やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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追想日誌四巻の第一感想は·······二人の妄想の中のリィエルエロいッ!!
あれをオカズにパン十個はいけるッ!!
てな訳でどうぞ


ウィリアムのアルバイト

アルザーノ帝国魔術学院のとある日の昼休み。

 

 

「ウィリアムが危ない仕事をしている?」

 

「ええ、ここ数日そのような噂が広がってまして……その発端が恐喝だとも……」

 

 

学院の裏庭でウェンディがもたらした話にシスティーナとルミア、リィエルの三人は首を傾げていた。

正直、ウィリアムがお金に困っている姿が想像出来ない。以前ウィリアムの家に訪れた際、大量の純金と純銀のインゴットを備蓄しているのを見たからだ。

だから普通は根も葉もない噂だと切って捨てるのだが……

 

 

「火のない所に煙は立たないと言いますし……ウィリアムには保護者もおられないようですし……正直、同じクラスメイトとして心配です……」

 

 

ウェンディは三人をまっすぐに見つめ、神妙に言った。

 

 

「学費のやりくりに困ってそのような行為に及んだ可能性もありますし……これも噂ですがクスリに手を出しているというのもあります……ウィリアムと親しい貴女達なら何かわかるのかもしれません……それでは」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

―――そんな訳で。

システィーナ、ルミア、リィエルの三人はこっそりとウィリアムを尾行する事にした。

リィエルは普通に聞きにいこうとしていたが、システィーナとルミアがそれを止めた。もし、その噂が本当だとしたら絶対に煙に巻くだろうからだ。

そうしてウィリアムの後をこっそりつけていると、辿り着いた場所は中央区にあるフェジテ警邏庁であった。

 

 

「どうしてここに訪れたのかしら……?」

 

「うーん……ここに一体どんな用事があるのかな……?」

 

 

建物の陰に隠れて遠くから様子を窺っていたシスティーナとルミアは揃って首を傾げて頭を捻る。リィエルはいつもの表情でウィリアムが入った建物を見つめている。

やがて、フェジテ警邏庁から出てきたウィリアムはそのままどこかへと足を運んでいき、システィーナ達も尾行を再開する。

辿り着いた先は―――

 

ドパァンッ!ドパァンッ!ドパァンッ!

 

フェジテの地下に迷路のように張り巡らされた下水道内に拳銃の炸裂音が反響する度、魔獣の頭部が爆散して死体が出来上がり、その出来上がった死体は炎を纏った上半身のみの甲冑騎士によって消し炭へと変わっていく。

 

 

『《猛毒の紫蛇よ》』

 

 

ウィリアムが呪文を唱えると、左手から紫色の一本の槍―――錬金改【晶毒槍】が形成され、そのまま放たれた猛毒の槍は巨大ムカデを撃ち抜き、その猛毒の槍に撃ち抜かれた巨大ムカデはバタバタと暴れた後、次第にピクピクと痙攣していき、二度と動かなくなる。

そして、ウィリアムの背後から下水道から飛び出た怪魚が迫るも、ウィリアムは見もせずに右手の拳銃を後ろへと向けて発砲。その脳天を撃ち抜く。

 

 

『これで巨大ネズミが五十、ムカデが三十、狂霊二十五、怪魚が十三、巨大蛇が七、蝙蝠が十八、巨大ローチが六十だな……』

 

 

手帳に討伐した魔獣の種類とその数を記載し終えたウィリアムはそのまま奥へ奥へと進んでいく。道中も魔獣が襲いかかるが、襲撃を受けている当の本人はまるで片手間のように次々と始末していく。

時折、投擲用の剣を錬成して投げ飛ばしたり、錬成したサーベルで直接斬ったりと明らかな鍛練目的で魔獣を討伐しているが……

 

 

「……本当に強いわね」

 

「うん……」

 

 

