本編は下です
霖之助「じゃあそれをそこに置いてくれるかい?」
???「あ、はい!」
僕はそっと霖之助さんに言われた通りに荷物を置いた。にしてもこんなに汚れていて、あまり機能しなさそうと思うのは僕だけなのだろうか。
箱の中の物を少し見るが、かなりボロボロの物が多い。稀に綺麗なものもあるのだが、どう使うかは僕も霖之助さんもわからないのだ。
だが、霖之助さんは起動の仕方はしらなくてもそれがどういう物かはわかるみたいだ。どういう物かはわかっても、起動の仕方がわからない。
けど中には普通に綺麗な花瓶や綺麗なティーカップみたいなものもある。普通につかえそうなものばかりだ。
霖之助「ありがとう。おかげで早く片付いたよ。休憩してくれてかまわないよ、ユージオ君」
ユージオ「はい」
僕は霖之助さんの言葉に甘え、そっと椅子に座る。ここは霖之助さんが言うからには《幻想郷》っていうらしい。全く聞いたことない世界だ。僕がもともと住んでいた世界とはかなり異なっているようだ。
たしかに木や草、そしてソルスも輝いている。あの世界とは違うことはあまりないのかもしれない。それにしても、僕は…。
ユージオ「…」
肘をついて顔を支える。少し考えてみる。どうして僕がここにいるのか。僕は確か剣になって…もう死んでしまったって思ってしまった。しかし、何故ここにいるのか。あのあと僕はすぐにここらへんの草むらに倒れていた。
いや、目覚めたのはすぐで、案外長い間寝てたのかもしれない。それはともかく、僕はここで暮らしていかないといけないのか、それとも帰れるのか。
…そういえばキリトはこの世界に、幻想郷にいるのだろうか。まぁキリトのことだ。もしかしたら今頃ここにいたり…それはないかな。これからどうしていこうか、考えながら僕は窓の外のソルスを見つめた。
「「「よいしょ!!」」」
3人でやっと持ってこれたが、しかしこれは重すぎる。とても立派だがこんなに重いと武器にならない。あと近くに鞘もあったのでそれもここまで持ってきた。鞘は別に重くなかったが。
これはなんなのか、疑問を3人とも持っているはずだが、最初に聞いたのが白い髪の小さな子。
椛「文さん。これは何なんですか?」
文「それは私にもわからないよ。けどこんなに立派な剣、他にないよ」
紫色の服を着ているスカートが短い子もこの剣はすごそうと思っていた。
はたて「この剣かっこいいなぁ。振ってみたいね」
文「一応持てなくはないよね」
すると文は、腰を下ろし黒い剣の柄を両手で握って持ち上げる。にしてもすさまじく重い。こんなに重いを誰が振るのだろうか。見た目には合わない重さだ。
この重さは別に生じているのだろうか。こんな片手剣でこの重さは普通無理なはずだ。
手に力を入れ剣を持ってみる。持つだけで手が震えてしまう。
はたて「じゃあ…」
はたては木を指さし、「これ切ってみてよ」と言った。
文「やってみますよ~」
もう両手が限界だが、ぐっと腰を下ろし、手で剣を強く握り腕を振るう。
文「はあああ!」
刃が木に迫る。切れると確信し、さらに力を込める。
しかし。
カンッ!
