廃棄王女と天才従者   作:藹華

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 アルス君というより僕がキレて、結果アルス君暴走しそう(小並感)

 あと、アルス君は未来視を封印してます。魔術による封印とかではなく、ただ使わないようにしているだけですけど。

 封印しないと簡単に終わっちゃうんだよぉ!


イヴ行き遅れ説

2組の生徒と模範クラスの生徒が戦うことになり、アルスはルミアと共にギイブルvsザックの勝負を見ている。

 

「ふん……よろしく」

 

「ふぁ……」

 

 ザックはギイブルのことを敵とすら認識していない。

 

 2組の生徒達は

 

「ギイブル────っ!頑張れ────っ!」

 

「お前なら、いけるっ!勝てるぞ────ッ!」

 

 ギイブルを応援しているが、模範クラスの生徒は。

 

「なぁ、あっちのツインテールの子、すっげぇ可愛くね?マジパなくね?」

 

「いや、俺はあの銀髪ちゃんがいい!あいつ、絶対チョロいわ!ちょっと押せば、すぐ喰えるタイプだわ!」

 

「お前ら、あの金髪巨乳ちゃんが目に入らないなんて、男としておかしいだろ!?」

 

「俺はあの青髪かなー?しかし、このクラス、どの娘もクオリティ高すぎだろ……」

 

 模範クラスの生徒がルミアの事を金髪巨乳と言った途端、アルスの背後にルミアは隠れた。

 

 そして、ギイブルとザックの戦いはギイブルのボロ負け。

 

 その後に出たロッドやカッシュも負け続け、システィーナすらも負けた。

 

 2組の生徒が負け続け、模範クラスからは嘲笑が上がる。

 

「……両クラス、21人目の選手。前へ」

 

 そう言って、出てきたのはどこか冷めた雰囲気のメイベルとメイベル以上に冷めているアルスだった。

 

 模範クラスは20名、2組の生徒は21名なので、必然的にメイベルが2戦連続で戦う。

 

「くそっ……頼むアルス……お前だけでも勝ってくれ……ッ!」

 

「俺達の敵を取ってくれ……ッ!」

 

 祈るように2組の生徒はアルスを見つめている。

 

「おーい、メイベルぅー、そいつ男だから苛めちゃっていいよぉー」

 

 アルスはそんなことを聞き流しながら。

 

「……………」

 

 ただ、無言でメイベルを見据えている。

 

「……なんでしょうか?」

 

 アルスの冷めた目を見て、メイベルが問う。

 

「別に?どうやって倒そうか考えてただけ」

 

「この学院では、勇気と蛮勇を履き違えるような教育をしているのですか?」

 

「そっちこそ、マキシム魔導塾では無謀な戦いをするようなことを教わったの?」

 

 アルスの煽りに模範クラスの頭には怒りマークがつく。

 

「たかだか、カードの切り方を教わった程度でそんなに調子に乗るなんて……同じ魔術師……魔術を習う者として恥ずかしいわ」

 

 自分が生粋の魔術師ではないことを理解しているアルスは言い直す。

 

「言ってくれますね。ならば、カードの切り方すら習っていない貴方達はなんなのですか?」

 

「魔術使いでしょ、それ以外になんだと思ってるの?それに、この学院では最初にカードを増やすことを始めるからね」

 

「魔術師に必要なのはカードの切り方です」

 

「手持ちのカードも増やさずに切り方を覚えたところで大した力にはならないよ」

 

 アルスとメイベルの煽りはヒートアップする。

 

「ですが、こうして私達模範クラスが貴方達2組に勝っています。つまり、増やすより切る方が重要だと証明しています」

 

「別に切ることが重要じゃないなんて言ってないし……それに、アンタ心にもないこと(・・・・・・・)言い過ぎ」

 

「ッ!?」

 

 そして─────

 

「……始め」

 

 イヴがそう宣言した瞬間。

 

「《大いなる風よ》ッ!」

 

