やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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これはセーフの筈·····!
てな訳でどうぞ


百三十二話

「ふぅ~。さっぱりしました!!」

 

 

お風呂から上がり、まだ身体から湯気が昇っているオーヴァイは上機嫌で寝泊まりする部屋へと向かっていた。

 

 

「せっかくですから思い切って抱きついちゃいましょうか。これくらいしないと……ムフフ」

 

 

若干怪しく笑いながらオーヴァイは部屋へと辿り着き、そのまま部屋の扉を開けると……

 

 

「……ヘッ!?」

 

 

部屋の入口のすぐそばでウィリアムとリィエルは床に倒れている光景が目に入ってきた。

 

 

「ウィリアム先輩!?リィエル先輩!?一体どうしたんですか!?」

 

 

オーヴァイは慌てて倒れている二人に近づき、しゃがんで声をかけるも二人は眠ったままで一切の反応がない。試しに激しく身体を揺すっても目覚める気配が一向にない。

 

 

「本当に何で……!?急いでシスティーナ先輩とルミア先輩に知らせないと……ッ!」

 

 

オーヴァイはそう言って踵を返し、急いでシスティーナとルミアの下へと駆けていった。

…………ピコピコと動いている集団催眠装置に気づかぬまま。

そうして、オーヴァイから早口でウィリアムとリィエルが倒れたと聞いたシスティーナとルミアは大急ぎで部屋に赴き、二人の容態を確認し、ベッドの上に寝かせたところで―――

 

 

「……ねぇ、オーヴァイ。何であの装置が動いているのかしら?」

 

 

システィーナが絶賛稼働中の集団催眠装置に気付き、訝しげな視線で装置を睨み付けた。

 

 

「ああ!?お風呂に行く前に、試しに起動しようとして動かなかったソフトが差し込まれた装置が動いてます!」

 

「ひょっとして二人は装置が作り出した精神世界に……?」

 

 

オーヴァイの叫びにルミアはベッドの上に寝かせたウィリアムとリィエルに視線を送りながらそう呟く。寝ている二人の顔色は具合が悪いとかそういった表情ではなく、気持ち良さげに寝ていたから容態が悪いとは考えにくかったのだ。

 

 

「……状況からしてそうでしょうね。一体何のソフトをインストールしたのよ?」

 

「ちょっと待って下さい。今すぐマニュアルレポートを読んで確認しますので」

 

 

オーヴァイはそう言って自身の荷物を漁り、纏められた用紙を取り出して確認していく。

 

 

「これですね。ええと……《男女のお試し!初夜の営み》……ッ!?」

 

 

マニュアルレポートから見つけて読み上げたソフトのタイトルにオーヴァイは驚愕し、システィーナとルミアも顔を真っ赤にして驚愕する。

 

 

「『これは、踏ん切りがつかず、初夜を躊躇う恋仲の男女を精神世界の中で後押しして迎えちゃおう!という私の気遣いから男爵とチャールズ少年と協力して完成させたソフトだ!!このソフトは男女二人きりの時に起動し、その二人だけを強力な催淫効果のある精神世界へ三時間程閉じ込める画期的な発明なのだ!!ちなみにはみ出ているプレートの水晶部分からその世界の映像を見ることが出来るぞ!!フハハハハハハッ!!』……だそうです……」

 

 

書かれていた事を丸々読み上げたオーヴァイは恥ずかしい気分となり、オーウェルが無理にモニターしなくていいと言ったのは、このソフトが起動する条件がこういう理由だからだとも理解し、顔を真っ赤にしたまま俯いてしまう。

 

 

「本当になんてものを作ってくれたのよ!?」

 

 

本当にとんでもないソフトを作ってくれた三人に、システィーナは頭を抱えて叫ぶ。幾ら精神世界の中で現実ではないとはいえ、そんな事を勢いでやらせる等、最悪としか言い様がない。

 

 

「と、兎に角、この装置破壊してでも止めないと!?」

 

「そ、そうだね!流石にこれはまずいよね!!」

 

 

システィーナとルミアは顔を真っ赤に染めたまま、装置を破壊しようと動きかけるも―――

 

 

「ですが、気になりませんか?正直、オキタさんは見てみたいです……」

 

「「………………」」

 

 

オーヴァイの言葉で二人は無言となって動きを止め、そのまま装置の前へと座る。それを確認したオーヴァイも装置の前に座ってマニュアルを見ながら操作し、プレートの水晶部分から四角い窓のような映像を宙へと投射する。そこに映っていたのは……