文「うっ!?」
木は少ししか切り込みが入らず、剣ははじき返されてしまった。そしてその振動が手に直に伝わってしまい、ものすごい痛みが通った。
思わず剣を落としてしまう。
文「あやや……痛ったい…」
はたて「えぇ切れないの?」
椛「切れ味は普通に良さそうですけどね…」
強いかと思っていた剣だが、思わずのことにがっくりしてしまう3人。しかし、この剣には何かあるんじゃないかと思うこともまた3人は思っていた。
剣をみんなで持ち、天魔様のところへと私たちは足を動かした。
キリト「…はぁ」
現在夜。色々と異変もないし、平和なので夜お散歩していたところだ。霊夢や魔理沙には危険だから夜はそとに行くなとはいうが、別にこの夜の静かな世界。月が輝く下虫だけがなく静かな夜に散歩してもいいだろう。こういう幻想的な夜は大好きだ。
お金のことに関してだが、この世界の通貨は、文だとか。なので俺のSA:Oの世界のお金を換金してくれた紫。なんでもできる紫には頭は上がらないな。
そして俺は静かな夜を散歩中、明るい何かを見つけて俺は歩み寄る。香ばしい匂いがする、屋台だった。移動式の。
近くによって見ると、魚を焼いていた。アジか何かだろう。俺も腹が減ったのでその屋台の椅子に座ってしまった。
ミスティア「いらっしゃいませ!」
キリト「悪い、いただくよ」
ミスティア「はい!って…あなたは噂の剣士さんですか!?」
キリト「え、あ、まぁそうかな」
俺は焼いている魚の櫛をつかんだ。
ミスティア「やっぱり!来てくれて嬉しいです!様々な異変解決を強力しているとか聞きました!」
キリト「まぁそうかな。けど、主にやってくれてるのは名の知れた霊夢や魔理沙たちだ」
口に焼き魚を運ぶ。うん、塩加減が上手いし、魚がほどよく焼かれてとても美味しい。食べやすい。
ミスティア「どうですか?」
キリト「あぁ、とても美味しいよ。一人でやっているなんて大変だな」
ミスティア「いえいえ!おいしいって言ってくれるお客様がいればいつでもやれる気がします!」
キリト「そっか。偉いなぁミスティアは」
ミスティア「えへへ///」
その後俺たちは、俺は食いながらミスティアと話しているだけだった。ずっと話しているうちに、一人のお客さんが来たのだ。
???「失礼するよ」
ミスティア「あ、いらっしゃいませ!」
そこに座ったのは、白い昔の着物で、目つきが鋭く男らしい顔つきの女性。
俺に目を向けて彼女は話した。
???「お、君は確か噂の剣士君じゃないか」
キリト「あ、どうも。キリトです」
妹紅「聞いているよ。私は藤原妹紅だ。よろしく」
そういうと手を差し伸べる妹紅。俺は彼女の差し伸べた手を握り握手をした。にしてもとても強そうな人だ。俺じゃかなわないかもな。
彼女は焼かれている魚に手を差し伸べ、食べている。
ミスティア「お酒はいかがですか?」
妹紅「あぁ、いただこう」
キリト「俺は遠慮しておくよ」
ミスティアは妹紅にだけお酒を渡した。見た感じ日本酒か。まぁ人は外見で判断してはいけないというが妹紅はもう青年しているのか。頭がよさそうだ。
魚を食べてお酒を飲んでいる妹紅。すると俺に向いた。
妹紅「キリトは確か永琳たちをぶっ飛ばしたんだって?」
キリト「いや、俺は鈴仙だけを相手したよ。とは言っても冥界の騎士が倒しちゃったけどな。だから俺はあまりなにもしてないな」
妹紅「ほう、鈴仙とか。彼女は嫌な技を使ってくるよな。ま、うちもたまに喧嘩ぐらいしてしまうな」
お酒を飲み進める妹紅。この世界の人は外見に似合わずお酒を飲める人が多い。霊夢とか魔理沙とか。あと妖夢も確か飲めたっけ。飲めない俺は恥ずかしいな。アンダーワールドでは飲んでいたんだけど…少しだけ。
話していると、また一人。ここにやってきた。
妖夢「どうも」
キリト「あ、妖夢」
妖夢「キ、キリトさん!?」
ミスティア「いらっしゃいませ!」
妖夢は少し照れながら席へと座った。妹紅は妖夢のことを知っていたようで、なんとも仲良く話している。妖夢は魚を手に取り、お酒をもらって食べて飲んでいた。
俺も少し食べようかと魚に手を伸ばす。ミスティアは少なくなったのを感じ、魚に塩をまぶして再び目の前で焼いた。
キリト「妖夢も食べたくなったのか?」
妖夢「あ、はい。紫様と幽々子様にさっき用があって、それが終わったのでたまたま通ったらミスティアが屋台をやっていたもので」
妹紅「そうだな。ミスティアの屋台は美味しいな」
ミスティア「ありがとうございます!」
そして、はなして数十分後。妹紅は満足して、帰った。俺はというと…。
妖夢「聞いてくださいよぉキリトさぁん。幽々子様が前に私にぃ」
すっかり酔ってしまった妖夢の愚痴を聞く係になってしまっていた。苦笑いをするしかない。もうずっと聞いていて愛想笑いするぐらいである。
酔ってないので、俺は平常心だった。ミスティアも苦笑している。魚は妖夢の前にだけ置かれ、俺はもう満足していたので置かないでいいと言った。
