本編は下です
異変解決してから4日が経った。現在俺は、人里に住んでいる。家を借りているのだ。俺はその家を拠点に活動している。
しかし、ここ4日は特に大きな異変が事件がなく、ずっと平和だった。
たまに人里の住人から、撃退や討伐依頼を承ることがある。すぐ外にある森に出没する妖怪や魔物を倒すのだ。もちろん断らず、しっかり平和にすることが俺の使命なため、快く引き受け倒すのだ。
報酬は向こうから積極的に用意してくれた。俺はいらないと言っているが、向こうが渡してくれるのだ。こっちも生活に困っていたので、やっぱりありがたくいただいた所存だ。
そして、人里を歩く中。
慧音「お?キリト。こんにちは」
キリト「あ、慧音さん。どうも」
彼女は上白沢慧音。近くの子供たちや妖精が通う〈寺子屋〉の先生をやっている。彼女は歴史が好きなため、時に面白い歴史を教えてもらうのだ。
キリト「いつも大変ですね」
慧音「そうでもないさ。慣れればとても楽しいものだ。そっちの方こそ、依頼でいつも危険なことしてるじゃないか。大変なんだろ?」
キリト「戦いには一応慣れていますからね。それに生活するためにはやっぱお金は必要ですし、なにより皆の為ですしね」
慧音「そうか。優しいんだな」
キリト「いえいえ。そういえば慧音さんは今何しているんですか?」
慧音「あぁ、昼飯を買ってきたんだよ。もう昼時だし」
キリト「あぁ、そういえば確かに」
慧音「そういうキリトは?」
キリト「自分は紅魔館に招待されているんです」
慧音「紅魔館といえば、あの異変があったところか。それも、君が解決してくれたんだったな。改めて礼を言うよ」
キリト「霊夢さんの力がすごいですけどね」
慧音「けどやっぱり君もすごいと思うよ。その剣だけで戦うなんて」
そういって慧音は俺の背中にかけているアニールブレードを見た。
キリト「ありがとうございます」
慧音「さ、ここで足止めさせていくわけにもいかないし、いってらっしゃいな」
キリト「あ、ありがとうございます。では」
俺は慧音と別れ、紅魔館に足を向かわせた。
紅魔館門前。
そこにつくと、門の隣には赤髪の女性が立っていた。
俺に気づくと、彼女から声をかけてきた。
美鈴「キリト様。よくぞお越しいただきました」
キリト「キ、キリト様か・・・もっと普通に呼んでいいんだぞ?」
美鈴「いえいえ、助けてもらった方に馴れ馴れしい言葉は使えないですから!」
キリト「そ、そうか」
美鈴「では、お入りください!」
キリト「ありがとう」
そういい、俺は門をくぐり、紅魔館に入っていった。
入ると、上にはシャンデリア、階段、右左対象の廊下。シンメトリーでとても迷いそうだ。
そこに歩いてきた一人の女性。銀髪の髪に、メイド服。
咲夜「ようこそ、紅魔館へ」
彼女、咲夜こと十六夜咲夜である。戦ったことがあるが、とても強かった。時を操る彼女に勝てたのが今でも不思議なくらいだ。
咲夜「今日は、紅魔館のお食事会にお越しいただきありがとうございます」
キリト「あ、あぁ」
咲夜「食堂はこちらになります」
そういうと、俺は咲夜についていった。
大きな扉を開かれると、そこは食堂だった。
レミリア「よくきてくれたわ、キリト」
向こうに座るカリスマ性あふれた、あの人、また妖怪はレミリア・スカーレット。
この紅魔館の主である。
縦に長い机で、窓はカーテンでしまっており、ロウが部屋を明るく照らす。
座っているのは、フラン、パチュリー、こあ、そしてレミリアだった。
キリト「招待してくれてありがとう」
レミリア「お礼を言うのはこっちでもあるのよ。咲夜、料理をお願い。あと美鈴も呼んできて頂戴。皆で食べたいわ。もちろん咲夜も一緒よ」
咲夜「あ、ありがとうございます。では美鈴を呼んで、お食事をお持ちします」