遠くから黒魔【アキュレイト・スコープ】と黒魔【サウンド・コレクト】を使ってウィリアムの戦闘を観察しているシスティーナとルミアはその実力に感嘆したように呟く。

ちなみにリィエルは錬成した大剣を片手に周囲の警戒に努めている。

 

 

「危ない仕事の正体はこれだったのね……」

 

「地下下水道施設の定期保守作業をやっていただけだったんだね……」

 

 

地下下水道は都市の淀みと不浄が溜まる場所であり、放っておけば、魔獣や狂霊がどんどん湧き、次第に強力となって危険極まりなくなっていく。

そうなる前に、専門の警備隊が区画ごとに定期掃討するのだが、大都市ゆえに人手が足らず、要員を一般公募している、都市機能を正常に保つ重要な仕事である。

噂の一つである危ない仕事の正体がわかり、ホッと息を吐くシスティーナとルミア。

 

 

「だけど、どうして急にこんな仕事をしているのかしら……?」

 

「うーん……特訓のついで、かなぁ……?」

 

 

そんな疑問を他所に、遠くにいるウィリアムは次々と魔獣を討伐していく。

 

巨大な骸骨の狂霊が迫るも―――

 

 

『…………』

 

 

両肩に砲門を装着した一対の幾何学的な羽を持つ上半身のみの甲冑騎士―――人工精霊(タルパ)騎士の誇り(ナイツ・プライド)・砲兵】の砲撃で一瞬で撃退し―――

 

 

『《水の刃よ》』

 

 

錬金【アクア・エッジ】―――射程距離は短いが威力は折り紙つきのC級の軍用魔術でブサイクな巨大カエルを容易く両断していく。

そして、人間の子供くらいの大きさを有する蜂の大群は―――

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!

 

《魔導砲ファランクス》でその巣ごと粉砕。【騎士の誇り(ナイツ・プライド)・炎兵】も使い、徹底的に駆除し尽くしていた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

そんなこんなで。

地下下水道の魔獣退治を終えたウィリアムはフェジテ支局に訪れていた。

 

 

「……稼いだお金は何に使うのかな?」

 

「苺タルト」

 

「絶対に違うわよ」

 

 

フェジテ支局の隣の建物の陰に身を隠しているシスティーナ達は、ウィリアムが今日稼いだお金の使い道について議論していた。

 

 

「そういえば、クスリに手を出しているという噂があったわね……」

 

「まさか、そのクスリを手に入れる為に……!?」

 

「……」

 

 

ウェンディから聞いた噂から導きだした可能性にシスティーナとルミアは神妙な顔となり、リィエルも難しげな表情をしている。

そんな中、ウィリアムがフェジテ支局から出てくる。手には貨幣が詰まっているであろう袋を持って。

システィーナ達は再び尾行を開始しようとした―――その矢先。

 

 

「そこの尾行していた三人。さっさと出てこい」

 

 

こちらに向かってウィリアムはそう呼び掛けてきた。システィーナとルミアは驚いて目を見開くも、誰もいないと誤魔化す為に、リィエルの肩を掴んで身を潜める。

 

 

「隠れてやり過ごそうとすんな。システィーナ、ルミア、リィエル。お前達だってわかっているからさっさと出てこい」

 

 

だが、完全にバレているようである。システィーナ達は観念したように建物の陰からすごすごと通りへと姿を現す。

 

 

「……いつから気づいていたの?」

 

「下水道の時だ。リィエルも一緒だってわかっていたから敢えて無視していたんだが……なんで尾行していたんだ……と、言いたいところだが、大方俺に関する噂だろ?」

 

「ん。ウィルが危ない仕事をして、クスリに手を出しているって……その発端が恐喝だって……」

 

「噂に尾ひれ付きすぎだろ……」

 

 

リィエルが告げた噂の内容にウィリアムはうんざりしたように顔を覆っている。

 

 

「まぁ、せっかくだしちょうどいいか。システィーナには相談もあったし……」

 

「え?私に?」

 

