てな訳でどうぞ
「ウィーリーアームゥ……。お前、何やってくれてんだよぉー……」
「イラついて勢いでやった。後悔はないんだけどよぉ……」
例の集会が終わった学院の裏庭にて、グレンとウィリアムは湿っぽい雰囲気に包まれていた。
グレンからマキシムに関する情報を聞いたウィリアムは現時点で『生存戦』に勝てるのか相当怪しくなってしまった。制限無しならマキシムの『模範クラス』共に圧勝できるのだが……
「随分とバカな真似をしたわね。二人とも」
グレンとウィリアムの耳に聞き覚えのある声が聞こえ、弾かれたように声がした方向を向くと、そこにいたのは、女性用講師服に身を包んだ女性であった。
逆光のせいで顔はよく見えないが、あの声は―――
「イヴ……なのか……ッ!?なんでお前がこんな所にいるんだよッ!?」
グレンが恫喝するように叫びながら、こちらに近づいてきた女性―――イヴを睨みつける。
「今度は何しに来たんだよ?しかも学院の講師服着て」
ウィリアムも、また面倒事が追加されるのかと身構えていると……
「わからないの?……クビになったのよ」
イヴが覇気なく、力なくそう言った。
「「は?」」
イヴはそのまま、先の事件の独断専行の責任を取らせれ特務分室をクビになった事、イグナイト家からも勘当された事も明かす。
「……馬鹿みたい……ずっと……イグナイトのために……そのために……セラすらも……犠牲にして……それ……な……のに……ッ!」
そんな様子のイヴを見ていられず、グレンがイヴに歩み寄ろうとするも、イヴはヒステリックに叫んで拒絶する。
イヴはグレンに後ろを向き、ウィリアムにはここから立ち去るよう、一方的に命令と言い放つ。
ウィリアムもグレン同様、イヴが目尻に涙を浮かべていたのを見たため、半分だけ聞くことにし、落ち着くまで隠れる事にした。
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念の為に予備で用意していた、全く整っていない不自然さ全開のカツラを被ったマキシムが学院長室で先日の出来事を思い出していると、一人の学院制服姿の少女が入室してくる。
「失礼します。“メイベル=クロイツェル”です、マキシム先生」
「……私になんの用かね?メイベル」
マキシムは一瞬間を開けるも、すぐに不機嫌そうに応じる。
メイベルはマキシムに、アリシア三世の噂を理由に『裏学院』を利用する事に反対するも、マキシムは聞く耳持たず、入室してきた模範クラスの面々も同様であり、自分達の勝利と栄光を何一つ疑っていなかった。
メイベルがマキシムをじっと見つめるなか……
「あんな可愛い娘、おったかなぁ……?」
模範クラス所属で唯一といえる、良識がある緑髪の少年―――チャールズ=テイラーはメイベルを見て、首を傾げていたが……
「まあ、ええか。それよりも、早く撮影しなければ……!」
チャールズは魔導写真機等を手に持ち、メイベルを写真に納めてから、学院の乙女の写真を撮るために学院長室を後にした―――
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「要するに左遷か……」
「うるさい」
ようやく落ち着いたイヴから話を聞いたグレンの第一声に、イヴは拗ねたように言う。
ウィリアムはもう面倒なので隠れたままでいる。
イヴはそのまま、帝国の現状と、改めてマキシムの教え子はアマチュア軍人である事を説明していき……
「意地を張らずにそこで隠れているウィリアム共々、マキシムに頭を下げれば?
イヴの皮肉げな辛辣な言葉を前に、ウィリアムは嘆息しながらグレンとイヴの前に姿を現し、その気は無い事を言おうとした矢先。
「ここにいたんですね!?探してたんですよッ!?」
校舎の壁の向こう側から、システィーナ、ルミア、リィエルが現れ、一目散に駆け寄ってくる。
グレンは相変わらずの三人を見て、迷いなくマキシムと戦う決意をする。
「呆れた。勝ち目がないのに?」
「ああ。俺は教師として、あいつらの夢を潰させるわけにはいかねーんだよ」
「先公の言う通りだ。あんなハゲジジイの都合であいつらの大事なもんを壊されてたまるか。だから退く気は一切ねぇよ」
グレンとウィリアムはそう言い残し、三人娘達へと向かっていく。
それを目の当たりにしたイヴは不意に立ち上がり、グレン達に力を貸すと申し出た―――
ギャグ要員のオリキャラ参・上!
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