そして咲夜はパッと消えてしまう。
レミリア「さぁ、そこに座って頂戴」
キリト「あぁ」
指定された席に俺は座った。左にはフランが座っていた。
フラン「キリトお兄ちゃん、きてくれてありがとう!」
キリト「あはは、皆仲良くやっているみたいでよかったよ」
パチュリー「皆がこうやって仲良くやっているのも、すべてキリトのおかげよ」
キリト「そうかな?だとしたらうれしいよ」
こあ「フラン様もこうやって皆と仲良くできています!とても楽しいですよ!」
フラン「うん!」
とても微笑ましい雰囲気だった。そこに扉を開かれて、美鈴と料理を持ってきた咲夜が合流した。
美鈴「遅れてすみませーん!!!!!!!」
レミリア「いいわよ。ほら座って」
美鈴「失礼しますね」
キリト「あぁ」
咲夜が静かに高級そうな料理を置いていく。とてもおいしそうだ。俺は主に独り暮らしのため、料理が下手な俺にはとても至福の時だ。
俺はパスタしかできないし、向こうに居た時は料理スキルなんて上げてなかったから、焦げた肉しかできなくて・・・全く、アスナの料理が恋しくなるよ。
咲夜「では、失礼しますね」
向かいの右側の席に咲夜は座った。
レミリア「では、全員がそろったところで」
レミリアは立ち上がり、ワインを持ち気持ちを込めて発した。
レミリア「家族の絆を取り戻したことに乾杯、そして」
俺を見て、続けた。
レミリア「それを助けてくれた、〈剣士〉キリトに、乾杯」
全員「「「「乾杯!」」」」
キリト「あ・・・ありがとう」
レミリア「ふふふ、さぁ、いっぱい食べて頂戴。今日は敵じゃなく、客だからね」
キリト「ああ」
フラン「食べよー!」
キリト「俺も食べるか」
料理を皿に持ってきて、口に運んだ。
口に広がる肉のジューシーな味、広がるソースの味、気持ちいい食感。とても美味で、頬が落ちてしまう。
キリト「とてもおいしいよ。ありがとう咲夜」
咲夜「口に合うようで、嬉しいです」
にこっと笑う咲夜。それを見てほほ笑むレミリア。
パチュリーは紅茶を少し飲むと、ゆっくりカップを置き俺に質問をした。
パチュリー「キリト、あなたが姉妹と戦う所を見させてもらったわ。まぁ主にフランだけどね」
キリト「うん」
パチュリー「その時に見た、あの剣が光って高速で切り続ける技。あれは一体なんなのかしら?」
キリト「あぁ、ソードスキルのことか」
こあ「そーどすきる?」
キリト「ここでは、剣技って言った方がわかりやすいかな」
パチュリー「剣ならではの技ってこと?」
キリト「そうだな。構えを取り、力を込めるとその力が剣に伝わって技になる。連撃数は技によって違うんだ」
パチュリー「名前とかもあるの?」
キリト「もちろん。《ホリゾンタル》や《バーチカル》。連撃数が多い奴もあるけど、どれも特徴がある技なんだ。ただ強い技を使えばいいってわけじゃないんだ」
パチュリー「なるほどね。興味深いわ」
フラン「ねーねー、その剣見せて」
キリト「え?けど危ないぞ?」
フラン「だいじょーぶ!怪我しないから!」
キリト「うーん・・・まぁいいけど」
肩ひもをはずし、鞘ごとフランに渡す。
フラン「うわー!重い!」
キリト「俺は重い威力のある剣を主に扱っているからな」
フランが柄を握り、ゆっくりと鞘から刀身を出す。
フラン「うわー!あんなに戦ったのに綺麗」
キリト「まぁシステムによって傷つかないからな」
レミリア「こら、フラン危ないでしょ」
フラン「大丈夫だもん!」
キリト「・・・」
とても仲良しそうで安心した。胸をなでおろすと、美鈴が俺に話しかけてきた。
美鈴「キリト様って、修行とかしてたりするんですか?」
キリト「しゅ、修行?俺はあんまそういうのはやらないかな・・・。まぁ敵を倒せば強くはなるけど・・・」
