やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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面白味に欠けるかなぁ·······?
てな訳でどうぞ


七十四話(改)

災害そのものと呼ぶべき者達との戦いはついに佳境を迎えた。

 

 

「ぉおおおおおおおおおお―――ッ!!」

 

 

ウィリアムは烈迫の咆哮と共に、銃撃を放ち、迫りくる血の杭を避けながら、フォウルとの距離を詰め―――

 

 

「食らいやがれ―――ッ!!」

 

 

すれ違いざまに黒剣の矢をフォウルへと叩き込んだ。

その結果は―――

 

 

「……ッ!?」

 

「……残念だったな」

 

 

フォウルは―――無傷。

黒剣はフォウルを貫かず、足下に転がっていた。

ウィリアムは直ぐ様後ろへと下がり、フォウルとの距離を取る。

そして、レイクと対峙していたグレンと背中合わせとなる。

 

 

「『逆鱗』は竜の身体構造から生じる弱点……【帳の道標】はその概念存在の力のみ……どちらも私達には通用しない」

 

「概念存在の真名を見抜いたのは見事。だが、汝達は読み違えた」

 

「「…………」」

 

 

レイクとフォウルはそう告げながら、二人を挟み込むように距離を詰める。

もはや絶対絶命となった状況にグレンとウィリアムは―――

 

 

「「……それはどうかな?」」

 

 

突如、不適に笑い、グレンは愚者のアルカナを掲げ、ウィリアムは右手に握っていたある物を見せつける。

 

 

「「―――まさかッ!?」」

 

「ここからはスピード勝負だ……」

 

 

ウィリアムが告げた瞬間に、全てを察したレイクとフォウルが鬼気迫る表情でグレンとウィリアムに襲いかかる。

グレンは《魔銃ペネトレイター》を構えてトリプルショットを放ち、ウィリアムは右手に握ったある物―――フォウルから掠め取った専用の触媒を握り潰し、《魔銃ディバイド》の雷加速弾を放つ。

その結果は―――

 

 

「……貴様達の勝ちだ」

 

「一杯喰わされていたのは我達のほうだったか……」

 

 

レイクとフォウルは心臓を撃ち抜かれていた。

 

 

「ああ……『竜化の呪い(ドラゴナイズド)』は精神に根ざす呪い……【帳の道標】は専用の触媒が必要不可欠……」

 

「なら、精神強度を上げたり、専用の触媒を奪って破壊しちまえばなんとかなるだろ?」

 

「最初から【マインド・アップ】を付呪(エンチャント)した弾丸の有効性と、触媒の場所を探っていたという事か……」

 

 

レイクとフォウルはその場で膝をつき、口から血を吐き出し、告げた。

 

 

「……グレン=レーダス、『イヴ・カイズルの玉薬』を持って来い……ウィリアム=アイゼンはその銃の真価を見せろ……」

 

「「――ッ!?」」

 

「『イヴ・カイズルの玉薬』は《愚者》の外せぬ切り札(ラスト・カード)……《詐欺師》のそのルーン文字が刻まれた黄金の拳銃……《魔銃》としての真価を発揮していまい……」

 

「「…………」」

 

「我達は保存(セーブ)されている……何時でも戻って来られる以上、これは忠告だ……」

 

「本気を出せ……()()()に……更なる世界を見せろ……ッ!」

 

 

二人はそう言い、血だまりの地面へと沈み―――絶命した。

グレンとウィリアムはどこか苦々しい表情を浮かべながらも、気分を切り替え、グレンがシスティーナと通信するも……

 

 

「……白猫?……おい、返事をしろ白猫ッ!?」

 

 

システィーナは通信に応じなかった

システィーナも襲撃されている可能性を失念していた二人は直ぐ様、中央区へ駆け出そうとするが―――

 

 

「……安心しなよ、システィーナは無事だよ。まぁ、結果は彼女が動いて少し“読めなかった”けどね」

 

 

そう言いながら、半壊した倉庫と倉庫の隙間からフロックコートと山高帽をまとった青年―――ジャティスがルミアを連れて現れた。

 

 

「ジャティスゥウウウウウウウウ―――ッ!!」

 

 

グレンはその瞬間、迅雷の挙動でジャティスに殴りかかるも、ジャティスはそれをひらりとかわして、半壊した倉庫の上に降り立つ。

グレンはそのまま、ルミアを背後にジャティスと対峙する。

 

 

「テメェの目的はなんだ!?あの野郎が言ってたフェジテを救うとはどういう意味だ!?」

 

 

ウィリアムがグレンの横に立ちながらジャティスにそう問い質す。

 

 

「言葉通りの意味さ……このフェジテは今、滅びの危機に瀕している。誰かがそれを止めなければ、フェジテは地図から消え、全ての人間が死に絶える……今はその瀬戸際なんだ」

 

「……なんだと?」

 

「僕は『正義の執行者』として、これを止めたい……まずは見せたいものがあるから、少しご足労願えないかな?」

 

 

ジャティス求めに応じる義理も義務もない。だが―――

 

 

「……今は応じてあげてください……本当に未曾有の危機に陥っているんです……」

 

 

ルミアにそう言われ、状況を確かめる為にも、二人は仕方なくジャティスの言に従い、大人しくついていくのであった。

 

 

 




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