハリーお前さんも自己紹介するんだ」

 

「う、うんわかったよ、ハグリット。ぼ、僕はハリー・ポッター宜しく」

 

「そう。あんたも今年入学?」

 

「う、うんそうだよ。……君は驚かないんだね」

 

「何で驚かされたわけでもないのに私が驚かなきゃいけないのよ?」

 

「なんかよくわからないけど僕は魔法界で有名らしいんだ」

 

「ふーん」

 

「二人とも、そろそろ行くぞ」

 

「「わかったわ(よ)」」

 

紫とハグリットに案内されて中庭についた。

 

「ここからダイアゴン横丁に行くんだ。……さてと俺の傘はどこかな?」

 

中庭は壁に囲まれている。壁に囲まれているということは壁に何か仕掛けがあるのだろう。そんな事を考えているうちにハグリットが傘の先で煉瓦を数えながら叩いている。そんなハグリットを見てハリーは首を傾げている。察するに壁を順番に叩かないと仕掛けが発動しないのだろう。

 

「ハグリット、何しているの?」

 

「オウ、ダイアゴン横丁に行くにはこの壁を決められた順番で叩かないと通れないんだ」

 

「そうなんだ」

 

私の予想は当たっていたようだ。というか紫の影が薄くているのかわかんなくなるから話しかけておこう。

 

「紫?」

 

「なぁに?霊夢」

 

「あんたの影が薄いから話し掛けただけ」

 

「話し掛ける理由がそれって酷くない!?」

 

「別に良いじゃない。実際に影薄くなってたし」

 

「はぁ」

 

「紫さんはちゃんとここにいるから、ね?」

 

「子供に慰められてる…可哀想………ふふふふふっ」

 

「霊夢、貴女笑いが隠しきれてないわよ!」

 

「わざとにきまってるじゃない」

 

「なおさらたちが悪いわ」

 

「おーいそろそろ開くからな」

 

紫で遊んでたらハグリットに声を掛けられて私達は静かにした。ハグリットが壁を三回叩いたら煉瓦が震え始めた。次にくねくねと揺れ、小さな穴が開いて、だんだんと穴が広がっていき、そしてハグリットほどの大柄な男でも通れるようにアーチ型の入り口が出来た。その向こうは石畳の通りが曲がりくねって先が見えなくなるまで続いていた。

 

「ようこそ、ダイアゴン横丁ヘハリー、霊夢、紫」

 

にっこりとハグリットが笑いながら言った。四人でアーチを潜り抜けた。そのあと、ハリーと私は後ろを振り返ったが、アーチはみるみる縮んで、本の硬い壁に戻っていった。

 

すぐそばにある店を見るとその店は鍋を売っている店らしく、店の外に大鍋が重ねてあった。

 

「鍋を買わなきゃならんが、まずは金を取りに行かなきゃな」

 

「お金?僕、お金持ってないよ?」

 

「安心しろ、ハリー。お前さんの両親が沢山お金を遺しておる。」

 

「そうなの?ハグリット」

 

「はぁ」

 

「ハイハイ、貴女のは私が買うから」

 

「今、何でもっていった?」

 

「言ってないわよ」

 

ハリーとハグリットが苦笑している。私は話を変えるために話題を振った。

 

「ところでハグリット、今何処に向かってるの?」

 

「ああ、グリンゴッツ魔法銀行っちゅう所に行って、ハリーの金を取りに行くんだ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「でもハグリット、どうやってお金を取るの」

 

「そこは行けばわかる。……ほら、もう少しでつくぞ。あれがグリンゴッツだ」

 

ハグリットが指を指した先を見ると、小さな店がそびえ立ち並ぶ中、ひときわ高くそびえる真っ白な建物が建っていた。磨き上げられたブロンズの観音開きの扉の両脇に、真紅と金色の制服を着て立っている妖怪らしき生き物がいた。

 

「ハグリット、あれが小鬼?」

 

「さよう、あれが小鬼だ」

 

どうやらハリーは私達に出会う前に説明されていたようだった。

 

「ハグリット、小鬼ってなに?」

 