 メイベルは黒魔【ゲイル・ブロウ】の呪文を叫び、アルスは魔術競技場に落ちている石で【ゲイル・ブロウ】を斬った(・・・)

 

「「「なっ!?」」」

 

 アルス以外の全員が驚きの声を上げる。カイとの戦いでも魔術を斬っていたが、あくまで剣で斬っていた。だが、今、この瞬間アルスは石で魔術を斬るということをやってのけた。

 

「うっそー……」

 

「……これは……」

 

 グレンもイヴも流石に困惑している。

 

「《雷精の紫電よ》ッ!─────《さらに》─────《さらに》」

 

 メイベルは黒魔【ショック・ボルト】を3連唱(ラピッド・ファイア)するが。

 

「……ふっ」

 

 アルスは一呼吸で全てを薙ぎ払った。もちろん、石で。

 

「……くっ……《虚空に叫べ・残響為るは・風霊の咆哮》」

 

 メイベルはアルスの圧倒的な技術に必死に食らいついていた。

 

「《光の障壁よ》」

 

 アルスは初めて呪文を詠唱した。メイベルの【スタン・ボール】を【フォース・シールド】で受け止める。

 

 アルスは【フォース・シールド】を起動しながら口を開いた。

 

「……その程度……?」

 

 その言葉は呆れの感情を含んでいた。

 

「これが全力なら、もう終わらせていい?」

 

 アルスは冷めた目をさらに冷ます。

 

「ッ!?」

 

 そして、メイベル達が知覚した時には、既にメイベルに【ショック・ボルト】が放たれていた。

 

 知覚するのが遅すぎたメイベルにアルスの【ショック・ボルト】は直撃した。

 

「め、メイベルが負けた!?」

 

「う、嘘だろ!?」

 

 模範クラスは困惑し。

 

「うぉおおおおおおお─────っ!」

 

「流石だぜ、アルス」

 

 2組の生徒は歓喜に包まれた。

 

 少しすると模範クラスの全員がアルスに向けて左手を構える。

 

「メイベルの仇ぃ!」

 

「お前は少し強いみたいだからな」

 

 そして、魔力を高めていく。

 

「……無駄なのに……」

 

 アルスはそう言って、模範クラスの生徒を片っ端から倒していった。

 

 

 

 

 

 

 

 数分後、そこには模範クラスの死屍累々があった。

 

「……残念だったな、若人諸君」

 

 普段のアルスの言動と一致していないのは、模範クラスの生徒がルミアに対して『金髪巨乳』と言ったことに怒っているからだ。

 

「……石と【ショック・ボルト】だけで勝ちやがった……」

 

「……これは、真似しちゃダメよ……」

 

 グレンは驚愕し、イヴは生徒達に目指してはいけないと釘を刺した。

 

「……こんなん真似できるかよ……」

 

「無理……じゃないかな……」

 

「……流石アルス……」

 

「俺達にできない事を平然とやってのける……そこに痺れる憧れるぅ」

 

 生徒達はアルスの強さを再認識した。

 

「それで、貴方達は連中とやり合って、どう感じた?」

 

「……正直……勝てる気がしねっす……」

 

「技量が違い過ぎる……あれが、マキシム魔導塾なのか……」

 

「ああ、くそ……無謀だったのかなぁ……あんなやつらと勝負するなんて……」

 

「私達は……この学院は一体……どうなるんですの……?」

 

「アルス君……ごめんなさい……僕達の技量じゃ、とても……」

 

 生徒達は悔しさと不安を口にする。

 

「あら、そう?おかしいわね」

 

 イヴは髪をかき上げながら言った。

 

「私の目には、連中と貴方達の間に、魔術の技量にそれほど差があるようには、とても見えなかったんだけど?」

 

「……えっ?」

 

 イヴの指摘に生徒達は目を丸くする。

 

「技術に差があるようには見えなかったって……貴女、どこに目がついてるんです?」

 

