あと、みなさんFGOで2部が始まりましたね。僕はアナスタシアが3万円で出ず少し焦っております・・・
今は実技の時にリィエルが使った錬金術をみんな一緒に教えて貰っていた。
「で・・・こうなって・・・ここの元素配列式をマルキオス演算展開して・・・こう・・・で、こうやって算出した
このようにリィエルに教えて貰っているのだが、錬金術に自信のある僕は結構辛い・・・特にギイブル君なんかは僕をライバル視してたけど、恐らくリィエルの方が脅威だと認識しただろう。
リィエルは説明と同時に魔方陣も構築してくれたので、その魔方陣を魔眼を使って見るがどうやら魔術言語ルーンのバグを利用しており、とても凄いのだが・・・同時に1歩間違えば廃人確定である。僕はリィエルの説明だけじゃ分からなかったので魔眼を使ったが、フィーベルさんは自力で理解したのだろう・・・リィエルにその事を教えていた。
その後、なんやかんやあり・・・2組一行は白金魔導研究所のあるサイネリア島へ行く為の船へ向かっていた。
今は馬車でグレン先生、フィーベルさん、レイフォードさん、ティンジェルさん、そして僕がいる。僕は元々男子の馬車に行く筈だったのだが、男子達に殺意を向けられ逃げてきたのである・・・
「なんで、あんたもいるのよ・・・」
「・・・男子に殺気で追い返されました・・・」
「・・・なんか、ごめん・・・」
フィーベルさんとそんな会話をした後、馬車での移動はそれなりに時間がかかるので僕は寝たのだが夢を見ていた・・・それは現実に起こったことかもしれないこと、あの時のイルシアがどういう経緯で殺されたのか僕は知らない・・・だからこの夢は想像だ・・・だがこの夢は例え想像であっても苦しく辛いものであり、そんな夢を見れば魘されるのは当然であった。
「うっ・・・あ、あああああああああああああ!」
そんな魘され声を聴いてリィエル以外の全員が飛び起き
「ちょっと、いきなりどうしたのよ!」
「アレス君!?アレス君大丈夫!?」
そう言ってルミアが手を握りグレンが御者席から慌てて荷台の方へ来て
「おい!アレス!しっかりしろ!」
そう言った途端、アレスは目を開け焦点の合っていない瞳をグレン先生へ向け
「・・・先生?・・・」
と言ったので、皆は一先ず安心しなぜそんなに魘されていたのかを問うと
「・・・悪夢を見てました・・・内容は・・・言いたくありません・・・」
そう言って、それ以降馬車での会話はなかった。
そして、今は船でサイネリア島へ向かっているのだが・・・酔ってる・・・気持ち悪い・・・・医務室で濡れたタオルを借り船のベンチで横になっていた。グレン先生のように吐いたりはしないが、その分気持ち悪い・・・
結構楽になったのでタオルを取りベンチに座りなおすと隣にティンジェルさんがいた。気づかなかった・・・
「顔色悪いけど大丈夫?」
「・・・心配してくれてありがとう、でもタオルのお陰で結構楽になったよ」
馬車での一件があるので少し気まずい
「そっか・・・」
それ以降気まずさのせいで酔いが酷くなりティンジェルさんに看病して貰ったのは言うまでもない・・・
サイネリア島へ着きホテルに荷物を置きに行こうとしたらグレン先生に呼び出され先生の部屋へと来ていた
「お前、俺と同じ部屋な」
「・・・え?・・・なんでですか?」
そう聞き返すのも無理はないと思う。本来部屋を変えるなんてしちゃダメだからである。
「お前、男どもの殺気受けながら寝れんの?」
「・・・・無理ですね・・・」
そう言って同じ部屋に泊まることとなった。そして案の定夢を見た・・・だが魘されることはなく先生より早く起き顔を洗って少し暇つぶしをして自由時間となった。
サイネリア島は年中を気温が暖かくどんな季節でも海で遊ぶことができる。そうなれば水着に着替えるのは当然であり例外はギイブル君と先生くらいだ。僕は水着で上にパーカーを羽織ってる。
「お前ら泳ぎに行かねえの?」
と聞いてきた、それに対してギイブル君は
「僕たちは遊びに来た訳じゃないんですよ」
と言い、僕は
「泳げないんですよ察してください・・・」
「なんかスマン」
と言ってきた・・・本当は泳げない訳ではない。ただどうしても泳ぐ気になれなかったのと護衛もあるので監視しておかなければならないからだ。そんな感じで自由時間はずっと眺めていた。
そして、夜グレン先生について来いと言われついて来たら男子が女子のホテルに忍び込もうとしていた・・・正直に言おう水着じゃ満足出来なかったんですかねえ・・・生徒とグレン先生はお互いに魔術合戦をし僕はそれを眺めているだけだった。
一方女子は
「あいつらって本当にバカばっかりよね・・・」
システィーナは呆れており
「でも、グレン楽しそう」
リィエルはそう呟き
「あはは・・・」
ルミアは苦笑いをしていた。そこへウィンディが
「さぁ、ルミア白状するのです!」
と言ってきたのだが、ルミアもシスティーナも困惑顔だ。
「えーと、何を?」
ルミアはそう聞き
「誤魔化しても無駄ですわ!アレスの事ですわよ!」
ウィンディがそういうと、ルミアの顔は真っ赤になり
「あ、アレス君とはそんな関係じゃないよ!」
「隠しても無駄ですわよ、ネタは上がってるんですの!」
いつものルミアなら躱せただろう・・・だがルミア自身、何故自分がアレスを気にかけこんなになるのか分からなかった。
「ウィンディ、ルミアが困ってるでしょ?」
「甘い!甘いですわよシスティーナ!アレスは魔術競技祭の『乱闘戦』を制したこともあって今密かに人気があるのですわ!」
アレスは一見目立たない顔立ちではあるが、よく見るとそれなりにイケメンである・・・と、そこでルミアは切り出した。
「私もよく分かんないんだけど・・・なんか気になるっていうか・・・アレス君を見てると、ある人みたいにどこかへ消えちゃいそうな気がして・・・」
「「「・・・・・・・」」」
意外と重い話に流石の皆も困惑気味だったのでルミアは
「ごめん、よくわかんないや」
そう言った後、幾分か軽くなった空気で他愛ない会話をしていたのであった。
アレスはグレン先生と男子どもを放置してホテルにいた
「そろそろこの異能とも向き合わないとな・・・」
そう言って寝たのであった。
さてさて、アルス君の異能についてはちょっと特殊でございます。FGOアナスタシア様が5万円で出てくださりました・・・