廃棄王女と天才従者   作:藹華

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アルスの投影

リィエルを見てずっと固まっていた無銘に対しルミアは心配そうな顔で

 

「大丈夫ですか?」

 

 と聞いたのだが無銘は聞こえてないのか微動だにしない・・・しばらくして硬直から解けたのか

 

「・・・それで、どうするんだ?」

 

 と聞いたのである。

 

「セリカは、俺だけがこの状況を打破できるって言ってたけど・・・」

 

「グレンだけが・・・この状況を・・・」

 

 アルベルトとグレンは悩み、リィエルは相変わらず無表情な顔で切り出した。

 

「考えても始まらない、私がこの状況を打破する作戦を考えた。まず私が敵に正面から突っ込む、次に無銘が敵に正面から突っ込むそしてグレンが敵に正面から突っ込む最後にアルベルトが敵に正面から突っ込む・・・これで完璧」

 

 本人は少し決め顔だが、グレンは

 

「お前はその脳筋思考をなんとかしろ!このおバカ!」

 

 とリィエルの頭をグリグリしている。

 

「このメンツの中でグレンだけができるものって言ったら魔術起動の完全封殺くらいじゃね?」

 

 と言ってあげる。まだピンとこないようだ・・・追い打ちをしよう。

 

「陛下がこんなことをする訳がない・・・魔術起動の完全封殺・・・」

 

 するとようやく気付いたのか顔を上げ

 

「呪殺具で陛下を人質にしてるってことか!」

 

「それだと、納得がいく」

 

「ったくセリカの奴め、もっとマシなヒントをよこせってんだ」

 

 グレンは愚痴った後、作戦を考えたのだが無銘は

 

「僕は最後に手助けをしよう、そっちの方がやりやすいだろう」

 

 と言ってどこかへ行ったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は変わって競技会場・・・そして2組の生徒たちの顔は芳しくない。その理由としては、今まで士気を高めていたグレン先生の不在が響いてるのである。だがそこにやってきたのはアルベルトとリィエルである。

 

 

 だが普通に考えて初めてあった人に監督が務まるだろうか・・・そんな不安もあり2組の生徒は困惑顔である。だがシスティーナの前にリィエルが行き

 

「お願い。信じて」

 

 と言った途端システィーナは覚悟を決めた表情をして

 

「大丈夫よ、今までやってきたことをやるだけなんだから監督が代わっても関係ないわ。」

 

「それは、そうだけど」

 

「でも、先生がいないとやっぱり・・・」

 

 それでもやはり不安は拭えないのか弱気だ・・・それを見越していたと言わんばかりにシスティーナは

 

「いいの? このまま負けたらアイツ、教卓の上に立ってここぞとばかりに爆笑しながら俺がいないとダメダメなんだなぁ、とか煽ってくるわよ・・・」

 

 それを聞いた途端2組の顔が不安や困惑ではなく、イライラしてる顔に変わった。みんな想像したんだな・・・

 

「いいそう・・・」

 

「うざいですわ、とてつもなくうざいですわ」

 

「あのバカ講師にそんなこと言われるのだけは断じて我慢ならないね」

 

 と続き、2組の心は『絶対勝つ!』と一致団結したのである。

 

「ああ!やってやる、やってやるよ!」

 

 というカッシュの叫びにみんなは

 

「「「「「おおー」」」」」

 

 となり、そこからまた2組の快進撃が始まった。

 

 『変身』から始まり『決闘戦』まで来た。現在2位であり、1位の1組との点差を考えると『決闘戦』と『乱闘戦』両方1位だとしても1組が両方2位だった場合僅差で2組は負けてしまうのだ。つまり優勝するには『乱闘戦』で1組を蹴落とす必要が出てくるわけで・・・今は『決闘戦』でギイブル君が戦ってるのにみんなが僕を応援してくれるのである。その応援は素直にうれしいのだが今は『決闘戦』を応援しろよと思う。

 

 

 

