やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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文字数が安定しない駄作者です
てなわけでどうぞ


八話(改)

過去の記憶が呼び起こされ、憂鬱な気分になるウィリアム。

だが、直ぐ様首を横に振り、その憂鬱な気分を切り変えようとする。

今は感傷に浸っている場合ではない。事態はまだ終わってはいないのだから。

 

 

「先生ッ!それにウィリアムも!?」

 

 

そんな中、二人に声を上げて近づいてきたのはグレンによってこの場から逃がされていたシスティーナだ。

システィーナはグレンの意図を正しく読み取り、急いでこの場に戻って来たのだが、戻ってみると戦いは既に終わっており、レイクも血を流して床に沈んでいる。

 

 

「ッ!先生、怪我を!?」

 

 

一体何が合ったのか聞きたいところではあったが、グレンが背中に傷を負っていたため一旦後回しにして急いで近寄り、グレンの手を取って白魔【ライフ・アップ】で傷の治療に取りかかる。

そして気になっている事をグレンに問い質す。

 

 

「一体何が合ったんです?急いで戻って来てみたら既に終わってますし……」

 

「俺が殺した」

 

 

システィーナの質問に、レイクを下した張本人であるウィリアムが簡潔にそう答えた。

 

 

「……え?」

 

「俺があの男を、この銃で殺した」

 

 

理解しきれなかったシスティーナに対し、ウィリアムが少し言葉を足して同じ事を口にする。

その言葉で漸く理解したシスティーナは言葉を失ってしまう。

だが、システィーナにはあの男を殺した事自体を責める事はできなかった。相手は自分たちを殺しにきた人間であり、対峙しただけでも相当な実力を持っていると理解できる魔術師だった。下手をしたら床に沈んでいたのは二人であってもおかしくない程に。

 

 

「悪ぃけど状況を説明してくれねぇか?こっちはほとんど掴み切れてねぇんだ」

 

 

ウィリアムのその言葉に二人は頷いて状況を説明する。

連中の目的はどうやらルミアにあるようで、ルミアを連れ去った後、他の生徒はその場で【スペル・シール】と【マジック・ロープ】を使って拘束したそうだ。

システィーナはチンピラ―――ジンに別室に連れていかれ、犯されそうになったところを駆けつけたグレンによって救われたそうだ。

襲撃者の数はおそらく五人でその内の四人は倒しているため、残りは連中を手引きした奴だけだそうだ。

 

 

「問題はルミアが今どこにいるのかという事だな」

 

「ああ。少なくとも学院の何処かにいる筈だ」

 

「……転送搭はどうだ?」

 

 

状況を理解したウィリアムはルミアの現在の居場所に学院の転送搭を上げる。

 

 

「転送搭か……行ってみる価値は十分にあるな」

 

 

システィーナの治療により、傷が塞ぎ顔色が少し良くなったグレンはウィリアムの意見に頷く。

 

 

「まずはそこへ行ってみるか」

 

「そうだな―――」

 

 

方針を決め、行動しようとした矢先、突如、システィーナが地面に向かって倒れこむ。

 

 

「白猫ッ!?」

 

 

グレンは驚き、慌てて顔色が悪くなったシスティーナの様子を見る。

どうやら治癒魔術を使いすぎてマナ欠乏症に陥って気絶しただけのようだ。

 

 

「とりあえず保健室に連れていくか」

 

「ああ、そうだな」

 

 

安全のために気絶したシスティーナを保健室へと連れていく。

システィーナを保健室のベッドの上に寝かせ、グレンとウィリアムは転送搭に向かって走り出す。

 

 

「そんじゃ行くか―――《愚者》の先公」

 

「頼らせてもらうぜ―――《詐欺師》」

 

 

グレンとウィリアムは視線を合わせ、不敵な笑みを互いに浮かべ合う。

 

《愚者》と《詐欺師》。

本当の意味で再会し、二人は手を組み事件解決へと動き出す。

 

 

 




後書きが浮かばない·····
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