美鈴「倒すだけで強くなるんですか!?修行をせずにですか?」
キリト「うん。敵を倒せばステータスが上がって強くなるんだ」
美鈴「すてーたす?」
キリト「自分の強さを数値で表したものだよ。例えば体力はHPと言って、数値では50000/50000と表されてる。これがゼロになれば、俺は死んじゃうんだ」
美鈴「そ、そうなんですね。攻撃をくらったりすると減るんですか?」
キリト「あぁ、だから回復したりして生きるんだ」
美鈴「へぇ、驚きました」
レミリア「皆、ほら食べるわよ」
俺たちの食事会は、とても楽しいものに終わった。
レミリア「もう夜だから、泊っていきなさい」
キリト「え、いいのか?」
レミリア「ええ、だって夜は外が危ないしね。それに客だし、これくらいして当然よ」
キリト「そ、そう・・・じゃあお言葉に甘えて」
レミリア「ええ。咲夜、案内してあげて」
咲夜「はい。ではこちらです」
咲夜に今日泊まる部屋へ案内される。
咲夜「ここがキリト様のお部屋です。お風呂の際はあの棚にあるタオルを使ってください。寝巻は一つ下にあるので、ご自由におつかいください。何か困ったことがあったら、遠慮なくお申し付けください」
キリト「あ・・・あぁ。ありがとう・・・(まるでホテルだな・・・)」
咲夜がいなくなると、俺は部屋を見渡す。
にしてもとても高級そうな部屋だ。どれも装飾がすごく、触るのを躊躇するくらいだ。
キリト「えーっと、寝巻はこれで・・・、バスタオルはこれで・・・」
よし、風呂に向かおう。そう思い剣をしまおうとしたら・・・。
キリト「あ・・・」
剣がない。フランに渡していたのだった。
キリト「返してもらわないと・・・」
風呂セットを持ちながら、廊下に出る。フランはどこにいるのだろう。そう思い歩き出した途端、フランが曲がり角で俺と会った。
キリト「あ、フラン。剣を返してほしいんだけど・・・」
フラン「あー持ってるよ。けど・・・ただで返すわけにはいかないかなー」
キリト「待て待て、あれは俺のだぞ・・・」
フラン「けど、返してほしんでしょ?」
キリト「そりゃあ・・・」
フラン「じゃあ、風呂だし私の背中流してくれるかな?」
キリト「えぇ!?一緒に入るのか!?」
フラン「うん!そうすれば返してあげるよ!」
キリト「け・・・けど・・・」
フラン「無理なら返してあげないけど?」
キリト「・・・わ、わかった・・・」
フラン「決まり!いこいこ!」
俺の手を引いていくフラン。
俺は一緒にフランと風呂に入ることになった。
フラン「さ、はいろー!」
キリト「その前に隠せって!」
フラン「えーめんどくさいんだもーん、そのまま入るもん」
キリト「あ、チョ、ちょっと待てって」
フラン「ん?」
キリト「入る前には、体を洗わないといけないんだ」
フラン「そうなの?」
キリト「あぁ」
フラン「じゃああらいっこしよ!」
キリト「・・・わ、わかった・・・」
黄色い髪を、俺はわしゃわしゃと洗っていた。
フラン「うふふん、きもちー!」
キリト「そっか」
フラン「キリトお兄ちゃんって、どこからきたの?」
キリト「どこからか・・・そうだな、ゲームの世界から、かな」
フラン「げーむの世界?」
キリト「あぁ、本物の現実じゃない、もう一つの現実。そこでみんなと戦って、勝って、楽しんでいたんだ」
フラン「みんなって?」
キリト「向こうに居る、俺の友達だよ」
フラン「会えないの?」
キリト「わからない。紫には聞いているんだが、会えないらしい」
フラン「なんで?」
キリト「うーん・・・紫が言うからには、
フラン「ふーん、さみしくないの?」
キリト「もちろん、悲しいさ。けど使命を終えるまでは帰れないしな」
フラン「使命?なにかするの?」