そして、妖夢の周りを飛んでいる白い魂をクッション代わりにまだ話す。
妖夢「幽々子様なんて、「私の言う通りにしたらいいのよ」って言うんですよぉ。ひどくないですかぁ!?」
キリト「あ、あはは…そ、そうだな」
妖夢「それでですねぇ?」
そう。このエンドレスである。もう色々と聞いた。確かに誰かに話せば楽になるというけど、言い過ぎである。妖夢も大分苦労しているんだな。
すると、妖夢が顔をこちらに向け、いっきに近づいてきた。
妖夢「もう私はぁキリトさん無しでは生きていけませぇん…。もっと白玉楼来てくださいよぉ。魔理沙ばっかりずるいですぅ。私にも会いに来てくださいよぉ」
キリト「お、おう…」
もう半眼で、眠そうな感じがしている。体をゆするが、眠りそうだった。俺は少し苦笑し、ミスティアに言った。
キリト「俺が払うよ。お勘定は?」
ミスティア「え~…三百六十文です」
キリト「わかった」
俺はポッケから金を出し、ミスティアに渡した。にっこりと笑ったミスティアは、ぺこっとお辞儀した。俺は妖夢の腕をそっと俺の肩に置き、妖夢の刀を左手に立った。
ミスティア「大丈夫ですか?」
キリト「あぁ、大丈夫だよ。ありがとうミスティア」
ミスティア「いえ、またいらしてください!」
俺は軽く手を振って、その場を後にした。妖夢はもうすっかり眠ってしまった。よほど疲れていたのか、ただあの大食い幽々子に仕えているわけだから仕方ないか。
俺はゆっくり歩いて人里へ戻っていった。
慧音「遅いな、キリト。もう夜中だぞ」
キリト「悪い、慧音。ちょっと妖夢と飲んでたらかなり時間過ぎちゃってたよ」
慧音「そうか。まぁもうすぐ門を閉めるぞ。ほら早く入れ」
俺は人里へ無事は入れた。下手したら入れなかったのに少し焦りを感じてしまった。ゆっくり俺は自分の家へ帰る。無事玄関を足で開けて、布団に妖夢をゆっくり寝かした。
帰ってこないことに幽々子は何か焦りを感じてはいないのだろうか。それとも幽々子はもう寝たりして。俺は妖夢の靴を脱がせ、靴を置き縁側に向かった。
縁側に座って月を眺める。月と言えば、輝夜や永琳、てゐは今どうしているのだろうか。月には帰っていないので恐らく永遠亭で楽しく暮らしているんだろう。明日は何をしようか。
いや、それにしても俺は寝るとこがない。さすがに妖夢と一緒に寝るのは気が引けるし、なにより女性と一緒に寝たら怒られてしまう。彼女に…。確かに彼女は今ここに居ないと思うけど。
キリト「…」
ここに来てからもう何日たったんだろう。何週間…。まだそんなに立っていなくとも、アスナたちは…。本当、自分勝手なことに呆れてしまう。心配ばかりかけてしまっていた、いつでも一緒にいるって約束したのに、守れてない俺だ。
視界がぼやける。
なぜだろう。ずっと会ってないからか、自分の勝手なことに呆れたからか。それとも、ただ単に悲しいからか。
袖でこっそりぬぐう。
俺はここで生きる意味がある。成し遂げたら必ず帰ろう。かえってアスナに謝ろう。もしかしたら、今度はアンダーワールドのように許してくれるかわからないな。
俺は月光の光を浴びて、縁側で横になった。睡魔もかなり来て、俺はそっと眠った。
キリト「う…うーん」
すっかり朝になった。起きても、ここは幻想郷。なんだか不思議な気持ちになってしまう。俺は本当に幻想郷にいるんだなって、改めて実感させられた。
起きて、のびをすると、米が炊ける音が聞こえたので台所を見る。そこに居たのは妖夢だった。…あれ、そういえばこの毛布は…。
そっと起きて妖夢に近づく。気づいた妖夢はびっくりして必死に頭を下げた。
妖夢「す、すみませんキリトさん!」
謝意の気持ちがすごい伝わる声量と気持ちと態度。
妖夢「勝手に眠ってしまい、わざわざ泊めてくれて…」
キリト「いいよ、妖夢。君の体に何かあった方が俺にとって心配だったんだ。風とか引いてなくてよかった」
引くわけないか、布団に入っていたしな。
妖夢は顔を赤くし、自分の顔が暑くなっているのを両手で確認し、料理を作り続ける。
妖夢「お詫びと言ってはなんですが、料理を作ります…」
キリト「そっか、じゃあお願いしようかな」
これくらいしないと妖夢の心の内もすっかりしないだろうし、任せるとしよう。あ、俺は一つ心配になっていることがあった。
キリト「幽々子は大丈夫なのか?妖夢のこと心配していないか?」
妖夢「幽々子様はいいんです!一人で勝手に寝てますよきっと!」
随分と素を出す妖夢。まぁ酔ってあんなこと言ってたし、本当のことなんだろうな。
溜息をついて、俺は予定を考える。
キリトの心情や考えを書くのは努力が必要ですね。
あ、あと気づいたかもしれないですけど自分曲で《愛き夜道》大好きです。
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