廃棄王女と天才従者   作:藹華

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イヴの口調これであってる?

そういえば、アルスの特徴を紹介してなかったので、ここで軽く紹介しておきます。

アルス=フィデスの時は、綺麗なスカイブルーの髪色で、顔はそれなりに整ってるゾ。
想像しにくい人は暁古城で検索検索ぅ

アレス=クレーゼの時は、綺麗な赤髪で顔はイケメンだゾ
想像しにくい人は赤髪の白雪姫で検索してくだせえ

それではお楽しみください。


アルス久しぶりの王宮

 イヴが見たのは無銘と無銘に頭を下げるアリシア七世王女殿下であった。なぜ王女が頭を下げているのかそれは、イヴが王宮に来る少し前のことである。

 

 

 

 

 

 

 王室親衛隊に連行されていた無銘は王女の一室に案内された・・・少し待っていると小走りできたのか、少し息を切らしているアリシア七世がいたのである。

 

「・・・・で、僕をこうして連行した理由をお聞かせ願いたい。」

 

 久しぶり会ったアリシアは前と変わらず美しく、少し2年前のことを思い出しながら切り出した

 

「先日、外道魔術師達に襲われていたエルミアナを助けていただいたそうですね・・・あの娘の母親として感謝します。」

 

「なるほど、先日外道魔術師達に誘拐されていた金髪の娘は亡くなったエルミアナ王女でしたか・・・」

 

 あたかも、今気づいたという風に話す無銘。

 

「えぇ、あの娘は異能者です。あのままでは王家の威信に関わるので追放しなければならなかった・・・私は母親失格なのでしょう、国のためとはいえ娘を追放したのですから・・・ですが、1人の母親としてあの娘には幸せに生きて欲しいのです。」

 

「・・・・・例え、エルミアナ王女から感謝されなくても?」

 

「はい・・・」

 

 アリシアの顔は悲しそうであり、苦しそうでもあった・・・

 

「・・・つまり、ここに呼び出したのは僕にエルミアナ王女を守ってほしい・・・と?」

 

「グレンから聞きました、あなたはエルミアナを助ける際人を助けるのに理由はいらない・・・と。」

 

 確かに言ったが、無銘は別に無償で人を助ける訳ではない。あれは、助ける対象がルミアだったからに他ならない。

 

「・・・・・わかりました。その依頼お受けます・・・ですが、1つ条件があります。」

 

「はい、なんでしょうか。」

 

 依頼を受けるといった瞬間アリシアは笑顔に変わり、その条件とやらも自分にできることならなんでもするつもりだった。だが無銘の条件はアリシアにとってあまりに意外なことだった。

 

「これからも、エルミアナ王女を愛してあげてください・・・あの娘は、異能者であるというだけで普通の子なら与えられる親の愛というものを十分に与えられなかったんです・・・だから、あなたがこれからもエルミアナ王女を愛し続けるならばその依頼をお受けします。」

 

 その言葉を聞いてアリシアは泣いていた・・・それに気づいた無銘は、慌てて

 

「え、あっ僕なにかしました!?・・・すいません、他人である僕が言う事じゃないですね・・・」

 

 最初こそ慌てていたが、次第に冷静になり出過ぎたことを言ったという自覚ができたのだろう。すぐに謝罪した。

 

「いえ・・・まさか、暗殺者に諭されるとは思ってもみませんでした。ですが、そうですねあなたの言う通りです・・・国の為に私はあの娘を捨てた、私はどうすればよかったのでしょうか・・・」

 

「ふつう、それを暗殺者に聞きますかねぇ・・・ただ、人間というのは間違い傷つく生き物です。そして傷つけたら謝る、これは常識でしょう?」

 

「ッ!・・・ふふっ。あなたは不思議な人ですね・・・そうですね、では、エルミアナの事よろしくお願いしますね。」

 

「いや、僕みたいな暗殺者に女王陛下が頭下げちゃいけませんって!」

 

 そしてアリシアが頭を下げているタイミングでイヴ達宮廷魔導師団が入ってきたのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「・・・・・・・」」」」 

 

「あ・・・・」

 

