土曜日
本来いつもなら嬉しいはずの土曜日が少し憂鬱だ
そんなことを考えてる始発の新幹線の車内
親父が金曜の遅番明けに熊谷まで送ってくれるのは毎回のことだ
おかげで朝一から滑れる
感謝…圧倒的感謝…っ!!
ちなみに土曜日に出勤がなければ親父も一緒に滑るぞ
ちなみに親父はスキーな
めちゃんこ上手いよ
最近流行りのフリースタイルスキーにはついていけないみたいで
八幡父「「俺の生きがいはコブだ」」
ってドヤ顔で語ってたな
〘 次は越後湯沢 越後湯沢駅です〙
お、そろそろ着くな
多分あいつらのことだ来るのは昼前ぐらいになるだろ
それまでは思いっきって滑るぞ
いつのまにかヤル気に満ち溢れてきている俺ガイル
プシュー
扉から出たら感じるのは寒さ
圧倒的寒さ
八幡「うおっ…相変わらず寒いな」
でもその顔はニヤけていた
周りの人もだ
なんやかんや文句は言いつつ皆笑顔だ
俺は肩にかけているボードバックをかけなおして出口に向かった
改札を出ればそこは雪の世界
道路は流石雪国と言わんばかりの除雪力
毎回見てもすげぇと思う
そのまま俺はK立スキー場行きのバス停に向かった
始発ということもありバス停待ちをしている人はまだまだ少なかった
もちろんあいつらの姿も無い
そのこと確認して安堵した
てことを考えてたらバスが来た
ゾロゾロとバスに客が乗り込み出発だ!!
バスで揺られること数分でスキー場に到着した
何回来てもスキー場はテンションが最高に上がる
そそくさと更衣室でウェアに着替えてゴーグル、ヘルメットを身に着ける
ちなみにゴーグルとヘルメットはOAKLEYだよ
あ、ウェアもだったわ
シーズン真っ最中ということもあり気温も低い
日焼け防止も兼ねてフェイスマスク着用だ
鏡で姿を確認
そこには全身真っ黒の不審者がいた
まぁ不審者言ってもゲレンデだったら許されるんだけどね
むしろこの格好は上手い人が多い印象
一番大事なのは傍から見たらマジで誰だか分からないこと
いや凄いなこれ
本当に誰れだよって感じだ
完璧だ…っ!!
準備も完了したしゲレンデへレッツゴーだ!!
八幡「さみぃなやっぱり」
リフトに揺られながらそう呟いた
取り敢えず一本目は準備運動がてらゆっくりとターンしつつ降りてこよう
リフトが山頂に到着しワンフットで滑る
八幡「相変わらずワンフット下手だよなぁ俺」
まっすぐ滑るのは出来んだが曲がろうとしたりすると回転してしまう…
まぁ練習あるのみだ
そんなことを考えつつ片足は雪面を蹴りコース入口に着いた
そこから見える景色は相変わらず圧巻だ
目の前には広大なメインゲレンデ
奥には雪で真っ白に染まった北アルプスの名峰
あの山々が雪雲を止めてこの当たり一帯に大雪を降らせるらしい
どっかで聞いた話では三国峠をダイナマイトで爆発したいとかいう話があったらしい笑
この話を聞いた時は思わず苦笑してしまった
まぁでもこのおかげでここらは大雪が降ってくれる
日々大変な思いをしてる住民に感謝だ
そんなことを考えつつバインディングに足を突っ込む
今日のギアは夏休みのバイト代で買ったNEWギアだ
王道だがバインディングはFLUXのDS、板は011artisticのDOUBLEだ
あ、ブーツはディーラックスのIDね
完全なグラトリ装備だ(ウェアは全く違うけど)
去年まではカービングを決めたりキッカーに入るなどパークがメインだったけど今年はグラトリに挑戦って感じだ
さて装備紹介はここまでで滑りますか
八幡「うっし」
板が斜面に入りスピードが上がる
だがまだ一本目基本のドリフトターンを行いスピードは控えめにして滑る
八幡「今日の雪はいいな…」
前日に大雪だったため朝一でもアイスバーンにならず適度な圧雪が最高だ
スタンスなどを気にしながら一本目を終えそのままリフトへ直行だ
俺のメインスタンスはレギュラースタンスのため基本は左足前で滑る
だからリフトに乗る時は右足だけバインディングから外して乗るようになる
リフトから空を眺めると天気は雲一つない快晴
いわゆるピーカンってやつか
八幡「最高だぁ…」
思わずそんな感想が零れる
そのまま2本目3本目をこなして
そろそろ本気で楽しむ時間だ
今回はダックススタンスといって足がアヒルの足のようにカタカナのハを上下反転させた感じだ
いつもより深堀のカービングターンは出来ないけどその代わり右足が前になるスイッチスタンスが滑りやすくなる
それがこのスタンスのメリットだ
慣れないスタンスに戸惑いつつエッジを立てて滑る
カービングターンだ
ドリフトターンは板をズラしてエッジを引っ掛けて曲がるためターンを決めるたびにスピードが落ちる
しかしカービングターンはエッジをずらさないのが理想だ
スノーボードの板の構造上実は板をずらさなくてもスノーボードは曲がる
エッジを雪面に刺す(立たせる)これがカービングターンだ
文章だけじゃ伝わらないけどぜひ映像で見てほしい
すこしは違いが分かるはずだ
八幡「…」
俺は黙々とトゥエッジ(爪先側)ヒールエッジ(踵側)を交互に切り替える
美しい真っ白なゲレンデに一本の線のような滑り後所謂シュプールというものだ
1度止まりこれを確認する
そうするとえも言われぬ感動を覚える
ぜひこれは自分自身で確認して欲しい
八幡「朝一はこれに限るなやっぱり」
そう
カービングターンは板をずらさないという性質上速度がかなり速い
そのため昼前などの人が多い時間はとても危険だ
みんなも間違っても人が多いところに猛スピードで突っ込むとかするなよ
ほんまに危ないでなあれ
八幡「ふぅ…少し疲れたな」
八幡「流石にあの速度を連続で滑ると集中力も使って大変だな(楽しいけど)」
八幡「自販機でマッ缶買うか」
カシュッ
八幡「ゴクッゴクッ」
疲れた身体に糖分が染み渡り疲労が無くなる
八幡「やっぱりこれだよなぁ…」
八幡「もはや麻薬だなこれ」
八幡「次行くか」
人が増えるまでの2時間半ほど俺は気の向くままにシュプールを描き続けた…
はいどうでしたかね?
難しいことも少し書きましたけど分かんなければ調べてもらうのが手っ取り早いです
すこしでもスノーボードの知識があるとさらに楽しめると思いますよ
んなことでまた次でお会いしましょう