「お前さんは知らんのか。……ということはマグルか。……ああ、小鬼っちゅう者はな、グリンゴッツにある金を管理してる奴らで、守銭奴な奴だ」

 

「まるで霊夢みたいね」

 

「やかましいわよ」

 

「あら、否定はしないのね」

 

「自覚は一応してるからね」

 

「え……あのひねくれ者の霊夢が……認めた……明日は隕石が墜ちてくるんじゃないかしら」

 

「ホントにあんたうっさいわね」

 

紫があまりにもうるさいから封魔針を取り出して投げつけようとしたら、ハリーに止められた。

 

「ちょっ、霊夢!?なに投げようとしてるの!?」

 

「ハリー、止めないで。私はこれをあいつに投げつける義務があるのよ!」

 

「どんな義務だよ!?」

 

「ほら、お前さんらは遊んでんな。グリンゴッツについたぞ。」

 

そうハグリットに言われて気づいたらすでにグリンゴッツに到着していた。入り口に進むと、入り口にいた小鬼がお辞儀した。中には二番目の扉があるこんどは銀色の扉で、何か言葉が刻まれている。

 

 見知らぬ者よ 入るがよい

 

 欲の報いを 知るがよい

 

 奪うばかりで 稼がぬものは

 

 やがてはつけを 払うべし

 

 おのれのものに あらざる宝

 

 わが床下に 求める者よ

 

 盗人よ 気をつけよ

 

 宝のほかに 潜むものあり

 

「ここから盗もうなんて、狂気の沙汰だわい」

 

と、ハグリットが言った。

銀色の扉を通ると、中は紅魔館のホールとまでいかずともそれなりに広々とした大理石のホールだった。百人を優に越す小鬼が、細長いカウンターの向こうで脚高の丸椅子に座り、大きな帳簿に書き込みをしたり、真鍮の秤でコインの重さを計ったり、片眼鏡で宝石を吟味したりしていた。ホールに通ずる扉は無数にあって、これまた無数の小鬼が、出入りする人を案内している。私達はカウンターに近づいた。

 

「おはよう」

 

ハグリットが手の空いている小鬼に話し掛けた。

 

「ハリー・ポッターさんの金庫から金を取りに来たんだが」

 

「鍵はお持ちでいらっしゃいますか?」

 

「どっかにあるはずだが」

 

そう言うとハグリットはポケットをひっくり返し、中身をカウンターに出しはじめた。カビの生えたような犬用ビスケットが一掴み、小鬼の経理帳簿にバラバラと散らばった。小鬼は鼻にシワを寄せた。私とハリー、ついでに紫はそれから顔を背けるように右側にいる小鬼が大きいルビーを秤にかけているのを眺めた。

 

「あった」

 

ハグリットはやっと出てきた小さな黄金の鍵をつまみ上げ、小鬼に渡した。小鬼は、慎重に鍵を調べて、「承知いたしました」と言った。

 

「それとダンブルドア教授から手紙を預かってきとる。七一三番金庫にある、例の物についてだが」

 

「了解しました」

 

小鬼は手紙を読むとハグリットに返した。

 

「誰かに両方の金庫に案内させましょう。グリップフック!」

 

グリップフックも小鬼だった。グリップフックに案内されて、一つの扉に案内された。

 

「ハグリット、例の物ってなに?」

 

「それは言えん」

 

グリップフックが扉を開けた。扉の先は洞窟みたいになっていた。大きいトロッコがあり、五人はトロッコに乗った。トロッコが出発すると、くねくねしている道を猛スピードで駆け抜けていく。

 

「紫、なんか地底みたいね」

 

「そうね」

 

暫くすると小さな扉の前でトロッコは止まった。グリップフックが扉を開けた。中には沢山のお金の山があった。

 

「みーんなお前さんのもんだ」

 

「全部僕の物…信じられない」

 

「とにかく、金の単位を教えるぞ。金貨はガリオン、銀貨はシックルで、銅貨がクヌートだ。一ガリオンが十七シックルで一シックルは二十九クヌートだ」

 

ハグリットはお金を詰め込んでハリーに渡した。……何で十進法を使わないのよ。面倒臭い。

 

