てな訳でどうぞ
「ふ、ふふふ……」
ウィリアムの宣言に対し、マリアンヌは不気味な笑い声で返し、腰に吊っていた古風の剣に手をかける。
「エルザへの牽制の為に持ってきてたんだけど……本当に大正解だったわねッ!!」
マリアンヌがその剣を抜いた―――その瞬間。
轟ッ!!
その剣から強烈な熱波を放つ、圧倒的な炎が噴き上がり、マリアンヌの周囲を渦巻いていく。
「驚いたかしら?この剣の銘は《
戸惑っていたウィリアム達にマリアンヌが嘲笑しながら説明する。
さらに、マリアンヌはこの《
リィエルが直ぐ様反応し、マリアンヌの一撃を受け止めるも、マリアンヌの剣から炎が噴き出す。
その炎はリィエルを飲み込まんと―――
「《大気の壁よ》ッ!」
―――するも、ウィリアムがリィエルに【エア・スクリーン】を張った事で、辛うじてその炎から免れる。
ウィリアムは【
マリアンヌは再び剣から炎を放ち、【
ドーム状の壁となって、ウィリアム達を炎の世界にへと閉じ込めた。
「逃がさないわよぉ……?貴方達を、程好くトーストして、実験サンプルとして連れてってあげるんだから……」
(炎の結界かよ!?こいつはまずい……!)
完全に閉じ込められた事にウィリアムが冷や汗をかいていると―――
「あ……ああ……」
一緒に閉じ込められたエルザが顔を青くし、蹲ったまま全身を震わせている。
やっぱり、あれが強烈なトラウマになっていたか、とウィリアムは思いつつ、圧縮してあった紺の外套を取り出し、エルザの頭へと被せる。
「取り敢えず、それ被っとけ。【トライ・レジスト】等
ウィリアムはエルザにそう言い、マリアンヌと再び対峙する。
「リィエル、二人でやるぞ。エルザを守りながらあのババアをぶちのめすぞ」
「ん。もちろん」
リィエルは力強く頷き、ウィリアムの隣に立つ。
「ご、ごめんなさい……私……」
声を震わせながら、エルザが謝ってくる。
「気にすんな。あのクソババアをさっさと黙らせて、キツイビンタを食らわす機会を用意すっからよ」
「ん。ちゃんと守るから。だから大丈夫、だから心配しなくていい」
「ふ、二人とも……」
そして―――エルザが見守る中、戦いの火蓋が落とされた。
――――――――――――――――
―――炎の結界の外側にて。
学院敷地内の駅前広場を中心に、あちこちの建物から火の手が上がっていた。
「―――《白き冬の嵐よ》ッ!」
「《大気の壁よ》ッ!」
女子生徒達は黒魔【ホワイト・アウト】で炎を消火し、【エア・スクリーン】で火の手の拡大を防いでいる。
「早くッ!こっちですわ!!」
消火活動をしながら、店の人達の避難誘導も行っている。
その中でも、月組の生徒達が率先して避難活動や消火活動を行い、人的被害は今の所出ていなかった。
「クソッ!!俺とした事が……!」
黒魔【アイス・ブリザード】で燃え盛る炎を消しながら、グレンは苛立ちを露に呟く。
あの後、三人の帰りが妙に遅かったため、皆で手分けして探していたところ、駅前広場が不自然に明るくなっていた為急いで駆けつけると、広場にはドーム状に燃え盛る炎があり、離れた所には気絶している女子生徒達がいたのだ。
先に現場にいたジニーから話を聞いたグレンは、今回の一件の思惑を全て察し、最初は炎の結界内への侵入を試みたのだが、炎の結界を突破する事は出来なかった。
しかも、炎の結界の燃えたぎる炎が他の建物へと燃え移っていった為、被害を拡大させない為に総出で消火活動に中ることとなったのである。
グレンはそんな歯痒い思いの中、彼女達に指示を出し、消火と避難を効率良く行っていく事しか出来なかった。
―――――――――――――――――
「あっはははははははっ!」
