やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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十二巻の情報がネットに公開され、舞い上がっている作者
長期休暇からスタートとなり、本編は原作スタートが確定してしまったが·······あの子の再会が確定したので修羅場が書ける!!早く原作来い!!
てな訳でどうぞ


セリカの癒し・2

「教授ッ!!これは一体どういうつもりだ!?」

 

 

狐の耳と尻尾が追加されたウィリアムは、直ぐ様セリカに詰め寄っていた。

 

 

「どうした?顔が赤いぞ?リィエルとのキスがそんなに嬉しかったのか?」

 

「話を逸らすな!何でこんな事をしたのかと聞いてんだよ!」

 

「グレンからの提案でな。獣耳化させる薬も作っていたから、その薬を何名かに飲ませて獣耳姿に変えよう!とな」

 

「グレンの先公ぅううううううううううううううう―――ッ!?!?」

 

 

ウィリアムは元凶たるグレンに瞬時に詰め寄り、襟首を掴んでガクガクと前後に揺さぶり始める。

 

 

「何故巻き込んだ!?」

 

「僕だけこんな目にあうのは不公平じゃないか。……後、こうしたら面白そうだし」

 

「お前を子供の姿に変えるのもそれはそれで面白そうだったが、その右腕の義手が邪魔になるからな。簡単に済ませられる獣耳化にしたのさ」

 

「リィエルを巻き込んでまで飲ませたかったのか!?」

 

「そんなの決まっているだろう?……そうした方が面白いからだ!!」

 

 

全く悪びれず、清々しいまでのどや顔でセリカはそう言い切った。

 

 

「面白いという理由だけでやらすな!」

 

「いや~。リィエルにこの薬をウィリアムにも飲ませればお揃いにしてやると言ったらすんなりと受け取ったからな。後、ウィリアムは嫌がるだろうから、口移しで強引に飲ませればいいと言っておいたぞ」

 

「そのサムズアップが腹立つぅううううううううううううう―――ッ!!」

 

 

そんなカオス真っ只中の現場に、リィエルがひょこひょことウィリアムに近づいて……

 

モフッ

 

その尻尾をモフッた。

 

 

「ぬおわっ!?」

 

 

奇妙な感覚にウィリアムは思わず姿勢を正して硬直してしまう。

 

 

「モフモフ……気持ちいい……」

 

 

リィエルはそのまま頬擦りまでしてウィリアムの尻尾を堪能していく。

それに対しウィリアムは、馴れない感覚から力が抜け、四つん這いで教室の床に倒れてしまっていた。

 

 

「り、リィエル……それ以上は……ぉおおお……」

 

「……モフモフ……スリスリ……」

 

 

その光景に生徒達は……

 

 

「モフりたい……モフりたいですわ!!」

 

「気持ちよさそう……」

 

「眼福……眼福だけど……」

 

「くそ……リア充め……ッ!」

 

「羨ましい……羨まし過ぎる……ッ!!」

 

 

尻尾を堪能したい者と、血涙を流す者、大きくその二つに別れていた。

 

パシャッ!パシャッ!

 

そんな中、新しい仲間のチャールズはリィエルだけにピントを合わせて、その姿を写真に納めていた。

そんなウィリアムの尻尾を気持ち良さそうに堪能しているリィエルに……

 

 

「ねぇ、リィエル。貴女のその尻尾……触ってもいいかしら?」

 

 

本能を抑えきれずに近寄ってきたシスティーナがおずおずと聞いてきた。

それに対しリィエルは。

 

 

「ん。別にいい」

 

「ほ、本当に!?」

 

「ん」

 

 

リィエルの了承を得たシスティーナは震える手でリィエルの尻尾に触れる。

 

 

「……ん」

 

 

リィエルもその馴れない感覚に、僅かにビクンッ、と身体を震わせる。

 

 

「や、やっぱり駄目だった?」

 

「……大丈夫。ちょっと驚いただけ」

 

「そ、そう?……じゃあ……」

 

 

システィーナはそのままリィエルの尻尾を堪能していく。リィエルはすぐに馴れたのか、ウィリアムの尻尾を堪能しながら、尻尾を触られるがままにしている。

 

 

「リィエル……その耳、触っていいかな?」

 

「ん」

 

 

ルミアも我慢出来なくなり、リィエルの了承を得て、その狐耳を堪能していく。

 

 

「これは……病みつきになりそうだわ……ッ!」

 