「ほれ、これで足りるだろ。余った分は自分で持っていればいい」

 

「ありがとうハグリット」

 

「どういたしまして。次は七一三番の金庫に案内してくれ。……ところでもう少しスピード落とせんか?」

 

「速度は一定となっております」

 

ハグリットは青い顔をしてトロッコに乗った。それに続いて私達も乗り込んだ。

 

          ―移動中―

 

「ハグリット、大丈夫?」

 

「す、少し休ませてくれ」

 

          ―休憩中―

 

「そろそろ大丈夫だ」

 

まだ顔色の優れない顔だが、本人が大丈夫だと言うのならば大丈夫なのだろう。

 

「ハグリット、ホントに大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

「ホントに?」

 

「これ以上時間を取るわけにもいかん」

 

そのあとはダンブルドアという人に頼まれた物を取ったらグリンゴッツから出た。

 

「すまん、漏れ鍋に行って元気薬を貰って来てもいいか?」

 

「私は構わないわよ」

 

「僕も大丈夫だよ」

 

「私も大丈夫だから二人の面倒みておくわ」

 

「すまん、頼んだ紫」

 

        ―ここからダイジェストでお送りします―

 

―マダムマルキンの洋装店―

 

青白い肌にオールバックで顎の尖っている男の子にバカにされたけど我慢して制服を買った。

 

―フローリシュ・アンド・ブロッツ書店―

 

ヴィンディクタス・ヴェリディアン著 呪いのかけ方、解き方、最新の復讐方法で敵を困らせよう。をハリーと一緒になって読んでいたら、紫とハグリットに止められた。…勿論教科書はちゃんと買った。

 

etc.etc...

 

「さて、あとは杖だけだな。……おお、そうだ、まだ誕生祝いを買ってなかったな」

 

「ハリー、今日誕生日なの?」

 

「そうだよ」

 

ハリーは顔を赤くしながらそう答えた。

 

「紫、私達もなんかあげましょう」

 

「いいわね」

 

「俺は梟を買ってやるつもりだ」

 

「じゃあ私は御札を上げるわ」

 

「御札?」

 

「ええ御札。幽霊を退ける力があるからなにかしらに役立つはずよ」

 

「おお!良かったなハリー、ホグワーツにはゴーストが居るんだ。基本的におとなしいんだが、悪戯好きのゴーストがいんだ。何かやられたらその御札で反撃してやればいい」

 

「ええ、ホントに良かったわね。霊夢が作る御札は弱い幽霊だと成仏してしまう程に強力だから」

 

「はい、御札」

 

私はハリーに御札を渡した。ハリーは御札を受け取るとじっと見た。暫くするとハリーはハッとしたように慌ててお礼を言ってきた。

 

「ありがとう、霊夢。ゴーストになんかされたときに使わせてもらうよ」

 

「使い方は投げるだけだから簡単よ」

 

「うーん、私は何をあげようかしら」

 

「あの、紫さん、無理になんかあげようt「よし決めた!」……え?」

 

「ハリー、困ったときには何か相談しなさい。できる範囲で協力するから」

 

私は今までで一番驚いた。あの妖怪の賢者ができる範囲で協力するなんて、紫に出来ない事なんて少ない。

 

「あ、ありがとうございます。紫さん」

 

「よし、そろそろ杖を買いに行くぞ」

 

ハグリットに連れられて、私達はオリバンダーの店に来た。紫に急かされて、店の外見を見る暇もなかった。

 

店に入ると古臭い椅子にハグリットが腰掛けた。ハリーは周りの景色にみとれている。私は気配を感じてその気配を感じる方を見た。そこには老人がいた。老人は驚いたような仕草をすると、話し掛けてきた。

 

「いらっしゃいませ」

 

老人がそう声を掛けるとハリー達は驚いて飛び上がった。ハグリットに至っては古臭い椅子がバキバキと音をたてて、慌てて立ち上がった。

 

「この店に来る者は殆どわしに気付かん。貴女がはじめてじゃよ。貴女の名前を教えてくれるかの?」

 

「私は博麗霊夢よ。貴方に気付いたのは感がいいからよ」

 