「ああ。俺が探すより魔導官僚であるお前の親父さんに頼んだ方が早いからな」

 

「「「?」」」

 

 

全く話が見えず、システィーナ達は揃って首を傾げる。

 

 

「ま、その辺の話は移動しながら説明すっから、着いてきてくれ。さっさと風邪薬を買わなきゃいけねぇし」

 

「「「……風邪薬?」」」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

とりあえず、如何にも怪しげな路地裏で滅多に手に入らない高価な風邪薬を買った後、ウィリアムの案内でとあるアパートへと辿り着いたシスティーナ達。

そのアパートの部屋では―――

 

 

「ほれ、風邪薬だ」

 

「ありがとう、ウィリアムお兄ちゃん!!」

 

「ありがとうございます、ウィリアムさん。何から何まで……」

 

「ただの気まぐれだから気にすんな。本当に感謝しているならしっかり風邪を治して、ちゃんとした所に就職して妹さんを養え」

 

 

ベッドから身を起こしたシスティーナと同い年くらいの少年と、幾ばくか年下の少女……兄妹がウィリアムにお礼を言っていた。

実は、少年―――アルトは先月、父親が急逝した為に魔術学院を中退し、妹―――リアを養う為に働こうとした矢先、運悪く厄介なウイルス性の風邪を患ってしまったのだ。当然、薬を買うお金もなく借地も家賃が払えなくなって追い出され、身寄りもなく路頭に迷っていた所に、たまたま見かけたウィリアムが二人に近寄り、元々目付きの悪いウィリアムにリアが恐怖を露に泣き叫んだのが今回の噂の発端だった。

そんな恐怖に怯えるリアをウィリアムは何とか宥め、アルトの容態を確かめた後、一度自身の家へと連れて行き、高価な風邪薬としっかりとした食事を取らせ、その高価な風邪薬の代金を稼ぐ為に下水道の魔獣退治を行っていたのが今回の真相であった。

 

 

「このアパートも二日前にウィリアムさんが用意してくれて……家賃まで先払いしてくれたんです」

 

「うん!それにお薬も毎日届けてくれたから、おかげでお兄ちゃんが元気になってきたの!」

 

 

アルトとリアの言葉にシスティーナとルミアは微笑ましく見つめる。

アパートに向かう道中でその辺りの事情を聞いたシスティーナとルミアは、どうしてここまで手を貸したのかと、ウィリアムに疑問をぶつけた際―――

 

 

『……ただの自己満足さ』

 

 

ウィリアムは少し黄昏たように、簡潔に言葉を返した。

その答えにシスティーナとルミアは最初は不思議そうにしていたが、リィエルが無言でウィリアムに寄り添った事で、二人はその理由を何となく察する事が出来た。

 

 

「リア。お兄ちゃんはもう少しで元気になるよ。元気になったら、君が魔術学院に通わせられるくらいには……一生懸命働いて頑張るから」

 

「ありがとう、お兄ちゃん!でも、お兄ちゃんが無理しないようにリアも働くから!お兄ちゃんが元気なら、リアは他のものはいらないから!」

 

 

傍目からでもわかる仲睦まじい兄妹。きっとウィリアムはこの兄妹に、かつて助けたかった兄妹を重ね合わせたのだろう。その表情は複雑なものである。

リィエルもその兄妹の様子を、複雑な表情で見つめ、ウィリアムの左手を握りしめている。

そんな二人をシスティーナとルミアは黙って見守るのであった。

 

 

その後はシスティーナが後日、自身の父親であるレナードに相談し、父の伝手でアルトに職を紹介することとなり、リアもアルバイトを探しつつ、魔術学院に入学した際は奨学金を取得できるよう一生懸命勉強する運びとなった。

 

 

 




感想お待ちしてます

······さて、下着一枚、M字で○○し、顔を赤く染めたリィエルを美味し(ドパァンッ!

変態は心臓を撃たれて血溜まりに沈んだ
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