「うん……ずっと触っていたくなっちゃいそうだよ……」

 

 

そんな三人娘の戯れる光景に。

 

 

「リィエルちゃんッ!俺も触っていいかな!?」

 

 

カッシュが思いきったようにリィエルに聞くも。

 

 

「ダメ。触っていいのはグレンにセリカ、ウィルとシスティーナにルミア、後はイヴだけ」

 

 

速攻で却下された。触っていい人物の名前を述べられて。

 

 

「ちくしょおおおおおおおお―――ッ!?また先生達かよッ!?」

 

「決着をつけようにも、あんな姿じゃ攻めにいけない!!」

 

「憎い!憎すぎるッ!!」

 

 

男子生徒達の阿鼻叫喚の空間が漂うなか、不意に教室の扉が開けられる。

開けられた教室の扉の前にいたのは……

 

 

「これは……貴方達の仕業かしら……!?」

 

 

顔を真っ赤にし、目尻に涙を浮かべ、こめかみに青筋も浮かべた―――猫耳と尻尾を生やしたイヴだった。

 

「あはははははッ!!!すごく似合ってるよイヴ!!!」

 

「笑ってないで答えなさいッ!!どうして私がこんな事になっているのよ!!」

 

「詳細は伏せるが、お前が教職員室で飲んでいた紅茶に薬を混ぜておいたのさ」

 

 

イヴの詰問に、全く悪びれず、グレンの代わりに清々しい程の悪い笑顔で白状するセリカ。実はセリカが餌を片手にファムに頼んで、イヴの飲んでいた紅茶に例の薬を入れさせたのだ。

薬が入っているとも知らず、イヴはその紅茶を飲み干してしまい、ウィリアムとリィエルの獣耳化と同時に、イヴの身体も変化したのである。

 

 

「今すぐ解呪(ディスペル)しなさい!!」

 

「残念。その薬は発動してから二十四時間はいかなる方法でも解呪(ディスペル)は不可能なんだ。因みに【セルフ・イリュージョン】等の姿を変える魔術は阻害されるから否応なしにその姿で過ごすしかないぞ?あぁ、安心しろ。二十四時間経ったら勝手に戻るから(……本当は一生その姿のままにしたかったがな)」

 

「その説明を聞いてまったく安心出来ないのだけれど!?」

 

 

まさかの丸一日に、イヴはあの時とは別の意味での絶望感に襲われるも、すぐにグレンに詰め寄っていく。ちなみにセリカの最後の言葉は誰の耳にも届いていない。

 

 

「グレン……これは貴方の差し金ね……ッ!?」

 

「そうだよ。だって君が僕のこの姿を見たら絶対にからかうでしょ?だから君にも似たような目に合って貰おうと考えたのさ!!」

 

「……貴方のその腐った性根、今すぐに叩き直して上げるわ……ッ!!」

 

 

イヴはこめかみに青筋をさらに浮かばせながら右手に炎を灯すも。

 

 

「悪いがそろそろ授業が始まるぞ?お前も『軍事教練』の授業があるし、急いだ方がいいんじゃないのか?」

 

「…………」

 

 

セリカが告げた事実にイヴは仏頂面のまま身体を震わせる。少しの沈黙の後、右手の炎を消し……

 

 

「今日の昼休み、覚悟しときなさいグレン!!」

 

 

そう言い残して足早に教室を後にした。

 

 

「リィエル……そろそろ勘弁してくれ……」

 

「……ぎゅうぅ……」

 

「……スリスリ」

 

「モフモフ……」

 

 

その間もリィエルはウィリアムの尻尾を抱き締めて堪能しており、システィーナとルミアもリィエルの耳と尻尾を触って堪能し続けていた。

 

 

「……チャールズ、獣耳写真の金額は?」

 

「今から予約しとけば、何枚かはセルト銅貨で購入できるで」

 

「イヴ先生のあのお姿もですか……?」

 

「モチ。バッチリ撮っとるで」

 

 

イヴの猫耳姿もちゃっかり撮影していたチャールズは、貴重な獣耳写真を大特価で予約販売していた。

 

 

 




イヴの猫耳化······どうや!!
感想お待ちしてます

おまけ


「·····フフフフフフフ·······」

「エルザからまた龍がっ!?」

「ジニー!!早くエルザさんを鎮めなさい!!」

「だから無茶言わないで下さいお嬢様」


女学院の教室で起きた、朝の出来事の一部を抜擢
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