そんな駄作を気に入ってくれた皆様には感謝してもしきれない
てな訳でどうぞ
『遠征学修』
それは魔導研究所へと赴き、見学とそれに関する講義を受けにいく―――必修講座という名の旅行である。
そんな旅行の二組の行き先はサイネリア島にある白金魔導研究所という、白魔術と錬金術を複合した『白金術』による研究を行う場所だ。
観光地としても有名なサイネリア島で、女子の水着姿が拝めると男子の乗る馬車の中が浮わつき立つ中―――
「zzzz……」
ウィリアムはここ最近の気疲れから普通に寝ていた。
その最たる原因は言わずもがな、リィエルにある。
リィエルはその常識、理性のなさぶりから学院破壊、グレンをバカにした生徒や教師への暴行と数々の問題を起こしている。
その都度、口での静止を諦めているウィリアムが実力行使でリィエルを叩きのめして被害を最小限に抑えているのだ。
真っ向からでは相当時間がかかり被害も拡大するため、後ろからの遠距離射撃の不意討ちで毎回沈めているのである。
そして首から下を金属の箱で埋めつくし、説教するというのが新しい日常になりつつあり、そんな行為に周りからは『生首少女』、『銃を持ち歩く学生がいる』という噂が出来つつあるのだ。
最近は『身体が地面の床に埋まっている青髪少女』という噂まで出始めている。
その噂の真実を知っている二組の女子は憐れみの視線を、男子は憐れみと同時に嫉妬の視線をその渦中の男子生徒にぶつけている事態になっている。
そんな状況でグレンは―――
『これからもリィエルの事を頼むぜ?』
と、いい笑顔でそんな事を宣い、速攻で非殺傷弾によってその場で沈められる事となった。
自重が無くなって来ているのはウィリアムも同じであった。
そんな翌日の港にて―――
「お嬢さん達~。出発するまで僕とお話しない?」
如何にも軽薄そうなナンパ男が現れ、そのナンパ男はいきなり現れたグレンに路地裏に連れていかれるのだが―――
(また面倒事がやってくるのか……?)
そのナンパ男の正体に半信半疑で気づいたウィリアムは、うんざり気分で天を仰いでいた。
そんな気分で乗り込んだ船の上にて―――
「お願い、これ解いてー」
「却下だ、この脳筋娘」
またしてもリィエルが暴走しかけたため、ウィリアムが速攻で叩きのめし、今回は魔法金属で首から下を長方形の棚ぐらいの大きさで埋め尽くされて転がされている
「グレン、助けてー」
保護者はそんな光景と懇願に、気づかぬ振りをした。
―――――――――――――――
サイネリア島に到着した翌日。
昨日は一騒ぎがあったようだが、風呂から上がって早々に就寝したのでウィリアムは昨日の事は大まかにしか把握していない。
そんな騒動の翌日のビーチに広がる楽園の中―――
「……zzz」
ウィリアムは水着にも着替えず木の影で寝ていた。
そもそもウィリアムは水着を持ってきていない。泳げないからではなく、面倒という理由からだ。
そして表面上は右腕の義手が錆びるからだとみんなには説明している。
ウィリアムの右腕が義手である事は既に周知の事実であり、義手の理由もみんなが気を使って聞いてこないのだ。
最も、そんなヤワな義手ではないのだが、色々と面倒だったので隠している。
「おーい、ウィリアム!」
そんなウィリアムに水着姿の三人―――システィーナとルミアとリィエルが近づいてくる。
三人は今からビーチバレーをするから一緒にやろうと、ウィリアムを誘いに来たのである。
ウィリアムはやる気がないから断ろうとしたが―――
「……一緒にやろ?」
と、リィエルの謎の気迫に圧されて思わず了承してしまう。
そこから仁義なき戦いが始まった。
「……えい」
ずこどむっ!と、ハエ叩きみたいな動作で炸裂するリィエルの殺人スパイク。
そのスパイクは何故かウィリアムに狙いすませたかのように飛んでいき―――
ばちぃいいいんっ!
―――ネットの境界あたりで見えないなにかにぶつかったかのようにボールが弾かれて、コートへと返ってきた。
「ええっ!?」
システィーナが慌てて返ってきたボールをトスするも再び見えないなにかにぶつかったかのようにボールが弾かれ、地面に落ちてしまう。
「ウィリアム!!あんた一体どんなズルをしているのよ!?」
「言ってる事がちっともわかりませーん」
システィーナの抗議をウィリアムは棒読みでさらっと受け流す。
ウィリアムは
同じチームのグレンはそんなウィリアムに、非常にいい笑顔を浮かべて無言でサムズアップする。
グレンも同じく悪のりして、
まさに卑怯極まりない二人であった。
結局、グレンの不正がバレてチームは反則負けとなった。
その後、宿のトランプゲームでもウィリアムは(イカサマを使って)圧勝した。
刻々と近づくあの瞬間·····
オリ主により細かい流れはどう変わっていく?
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