マリアンヌは哄笑と共に剣から炎を噴き出し、超高温の紅蓮の炎をウィリアム達へと襲わせる。その迫り来る炎を―――
「《
ウィリアムは直ぐ様、《詐欺師の盾》からの碧い魔力障壁を展開して防いでいく。
炎は碧の魔力障壁によって、完全に塞き止められ、熱気さえも通さない。
「《
魔力障壁を解除し、展開中に具現召喚した【
「しぃ―――ッ!」
マリアンヌは容易く【
「やぁああああああああああ―――ッ!!」
【
「あははははは!?」
《
「《大気の壁よ》ッ!」
ウィリアムが直ぐ様【エア・スクリーン】をリィエルに張り、灼熱の炎から守る。
しかし、その空気の障壁もマリアンヌが直ぐ様斬り裂き、霧散してしまう。
再び炎の津波が襲いかかるも、リィエルは急いでウィリアムの元まで下がり―――
「《
ウィリアムが再び魔力障壁を展開し、襲いかかってきた炎の津波を完全に遮断する。
「くそ、このままじゃじり貧だ……」
ウィリアムは現状に苦い顔をする。
炎は完全に防げてはいるが、防いでいる間はこちらから攻撃する手段が無くなってしまう。
かといって【エア・スクリーン】を張って仕掛けていっても、物理的な衝撃に弱い為すぐに切り裂かれて消滅させられてしまう。
加えて、ウィリアムの攻撃手段は大きく制限されている。
雷加速弾はこの炎の結界のせいで外の状況が掴めない為、下手に撃てば外側にどんな被害がでるかわからないからだ。
その上、《
その上―――
「《
「あっはははは!?燃えろぉおおおおおおおおお―――ッ!?」
「く―――《
障壁を解除した瞬間にマリアンヌが剣から炎を放ち、凄まじい炎嵐を叩き込もうとしており、再展開を余儀なくされているのだ。
その為に攻撃のチャンスが少なくなり、完全に防戦一方となってしまっている状況だ。
ウィリアムは障壁の展開中に、自身とリィエル、エルザに【エア・スクリーン】を張り、障壁を解除すると同時にウィリアムとリィエルは左右に散開し、ウィリアムは幾何学的な羽を有した
【
そのマリアンヌの後ろからリィエルが斬りかかるも、マリアンヌは体捌きでかわし、ウィリアムの右手の拳銃と、左手の《詐欺師の盾》に取り付けられた
「ひゃっははははははは―――ッ!!」
マリアンヌは高笑いしながら、エルザに向かって炎を放つ。
「―――《
ウィリアムはエルザの近くに設置している《盾》の魔力障壁を展開し、襲いかかってきた炎からエルザを守る。
ウィリアムとリィエルは直ぐ様、エルザの元まで下がり―――
「《
別の《盾》から三人を覆うように魔力障壁を展開し、エルザを守っていた魔力障壁を解除する。
マリアンヌはこの様に、トラウマで動けないエルザを執拗に狙ってきているのだ。
「~~~~~~―――ッ!?~~~~~~―――ッ!?」
マリアンヌは高笑いしているのか、それに呼応するように炎の結界も激しく勢いを増し、燃え上がり続けている。
「あのババア、この一帯を火の海にでもするつもりか……!?」
激しくのたうち回る炎の光景に、ウィリアムは焦りと共に毒づく。
《ディバイド・スチール》から展開される障壁は
ウィリアムがマナ欠乏症に陥れば、その時点で詰みとなってしまう。
「ウィル。こうなったらわたしが突貫して―――」
「アホか!どう見ても【トライ・レジスト】で耐えきれる熱量じゃねぇだろ!?」
リィエルの案をウィリアムは叫んで却下する。
ウィリアムの言う通り、《
加えて、近接戦闘能力も剣に宿るの戦闘技術を憑依させたマリアンヌの独壇場であり、確実に先に火だるまとなってしまう。
手詰まり、じり貧の中、ウィリアムは必死に打開策を考える―――
····書く事が浮かばない!!
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