キリト「この幻想郷を平和にすること。それを成し遂げれば、俺は向こうに帰るんだ」
フラン「えぇ!キリトお兄ちゃんかえっちゃうの?」
キリト「まぁ・・・いつかはな。そのときまではずっとここにいるから。この幻想郷に」
フラン「そうなんだ・・・いつか別れがくるんだね」
キリト「出会いもあれば別れもあるさ。仕方ないことなんだ」
フラン「うん・・・そうだね・・・」
キリト「・・・全く」
俺はフランの頭を優しくなでる。
キリト「悲しい顔するな。別れても、一生会えないってわけじゃないだろ?またいつか会えるかもしれない」
フラン「ほんと?」
キリト「あぁ、フランが望めば、会えるかもしれない」
フラン「そう・・・わかった!フラン、別れてもまたいつかキリトおにいちゃんと会って見せる!」
キリト「・・・ありがとうな」
フランの優しい思いは、俺の胸に響いた。
きっといつか皆と別れが来るのだろう。けど、仕方ないことなんだ。これもまた運命。けど、また会える。そう俺は願い続ける。
キリト「はぁ・・・」
紅魔館、3Fのベランダ。
後に大きな時計があり、その下のベランダ。
この幻想郷がよく見える。夜空にはむこうの世界と同じ星が光っていた。
キリト「・・・」
アスナ、シリカ、リズ、スグ、クライン、エギル、シノン、皆悲しんでいるんだろうな。
勝手にここにきて、アスナ・・・明日奈は、きっと悲しんでいるんだろう。本当に済まないと思っている。
けどいつか、必ず平和をもたらして帰って見せる。
俺は改めて決意した。
後の扉がゆっくりと開かれる。
ふと見ると、そこにはレミリアがいた。
キリト「レミリア・・・」
レミリア「あなたの運命をみると、ここにいたから」
キリト「運命?」
レミリア「私は運命を見て、操ることができるの」
キリト「なるほどな・・・」
レミリアが、俺の横に立った。
しばらくの沈黙が続き、夜の冷たい風が頬に触れる。
俺は口を開いた。
キリト「・・・俺のその運命って・・・どうなっているんだ?」
恐る恐るレミリアに尋ねる。
レミリア「ふふ、そんなことを聞くのね。そうね、面白いことになってるわ。見てて飽きないもの」
キリト「そんなことを聞いているんじゃないんだ。どうなのか、なんだよ」
レミリア「運命を先に本人がしっちゃ、面白くないわよ?」
キリト「そ、そうか。それもそうだな」
レミリア「けれど、そうねぇ。とても過酷で、時にひどく悲しむことになる。けど立ち上がって、剣を手に取るあなたが見えるわ」
キリト「剣を・・・手に取る・・・」
レミリア「あなたは、自分の力を信じ進めばいいの。時にとても大きな壁にぶち当たることもあるわ。けどあなたなら、きっと乗り越えられる。だから自分をしんじて」
キリト「・・・そうか。ありがとう」
レミリア「えぇ。けど、決して無理しないでね」
キリト「あぁ。わかった」
そういい終えると、レミリアは戻っていった。
俺もしばらく夜空を見て、部屋に戻った。
きっと大変なことばかりかもしれないけど、諦めないで進む。それがだいじなんだ。
ゆっくり目を瞑り、俺は眠った。
とある森の中。
ある一人の青年が、そこにたおれていた。
???「う、うーん」
そしてその青年は目を覚ます。
???「う、ここは・・・」
周りを見渡し、自分を確認する。
???「ここは・・・一体・・・どこなんだ・・・」
とても長い文、見てくれましたか。どうも(つд⊂)エーンです。
とても大事な話でもあるので、みてくれたら嬉しいです。人との関わりや、絆を描くのはとても大事なので、よかったら最後までしっかり見てくださいね。
評価、お願いします。
感想、どんどん送ってきてください。応援など、とても励みになります。
次回 竹林を抜けて