 この場所だけ時間が止まったように誰も、動かなかった。アルベルトは左手を構え、グレンは<愚者の世界>を発動しようとしていたのだが、止めたのはアリシアだった。

 

「やめなさい、この方は敵ではありません。」

 

「失礼ながら、なぜ女王陛下が頭を下げていたのでしょうか?」

 

 流石に王女の言葉なので無視できずに2人とも手を降ろす。そんな中イヴはなぜアリシアが頭を下げていたのかを問う。

 

 イヴの疑問はもっともだ、宮廷魔導師団の全員が気になっていたことだった。

 

「お願いするときは、頭を下げる。常識でしょう?」

 

 アリシアは悪びれもせず、そう言った。

 

「お願い、とは?」

 

「彼にエルミアナの護衛を頼みました。」

 

 その言葉にアリシアと無銘以外の時間が止まった。

 

「そう・・・ですか。」

 

 イヴが少し残念がるのも無理はない、彼女らは無銘を宮廷魔導師団に入れようと来たのにアリシアに先回りされては何も言えないからである。だがイヴはここで諦めなかった。彼女は優秀な駒さえ手に入ればそれでいいのだ。

 

「あなたが無銘ね・・・ところであなた宮廷魔導師団の特務分室に入る気はないかしら?・・・そうねえ、もし入るなら執行官ナンバー20<審判>というのが妥当かしら。」

 

 今日何度目かもわからない驚愕がこの部屋を支配する。

 

「・・・いや、折角だが断らせてもらおう。」

 

「なぜか、聞いてもいいかしら?」

 

 アリシアの前なので迂闊に脅迫もできないイヴが無銘に問う。対して無銘は緊張の欠片もない。

 

「先ほど、王女殿下から直々の依頼がきてね・・・1度それを受けてしまった以上断るのはしのびないのでね・・・要件がそれだけなら僕は帰らせてもらおう。」

 

 そう言って無銘は窓から消えていったと同時に、もう無銘を特務分室に入れる手段がなくなったことにイヴは不機嫌になる。

 

「女王陛下、私たちもこれで失礼いたします。」

 

 そう言って、イヴはイライラを隠しながら足早に去っていった。

 

「アルス・・・あなたの失踪とエルミアナの異能は関係しているのでしょうか・・・」

 

 アリシアは1人空に向かって呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 女王陛下から依頼を受けて1年半が経とうとしていた頃、アルスはルミアを監視しながら新たな固有魔術を模索していた。今使っている固有魔術は<無限の剣製>である。何故剣製なのかって?最初に投影できたのが剣だからだよ。まあ、それは置いておいてだ。今の自分は遠距離戦をあまり得意としていない事に気づいたのだ。別に遠距離戦ができない訳じゃない、事実剣を投影して射出すれば遠距離戦でも少しは戦える。だが、遠距離戦で有利なのは銃だなとなり試しているのだが・・・何故かこの<無限の剣製>は遠距離武器の投影には滅法弱いのである。だから遠距離武器専用の固有魔術を編み出したのだが、形だけで弾がないのである。・・・これが悩みの種であった。

 

「う~ん、何がいけないんだろう・・・」

 

 そう呟いても帰ってくる声は無い

 

「気分転換にどっか行くか。」

 

 護衛の任務はいいのか?となるが大丈夫である。フィーベル家にいる限り安全だからである・・・そしてアルスが向かったのは3年前エルミアナのロケットを買った場所であった。そこでアルスは職人の声を聴いたのである。

 

「よいか?どれだけ外見通りの形を保ったところで中身が伴っていなければそれは粗悪品じゃ・・・」

 

「ッ・・・・・そうか・・・そういうことだったのか。」

 

 この言葉で気づいたのである。アルスは剣の中身は見たことがあっても銃の中身は見たことがないのである。銃の中身を見るために、無銘の姿になり闇市にいくのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「できた!」

 

 そして銃を一丁入手して分解して構造を理解し、3日3晩かけてようやく完成させたのが新しい固有魔術であった。




イルシアとの永遠のお別れシーンは書いた方が良いですかね?個人的に早く魔術競技祭まで書きたいのですが・・・番外編あたりで書いた方がいいですかね?
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