やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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······後悔はない
てな訳でどうぞ


百三十七話

「仕返し?」

 

「一体、どういう事なのでしょうか?」

 

 

リィエルが呟いた言葉に、バーナードとクリストフは揃って首を捻っていると―――

 

 

『だ、駄目よ、リィエルぅうううううううう―――ッ!?』

 

『そ、そうだよ!!そんな事望んじゃ駄目だよ!?』

 

 

理解が追い付かず茫然としていたシスティーナとルミアが、顔を真っ赤にして大慌てで止めにかかっていた。

 

 

『そもそも、どうしていきなりそんな事を言うのッ!?』

 

『不思議とまた体験したくなったからだけど?』

 

『だ、だからって駄目だよッ!?ウィリアム君だって頼まれても絶対やらないから!!』

 

『?どうして?』

 

『恥ずかしい事だからよ!!』

 

『?それなら上書きすれば大丈夫だと思う』

 

『上書き!?それって、キキキ……』

 

『ん。キスする』

 

『キスしても絶対に仕返しはしないよ!!』

 

『そうなの?なら、仕返ししてくれるまで上書きする』

 

『それってつまり、何度も……!?』

 

『あわ、あわ、あわ……』

 

 

リィエルの言葉に、システィーナとルミアは再び思考停止に陥るも―――

 

 

『『…………は!?』』

 

 

直ぐに我に返り、再びリィエルの説得に取りかかる。

 

 

『と、兎に角、仕返しを求めるなんて駄目よ、リィエルッ!!』

 

『それにウィリアム君だって、何度上書きしても仕返しはしてこないよッ!!』

 

『?なんで?』

 

『あれはキス以上に恥ずかしい事だからだよッ!!』

 

『それに、ウィリアムが仕返ししていた時はお酒を飲んで酔っていたでしょッ!?』

 

『うん!ウィリアム君はお酒のせいでああなっただけだから、普通はあんな事しないよ!!』

 

 

システィーナとルミアは鬼気迫る表情で必死に説得を続ける。リィエルは暫し難しい顔をして……

 

 

『……わかった』

 

 

了承と取れる言葉を返した。その言葉を聞いたシスティーナとルミアは安心した表情で安堵の息を吐いた。

 

 

「……完全に聞いてはいけない内容でしたね」

 

 

盗聴した会話とシスティーナとルミアの反応から仕返しの意味を理解したクリストフは物凄く気まずそうな表情をする。対してバーナードは―――

 

 

「……殺す、殺す、殺す、殺す、コロス……」

 

 

嫉妬と憎悪で目が据わっており、呪詛の言葉を吐き続けていた。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

―――時間が経過し、お風呂から上がったリィエルがウィリアムの部屋に入って早々、とんでもない事を言い出した。

 

 

『ウィル』

 

『ん?どうしたリィエル』

 

『あの時した仕返しを、またわたしにして欲しい』

 

『……………………は?』

 

 

リィエルの言葉が理解出来ず、長い沈黙から抜けた声を洩らすウィリアム。

そこから圧倒的な静寂が訪れる。そして―――

 

『いきなり何を言い出すんだ!?あれは絶対にしないぞ!?』

 

『……』

 

 

言葉の意味を漸く理解したウィリアムは泡を食った顔でそのお願いを全力で断った。

そんなウィリアムに、リィエルは手に持っていた小瓶を口に付け、その中身を口内に含み―――

ウィリアムの顔を両手でホールドし―――

おもいっきり、接吻した。

 

 

『―――ッ!?――――――ッ!!!!!!!』

 

 

濃厚に唇を重ね合わせられたウィリアムは、最初はまたかッ!?といった感じの表情だったが、直ぐに焦りの表情へと変わり、本気でリィエルを引き剥がそうと暴れ始める。

だが、リィエルの方が力が強い上、身体強化の呪文も接吻のせいで唱えられない為、引き剥がす事が出来ずにいた。

それでも、ウィリアムは抵抗を続けていたが、次第に弱まっていき、最後は微動だにしなくなった。

 

 

『……』

 

 