 ギイブルがイヴへ噛みつく。

 

「どう考えても、僕達、ボロ負けだったでしょう?」

 

「はぁ……貴方達は、その派手な負け方に囚われすぎよ」

 

 イヴが生徒達を流し見る。

 

「思い返しなさい、どうして負けたか。魔術そのものの技量で劣っていたから、貴方達は負けたの?本当にそう?」

 

「……………」

 

「アルスも言っていたでしょう?マキシム魔導塾の連中はカードの切り方だけ(・・)を教わった連中なのよ。対して、貴方達は手持ちのカードを増やし続けていただけ……手持ちのカードを増やしただけ(・・)の貴方達とカードの切り方だけ(・・)を知ってる連中、だから貴方達は負けて当然なのよ」

 

「……………」

 

「それと、この目で見て確信した。はっきり言うわ。連中の強さはもう頭打ち(・・・)よ。マキシムに師事している限り、あれ以上は伸びない。どうやら連中は評判倒れだったようね」

 

「えっ?」

 

「逆に。貴方達は伸びるわ。あんな連中、目じゃないくらいにね」

 

 生徒達は困惑する。

 

「とりあえず、メイベルだけは別格だから置いておくわ。アレはシスティーナとアルス以外が相手をしたらダメよ。で、他の連中なんだけど……彼らは本当に戦闘訓練だけ(・・)しかやってないわ。彼らは魔術そのものに関しては、本当に脆弱な土台しか持っていなかった。あの土台じゃその上に積めるものは今のが限界よ。でも、貴方達は違うわ」

 

 イヴは懐から書類───グレンの授業とカリキュラム表と成績表だ。

 

「貴方達には、連中と違って、すでに非常にしっかりとした土台がある。グレンが作ってくれた。非常に強固で大きな土台がね。つまり、幅広い魔術の教養、地力、基礎……これだけの土台があれば、その上にはいっくらでもモノが積める」

 

「……………」

 

「……貴方達、グレンに感謝することね。魔術師って、土台に物積む作業は比較的、簡単なんだけど、土台を作るのは本当に時間がかかるの。おまけに土台作りの最中はまったく伸びた気にならないから、継続的に行うのは、非常に苦痛を伴う困難な作業。まぁ、今までは教師がグレン1人だけだったから、貴方達の魔術師としての土台作りだけで手一杯で、それ以外のことには、なかなか手が回らなかったみたいだけど」

 

「……………」

 

「そうね。これから生存戦で連中と競い合うことを念頭に置いて……土台の上にモノを積む訓練を、みっちりつけてあげるわ。グレン1人じゃ手が届かないところを、私がやってあげる。すでに土台はできてるんだもの。2週間で見違えるほど伸びるでしょ」

 

「……………」

 

「まぁ、余所者の頼りない左遷軍人に出しゃばられたくないっていうんなら、別に……」

 

 ふて腐れたように、イヴがそっぽ向いて締めくくると。

 

「「「よ、よろしくお願いしますッ!」」」

 

 生徒達は一斉に頭を下げた。

 

「な……ッ!?」

 

 イヴは目を白黒させる。

 

「イヴさんっ!いや、イヴ先生っ!俺達を鍛えてくださいっ!」

 

「グレン先生に、イヴ先生が加わってくれれば、百人力ですっ!」

 

「僕達、このまま負けっぱなしじゃ終われないんですっ!」

 

 イヴは次々と生徒達に詰め寄られた。

 

「ああもう、わかった!わかったから!?そう興奮しないでよ、鬱陶しいっ!」

 

 そんな様子をシスティーナは遠目で眺めていると、徐々に復活の力を貰ったのか、敗北に打ちひしがれたシスティーナの力が戻っていく。

 

「アルスやイヴさんって……やっぱり、凄い人だったんだ……」

 

「システィ?もう大丈夫なの?」

 

「……ごめんね、心配かけて」

 

