やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

46 / 215
少し早いクリスマスネタ
てな訳でどうぞ


聖夜祭のプレゼント

聖夜祭前日の学院のある場所にて……

 

 

「ねぇセリカ。グレンとウィルへのプレゼント、何がいいのか教えて」

 

 

リィエルがセリカにプレゼントの相談をしていた。

相談を受けたセリカは少しだけ面食らった顔になるも、直ぐに笑みを浮かべる。

 

 

「珍しいな。こういう話は、システィーナとルミアの二人にするとばかり思っていたんだが」

 

「システィーナとルミアにも聞いたけど、わたしが選んでプレゼントしたらいいって言われたから」

 

「なるほどな」

 

 

リィエルの言い分に、セリカは納得したように頷く。

 

 

「ならまずはその二人のプレゼントが何か知っているのか?」

 

「システィーナは手袋、ルミアはマフラー。どっちもグレンへのプレゼントだって言ってた」

 

「それらは店で買ったものか?」

 

「ううん、手編み。わたしもやってみたけど、全然上手くいかなかった」

 

 

セリカの質問に、リィエルは何時もの眠たげな表情で答えるも、若干悄気たようにも見える。

 

 

「そうかそうか。それなら、グレンは欲しい書物があったから、それをプレゼントすればいいんじゃないか?」

 

「……ん、そうする。ウィルへのプレゼントは?」

 

「アイツへのプレゼントは……()()で大丈夫だろ」

 

 

セリカは非常に悪どい笑みを浮かべながら指をパチンッと鳴らし、幾つもの魔術道具を手元へと召喚する。

 

 

「これが定番のプレゼントなの?」

 

「いや。これはプレゼントの為の必要な道具だ」

 

 

セリカはそう言って、悪どい笑みのまま道具の使い方を教えていき、一通りの使い方とプレゼントの内容を教わったリィエルは頷いてセリカが召喚した魔術道具を持ち、グレンへのプレゼントの本を買う為にセリカと一緒に歩いていった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

聖夜祭当日。

クラスでのパーティーを終え、帰宅したフィーベル邸にて。

 

 

「ふぅ。さっぱりした」

 

 

風呂から上がったウィリアムは自身が借りている部屋へと向かっていた。

 

 

「にしても、リィエルのプレゼントは一体何だろうな?」

 

 

学院でのパーティーの時、オーヴァイが手編みのセーターをウィリアムにプレゼントした際、オーヴァイがリィエルにどんなプレゼントを用意しているのか聞き―――

 

 

『ん。()()のプレゼントを用意した』

 

『定番ですかー。ウィリアム先輩にまだ渡さないんですか?』

 

『このプレゼントは家で渡すものだって聞いたから、ここでは無理』

 

『へー、そうですかー』

 

 

と、言っていたのでどんなプレゼントを用意したのか、若干楽しみである。

ちなみに、ウィリアムは二人にシンプルな髪留めをプレゼントし、オーヴァイははしゃいで、リィエルは薄く微笑んで喜んでいた。ついでにシスティーナとルミアにも世話になっている礼として、わりと高価な茶葉をプレゼントした。

 

 

「リィエルは一体何を用意したんだろうな……グレンの先公には本をプレゼントしていたから、俺のもその辺りかな?」

 

 

そんな感じでリィエルのプレゼントを予想しながら歩いていき、部屋の前へと到着し扉を開けると―――

 

 

「…………」

 

 

人が一人入れるくらいの大きな水色の箱が部屋の中央に鎮座していた。

ウィリアムは猛烈なまでに嫌な予感を覚えながら、箱の蓋を開けると―――

 

 

「ん。メリークリスマス」

 

 

その箱の中にリィエルがいた。薄い手、というか本当にギリギリの寝間着(ネグリジェ)姿で、赤いリボンに全身を巻かれて身動きが封じられた状態で。

 

 

「……リィエル、その格好は?」

 

「クリスマスプレゼント」

 

「………………誰の入れ知恵だ?」

 

「セリカ。この()()のプレゼントがウィルが喜ぶだろうって言ってた」

 

「教授ぅううううううううううううううううううう―――ッ!?!?!?」

 

 

本当に洒落にならないセリカの入れ知恵に、ウィリアムは頭を抱えて叫び声を上げる。確かにある意味、定番のプレゼントだが、これは普通の定番のプレゼントではない。

リィエルはセリカから貰った幾つもの魔道具を持ってウィリアムの部屋に入った後、それらをセリカから教わった通りに使い、現在の格好でウィリアムが来るまで箱の中で待機していたのだ。

一先ず、リィエルに巻かれているリボンをほどこうと、ウィリアムは胸辺りで結ばれたリボンに手を掛けた―――その瞬間。

 

 

「ッ!?」

 

 

心臓が一際高く高鳴り、次いで身体が不自然な程に熱くなっていった。

実は、リィエルの身体に巻かれているリボンには巧妙に隠された呪い(カース)が仕込まれており、その効果は『リボンに最初に触れた男性の性欲を、一定時間刺激する』というものだ。

不純異性行為を本来であれば教職者が率先して後押しすべきではないが、『まぁ、あの二人ならデキちゃっても問題ないし、別にいいだろう』と、セリカは実に軽い感じでスルーしていた。

そうとは知らず、突然沸き上がった性欲にウィリアムはリボンから手を離し、荒い息を吐きつつ胸を抑え、沸き上がる性欲に必死に耐えていると―――

 

 

「ウィル……“わたし”のプレゼント、嬉しくなかったの?」

 

 

リィエルが上目遣いで見上げ、若干不安げな呟く声がウィリアムの耳に届いてしまった。

その瞬間、ウィリアムの何度目かわからない理性の鎖が何本も引き千切れる音が脳内に響き渡り、正気を失ったウィリアムは無言でリィエルを抱き抱えて箱から出し、ベッドの上へと寝かせる。

 

 

「あ……」

 

「……お前の“プレゼント”……本当に貰っていいんだな……?」

 

 

焦点の合わない目で問いかけたウィリアムの言葉に―――

 

 

「……ん……」

 

 

リィエルは短い言葉と共に頷いた。

了承を得たウィリアムは、そのままリィエルに覆い被さり―――

 

 

 

『ん……んぅ……んんんんんんんんんんんんんん゛―――ッ!!!!!!』

 

 

…………盛大にBを実行。身動きの出来ないリィエルの口をディープキスで塞ぎつつ、手●●で●●●●いた……

ちなみに、部屋の鍵は閉まっていなかった為、大天使と白猫にバッチリとこの光景は見られていた。

更に、少女二人は不穏な電波を掴んだ為、龍と狼の幻覚も現れて雄叫びを上げていた……

そして……

 

 

「随分と楽しんでいるなぁ?(ニヤニヤ)」

 

 

最高級の餌で仮サーヴァント契約を結んだファムから送られる光景に、吹き込んだ張本人は酒が入ったグラスを片手にイヤらしい笑みを浮かべていた。

 

 

 




聖夜の夜で盛んな二人·········
―――ハッ!?龍と狼のスタン○使いが刀を構えてこちらに!?
ヤバい!!急いで逃げ―――

“感想お待ちしてます”←地面に刻まれた刀傷
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。