接吻を終えたウィリアムは、妙におぼつかない足取りで引き出しの方へと向かい、その中から魔晶石を四つ取り出し、部屋の四方に配置した。

 

 

「あれは……音声遮断結界ですね。これでは盗聴できないですね」

 

「一体何のつもりじゃ?ウィル坊のやつ」

 

 

突然の行動にバーナードとクリストフは訝しむも、ひとまず読唇術でウィリアムの声を拾う事にする。

 

 

『こりぇで、おちょがそちょにもりぇにゃいにゃ』

 

「「……ん?」」

 

 

読唇術で読み取ったウィリアムの言葉が明らかにおかしい。バーナードとクリストフは嫌な予感を覚えながら読唇術でウィリアムの言葉を読み取っていく。

 

 

『おにょじょみぢょうり、おりぇにおちゃけをにょまちぇたおみゃえに、しきゃえししちぇやりゅ』

 

「おちゃけって……ひょっとしてお酒ですか!?」

 

「まさか、リィエルちゃんが口に入れた小瓶の中身は……ッ!?」

 

 

そう、リィエルがウィリアムに口移しで飲ませたのはお酒だったのだ。

リィエルはお風呂から上がってすぐ、お酒の保管場所へと向かい、適当に選んだお酒を小瓶に入れて持ってきていたのである。

こうまでして仕返しされたいリィエルに、バーナードとクリストフは本当に何とも言えない気分となる。

 

 

「……取り敢えず、どうしますかバーナードさん?」

 

「……監視を続ける。プロの軍人は如何なる状況でも任務を全うすべきじゃからの」

 

「……そうですか。申し訳ありませんが、これ以上は無理です。流石に刺激が強すぎますから」

 

「心配するなクリ坊。儂がきっちり続けるわい」

 

「はい……」

 

 

申し訳なさそうにするクリストフに、バーナードは監視を続けたまま労う。だが、バーナードの目は完全に憎悪に染まっている。

監視されていると知らず完全に酔っているウィリアムは、明らかに期待の眼差しをしているリィエルの背後へと陣取り―――

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

調査報告

 

《戦車》が《詐欺師》に懐柔されている可能性は低く、《戦車》が色仕掛けで懐柔に動いている可能性がある。

むしろ、《詐欺師》が《戦車》に振り回されているという事実が判明し、危険性は低いと判断する。

後、《詐欺師》は酒に著しく弱いことも判明した。

 

以上

――――――――――――――――――――――――

 

――――――――――――――――――――――――

追記

 

リィエルちゃんに酒を口移しで飲まされて見事に酔ったウィル坊は、部屋に音声遮断結界を張ってから行為に走った。

音声遮断結界を張った後、ウィル坊はベッドの上でリィエルちゃんの手を黒魔【マジック・ロープ】を使って後ろに縛りあげおった。理由はお仕置きも兼ねてじゃそうじゃ。

リィエルちゃんを拘束したウィル坊は背後からリィエルちゃんの寝間着をずり下ろした後、胸を揉み上げ、ディープキスをしながら●●を弄くりおった。

身体を撫で回し、尻も揉み、耳も強めに噛み、太股も付け根近くで擦り、顔を舐めたウィル坊はリィエルちゃんの●●に●を●●●●、擦って●●●●●●わ。

●●●●後もウィル坊は手を緩めず、●●●●●●覆い被さる体勢へと変わり、ウィル坊はそのままリィエルちゃんの●●を●●し、●を●●●の●に●●●●●。

そのまま●●●●を●●●、同時に身体を●●、●●を●●●して悶えさせ、最後は●●●●●●を●●●●●●●●リィエルちゃんを再び●●させよった。

そこでウィル坊は酔い潰れて眠りにつきおった……幸いかどうか不明じゃが、その拍子で●●●に●●●●●●●●は●●●●●からそのままにはならんかった。

翌朝、目を覚ましたウィル坊は盛大に床をのたうち回っておったが……ウィル坊はいつか殺す、絶対に。

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「……」

 

 

アルベルトは無言で、バーナードが書いた二枚目の報告書を燃やし、別の意味でリィエルを心配するのであった。

 

 

 




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