 

 

 

*ここからは外野の言葉でお楽しみ下さい。

 

 

 

「ああ!?二人とも既に何も身につけていないよ!?」

 

「服や下着は……ベッドや床に落ちてますね……」

 

「ウィリアム!?明らかにリィエルの×××に●を入れてるわよね!?」

 

「リィエルがあんなに悶えて……うわぁ……」

 

「絞まってるってそんなに……!?」

 

「こ、これが本番のための準備なんですね……」

 

「こ、これが大人の儀式……!」

 

「リィエル!?自分から◇◇◇を掴むの!?」

 

「アツいって……やっぱりそうなんだね……うわぁ……」

 

「うわぁ……リィエル先輩が盛大に……」

 

「あっ、お二人が焦点が合わない目で見つめあって互いに頷きましたね……」

 

「ウィリアム君?も、もしかして……」

 

「リィエルも、まさか……」

 

「「「…………(ゴクリッ)」」」

 

「あ、アレがアソコにゆっくりと○○○……ッ!?」

 

「ああ!?二人が□□□□□□□□!?」

 

「リィエルが涙目になっているわ……やっぱり、痛いのね……」

 

「あっ、ウィリアム君が××に◇◇◇◇たよ!?」

 

「ウィリアムが◇◇たびに、リィエルから声が漏れでて……ッ!」

 

「それに合わせて、リィエル先輩のお顔がどんどんすごい事に……ッ!」

 

「本当にずる――なんてことを!?」

 

「す、凄い喘ぎ声……うわぁ……」

 

「あんなにも○○○んですね……」

 

「あっ!?二人同時に凄い声が出たよ!?」

 

「あ、あれが○○……どんどん××××××……」

 

「こ、これが初夜……」

 

「あれが××し……」

 

「うん……あれが●●●●なんだね……」

 

「そ、そうね……見ていたこっちが変な気分になったわ……」

 

「で、ですが、勉強にはなりましたね!!」

 

「で、でもどうするの!?明日になったら色々と大変なことになるわ!!」

 

「そ、そういえばどうしよう……!?」

 

「お二人には夢と説明しましょう!!大丈夫です!実際にこれは夢物語なんですから!!」

 

「そうね!!これは現実じゃないのは事実だからね!」

 

「うん!少しだけ誤魔化して伝えようか!!」

 

「あっ!?そうこうしている内に、今度はリィエル先輩が馬乗りで……!!」

 

「今度はリィエルが○○に△△△……」

 

「ウィリアムが鷲掴みにして更に……ッ!?」

 

「また盛大に!?」

 

「二人はそのまま抱きしめ合って……」

 

「あっ、映像が消えましたね……」

 

「装置も止まったわね……」

 

「「「…………………………」」」

 

「……………………もう、寝ましょう」

 

「……………………うん、そうだね」

 

「……………………ハイ。ソフトは抜いておきますね」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

―――次の日。

 

 

「…………もう朝か……」

 

 

ウィリアムは目を擦りながら身体を起こし、背中を伸ばす。

 

 

「にしても……何時寝たんだ……?部屋に入ってからの記憶が一切ないんだけど……」

 

 

ウィリアムは自身の隣で寝ているリィエルとオーヴァイに視線を向けながら首を傾げる。

……どうやら、催淫効果が強力過ぎて記憶に残らなかったようである。それが幸か不幸かはわからないが。

試しにオーヴァイやシスティーナ達に何があったのか聞いてみるが……

 

 

「私が部屋に来た時には、お二人は床に倒れてましたよ。多分、疲れとかがまだ残っていたんだと思います」

 

「ええそうよ!!すごく心配したんだから!!」

 

「全くだよ。特に異常がなかったから安心したけど、二人が床に倒れたとオーヴァイさんから聞いた時は本当に心配したんだよ?」

 

 

……と、口を揃えてこう言っており、リィエルも同様に部屋に入ってからの記憶がなかったので、ウィリアムとリィエルは二人揃って、三人に心配をかけた事を謝るのであった。

ちなみに……

 

 

「これが新作。一枚八セルトの特別価格や」

 

「「「「買った!!!!!」」」」

 

 

チャールズ商会で新たに販売された四人の水着写真は男子生徒達に飛ぶように売れていた。

 

 

 




オリジナルはこれで終了
最大の黒歴史が爆誕!当然、当人にその記憶はない
そして、向こうの地にて、龍の幻覚が咆哮を上げ、幻聴として響き渡ったという話が浮上したそうだ········

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