 システィーナは立ち上がる。

 

「そうよ、私なんてまだまだだったのよ……まだ、アルスやイヴさん達には遠く及ばない……もっともっと、頑張らなきゃ!たった一度の敗北くらいで……ッ!」

 

「あ、アルス君を目標にするのは……やめた方が……」

 

「ん。アルスの真似、わたしも無理」

 

 リィエルですらできないと言わしめたアルスの技量。

 

「も、目標なんてしないし……それに、私じゃ無理よ、あんな出鱈目なこと……でも、せめて自分に奪える技術は奪っておきたい」

 

「ふふっ……システィは、やっぱりそうじゃなきゃ」

 

「なんだか、らしくなった」

 

 こうして、お開きとなった。

 

 イヴは意気揚々と合宿所へ戻っていく生徒達の背中を眺めていた。

 

「よう」

 

 そんなイヴにグレンが声をかける。

 

「何よ?俺の可愛い生徒達に余計なことすんなって、文句でも言いに来たわけ?」

 

「……アホ。違ぇよ」

 

 グレンは舌打ちさながら続ける。

 

「教育方針に関して言えば……まったくお前の言う通りだったんだよ。あいつらは俺が思った以上に優秀でな……そろそろ俺1人だけじゃ限界だった。上手くやりゃ、もっと伸びるのに……って、最近、申し訳ねえなって思ってたんだよ」

 

「……そう」

 

「だから、なんだ……お前が力を貸してくれるってんなら……その、なんだ……すげぇ助かる……まぁ……一応、あくまで一応、礼を言っておくわ……あんがとな」

 

「ふん……」

 

「しかし、なんだ……」

 

 グレンは続ける。

 

「……お前、本当に、あのイヴか?」

 

「は?どういう意味よ?」

 

「いや……さっきから俺の知っているイヴとお前が、まったく重ならないんだが」

 

「……あ?何それ?」

 

 イヴのこめかみに青筋が立つ。

 

「いや、だって、おかしいだろ!?イヴ=イグナイトって女は、もっと冷血で、嫌なヤツで、鼻持ちならなくて、嫌なヤツで、行き遅れで、嫌なやつで、人を駒のようにしか思ってなくて、嫌なやつで、顔を突き合わせる度に嫌み言って、嫌なやつで、えーと……とにかく、とてつもなく嫌なやつだったはずだっ!」

 

 グレンがイヴの鼻先に指を突きつける。

 

「なのに、何故だッ!?なんで、いきなり面倒見の良い、”皆のお姉様”みたいになってんだよ!?おかしいじゃねーかッ!?しかも、俺の事を認めるだと!?馬鹿なッ!?ありえねーだろっ!?」

 

「な……な……なぁ……ッ!?」

 

 イヴの方がプルプルと震える。

 

「さては!?お前、イヴのニセモノだな!?乗っ取られたか!?それとも着ぐるみか複製人形(コピー・ドール)か何かか!?ええい、チャックはどこだ!?スイッチはどこだ!?正体を現せッ!?」

 

 グレンがわりと本気で何かを看破しようとイヴの妖艶な身体をまさぐり始める。

 

「《死ね》ッッッ!」

 

 イヴは爆炎がグレン……と、何故かアルスを包み込む。

 

「「ぎゃああああああああああああああああ─────ッ!?」」

 

 完全に風評被害のアルス。いかに温和なアルスといえども怒る。

 

「何すんだよ!?」

 

「ちょっと、魔術制御をミスっただけでしょ!?……というか、そこにいるのが悪い!」

 

「なんだ、その暴論!?」

 

「とりあえず、どっか行きなさいよ!私はこの男をぶっ飛ばす」

 

 アルスとイヴがそんなことを言い合っていると。

 

「ぐぼはぁっ!?てっ、てめ、何しやがる!?」

 

「貴方ね、本当に私のことを一体、なんだと思ってるわけ!?」

 