「わしはオリバンダーじゃよ。……ただ感がいいというだけでわしに気付ける者はとても少ない」

 

「あの…」

 

ハリーが気まずそうにオリバンダーに話し掛けた。

 

「おお!!そうでしたか!まもなくお目にかかれると思ってましたよ、ハリー・ポッターさん」

 

「ハリーってそんなに有名なの?」

 

「おや、貴女は知らないのですか?」

 

「何を?」

 

「ハリー・ポッターさんは魔法界では有名な方なのですよ!?」

 

「だから知らないってば」

 

「まぁまぁ、後で教えてあげるから。今はハリーの杖を買いましょう。」

 

「おほん、では気を取り直して、このオリバンダーの杖は一本一本、強力な魔力を持った物を芯に使っておる。それに、使っている不死鳥の尾やドラゴンの心臓の琴線。ドラゴンも不死鳥も皆それぞれに違うのだから同じ杖など一つもない。……では、ポッターさん、貴方の杖腕はどちらですかな?」

 

「あ、あの、僕、右利きです」

 

「腕を伸ばして。そうそう」

 

オリバンダーはハリーの腕を測る長い巻き尺を取り出し、ハリーの右腕を測っていった。

測り終えたら杖を取りに奥ヘ引っ込んだ。

 

「あ、霊夢、貴女の杖はパチュリーから預かっているわ」

 

「そうなの?……ちなみに何で作った?」

 

「作ったのではなくて、弟子の杖らしいわよ?素材は知らないわ」

 

「ふーん」

 

嘘臭い。絶対に素材知っている。なんにせよ私に不利益な事がない限り追及はやめておくか。

 

「ささ、ポッターさんこの杖を試してみなされ。ブナの木にドラゴンの心臓の琴線。二十三センチ、良質でしなやか」

 

ハリーが杖を振ると何も起きずにオリバンダーはすぐに他の杖を取りに行った。

それからはなかなか決まらずに、ハリーは困惑していた。だがオリバンダーは実に楽しそうにハリーの杖を選んでいる。ふと何かを思い出したように奥ヘと引っ込んで行った。そして暫く待つと、一つの箱を持って出てきた。

 

「柊と不死鳥の羽根、二十八センチ、良質でしなやか。振ってみなされ。」

 

ハリーは杖を振ると杖の先から赤と金色の火花が花火のように流れだし、光の玉が踊りながら壁に反射した。今まで空気だったハグリットは「おー!!」と声を上げて手を叩き、オリバンダーは「ブラボー!!」と叫んだ。

 

「素晴らしい、いやはや、実に不思議な……」

 

「何がそんなに不思議何ですか?」

 

「ポッターさん、わしはな、今までうった杖は全て覚えておる。貴方の杖に入っている不死鳥の羽根はな、同じ不死鳥がもう一枚だけ提供した。貴方がこの杖を持つ運命にあったとは。………兄弟羽根が…なんと兄弟杖がその傷を負わせたというのに……。さよう。三十四センチのイチイの木じゃった。……ポッターさん、貴方はきっと、偉大な事をするに違いない。『名前をいってはいけないあの人』も、ある意味では、偉大な事をしたわけじゃ………恐ろしい事じゃったが、偉大な事には違いない。」

 

最後にそんな話を聞いて、ハリー達とは別れた。このあとは梟を買いに行くのだろう。

私達は適当な路地裏に入って、隙間を開いて幻想郷に帰った。




『親友 魔理沙』

霊夢さんも認めているが、博麗の巫女としての立場があるため、言えない。いつか魔理ちゃんが頑張って霊夢さんに「魔理沙は私の親友」と言わせて欲しいですね。(レイマリは良いぞ⋯

【影で活躍しているパッチェさん】

本当はこの役目をアリスさんにやってもらおうと思ってたんですが、アリスさん魔界出身なんで出来ませんでした。その点パッチェさんは外の世界でなんやかんやしてレミリアと知り合って幻想郷に来た。という感じなんで色々と動かしやすいです。頑張ってパッチェさん、喘息に負けるな。因みにパッチェさんの年齢は200歳。

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