 そして最後はフィーベルさんが改変呪文を使い勝利をおさめた。

 

 

 

 そろそろ『乱闘戦』である・・・僕以外の全員成績上位者の中でもトップを争っている人たちなのだがやはり気落ちしてしまう・・・するとリィエルに変身しているルミアが近づいてきた。

 

「お願い・・・優勝して」

 

 まっすぐに僕を見据え覚悟を決めた声でそういうルミア・・・昔から、その目には弱いんだよなあと思いつつ。

 

「まあやるだけやってみるよ」

 

とだけ言って競技会場に行ったのだが・・・今僕は猛烈に顔色が悪いだろう・・・だって他クラスの選手が全員殺気を込めて睨んでくるんだもん・・・これを見て確信した。他クラスの選手全員で手を組んでいると・・・そして少し悩んでいると、審判役の人が真ん中に立ち

 

「はじめ!」

 

 と言った途端僕に

 

「「「「「「「「「雷精の紫電よ」」」」」」」」」

 

 と言って魔術を放ってきた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時アルベルトに化けているグレンは他クラスの生徒が目配りをしているのを見て呟いていた。

 

「まさか・・・手を組んでるのか!?」

 

 その言葉に2組の生徒全員が反応した。

 

「そこまでして勝ちたいのか!」

 

「うそ・・・」

 

「アレス君・・・」

 

 カッシュにシスティーナ、リンの順番に呟く。

 

「はじめ!」

 

 と声がかかった瞬間予想できた展開になった。他クラスの選手が全員アレスに向かって【ショック・ボルト】を撃っていたのである。

 

 

 

 

 

 

 みんなが(終わったな・・・)と思っている中、予想外のことが起きた。審判の人が

 

「1組脱落!」

 

 と言ったのを聞いてみんなが目を向けると・・・手を銃の形にしたアレスが1組の選手の背後に立っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱりみんな、僕に向かって魔術を撃ってくるよね・・・と思いつつ仕方なく投影魔術を使う・・・まずは【ショック・ボルト】を防ぐために

 

「《熾天覆う七つの円環(ローアイアス)》」

 

 と1節で呪文を唱え魔術をすべて防ぐ。そして防ぎきると周りは砂埃だらけであるので1組の生徒の背後まで行き

 

「《雷精よ》」

 

 と1節を更に短くした呪文でクライス君を倒す。

 

 

 

 それを見た他選手たちは、僕に魔術を撃ち続けている。だが僕はそれを避け続けている、理由としてはクライス君をやるまでの作戦しか立てていなかったので考えてるのと、同じことをするには視界を隠す必要があり砂埃もない今の状況では無理である。それならば他選手のマナを使わせてマナ欠乏症にさせて倒す方が確実だからである。

 

「2組のアレス君!すごい!1組のクライス君を倒してから、ずっと避け続けている!」

 

 そんな実況を耳にしていたのだが、マナ欠乏症という呆気ない終わり方でいいのだろうか?という考えが頭をよぎり・・・他クラスからやっかみを受けそうだなと結論付け倒すことにした。

 

 

 

 

 クライス君を倒した後、少しの間避け続け反撃をした。

 

「《雷精よ》」

 

 と魔術を発動させると同時に魔石を砕き同一の魔術を起動させる・・・疑似二反響唱(ダブル・キャスト)を使い2人脱落させ残り6人・・・だが疑似二反響唱(ダブル・キャスト)のお陰で萎縮しており、倒すのは簡単だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの猛攻で傷ついていないアレスに驚愕を隠せないグレンは更に驚かされる。

 

二反響唱(ダブル・キャスト)だと!?」

 

「「「「え!?」」」」

 

 魔術師であるなら言葉くらいは知っており、相当な高等技術だったはずだ。だが優勝という言葉にみんなが騒いでいた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして魔術競技祭は2組の優勝で幕を閉じようとしていた。




分けます、分けないと書き過ぎちゃうから・・・
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