「はぁ!?お前、今までの我が身振り返って見ろ、コラ!別人だぞ、マジで!」

 

「何よ、うるさいわねッ!このデリカシー死滅男ッ!」

 

「なんだと、この冷血ヒス女ッ!」

 

「冷血ヒス女……ぷっ……」

 

「本っ当に、軍時代から気にくわない男ね、貴方はッッッ!……あと、笑うな!このムッツリスケベ!」

 

「そりゃ、こっちのセリフだっつーのッッッ!」

 

「ムッツリ……スケベ……だと………ッ!……表出ろや、この行き遅れ女ァアアアアアアアアアアアアア─────ッ!」

 

 至近距離で言い合う3人。

 

「誰が行き遅れよッッッ!……少しは貴方達のこと、認めたのに!?やっぱり最低男とスケベ男だわ!」

 

「はっ!ちょっと、お前を見直してやったらすぐこれだ、この行き遅れ女め!」

 

「冷血ヒス女で行き遅れとか、もう救えねえなあ」

 

「こ、このッ!」

 

 2対1というこの状況では、流石のイヴも劣勢となった。

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、2組生徒達はイヴにしごかれていた。

 

 40対1なのに、イヴに汗1つかかせることができなかった。

 

 グレンとアルスは映像を生徒達と一緒に見る。

 

「……これは酷い」

 

 グレンの第一声はこれだ。

 

 生徒達は顔を真っ赤にして悶えている。

 

 ……別に負けるのはいいのだ。元々、実力差がありすぎるのだから。問題は、訓練中は気付けなかった、立ち回りの拙さや罠の引っかかり過ぎに身悶えしていたのだ。

 

「うわぁ……今の俺、なにやってんだ……意味ねーだろ、その呪文……」

 

「……今の僕……全然、イヴ先生の動き見てなかったなぁ……」

 

「ちょ、俺!?なんで、そこで【ゲイル・ブロウ】撃っちゃうんだよ!?どこをどう考えても、それイヴ先生の誘いだろう!?」

 

「うあああぁ、俺、ヤケクソになってる……恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……」

 

 グレンは映像動画の再生を頻繁に止める。

 

「ギイブル。お前は連唱(ラピッド・ファイア)後の判断がいつも遅ぇ。そのせいで余計な攻撃をくらってる」

 

「カッシュ……お前は、やっぱ突っ込み過ぎだな……」

 

「……リン。お前が戦い苦手なのはよくわかるから無茶は言わねえ。だが、せめて、もう少し目を開けてられるようにな」

 

 グレンが生徒1人1人に細かく指摘する。

 

「う……私も疲れてくると、想像以上に杜撰な立ち回りになってるわね……」

 

「私は、単純に呪文の詠唱が遅いかな。もっと早く唱えないと……」

 

 イヴやグレンですら、もう一つの問題点に気付いていない。

 

「もっと、別の呪文を使った方がいいよ?」

 

 これは、全てを取り入れて、全てを利用してきたアルスだから初日で気付けたことだ。

 

「と、言うと?」

 

「みんな、基本3属性と【ゲイル・ブロウ】くらいしか使ってないけど【スリープ・サウンド】とか【セルフ・トランスパレント】とか使ってみな?意外と生存戦とかだと役に立つから」

 

「な、なるほど……」

 

「【セルフ・トランスパレント】は直接戦闘の呪文じゃないけど、姿を消すだけでそれを探るのに少なくない集中力を使う。それだけでも、イヴさんにとってはウザいはずだ」

 

 そう言うと、半分以上の生徒がやってみようという顔になる。

 

「まさか、全員で使うなよ?姿を消す呪文ってのは、大人数いる中で少数を消すから意味があるんだ。学生相手なら1対多数でも使えるけど、イヴさん相手じゃ無理だから」

 

 釘をさしておくことにした。




 6680文字とはたまげたなぁ……次話か次の次くらいで終わるかもしれない……
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