こんな駄作をこれからもよろしくお願いいたします
てな訳でどうぞ
レオスの授業は見事の一言だった。
魔導兵でさえ理解しきれていない
「完璧だ……」
グレンでさえレオスの講師としての力量を認める程だが、あまりいい顔ではなかった。
レオスの講義はその内容を美化しすぎているのだ。それがもたらす結果を―――初等呪文でも人が殺せるという事実を言葉巧みに上手く隠していた。
当然、この授業を受けた生徒の何人かは気づいている。【ショック・ボルト】でさえ、やり方次第で人を殺す事が出来るという事に。
「なんで重要な部分を教えねぇんだよ……」
ウィリアムもそんな苦言を洩らす。ウィリアムもこの授業にいい印象を持てなかった。
力には相応の覚悟が必要だとウィリアムは考えている。でなければ、自身の裏にある悪意に気づけないからだ。
その悪意を忘れない為にあの魔術火薬―――『ダストの玉薬』を完成させてからの効力を試して以降、使わずに自戒のために作っていたのだから。
「大丈夫ですよ」
そんな二人にルミアは言う。グレンの教えを受けた人達なら大丈夫だと。もっと自分達を信じてほしいと。
「……別に、嫉妬しているだけだし」
「……まあ、あれこれ考えるのも面倒だしいいか」
そんな二人の相変わらずとも言える返答にルミアはクスクスと笑う。
「よかったな白猫!スゲェいい買い物だぜ?」
「だから違うと言ってるでしょう!?」
そんなルミアから逃げるように、グレンは後ろにいたシスティーナをからかう。システィーナは婚約者である事を必死に否定しようとするも―――
「どうでしたか?システィーナ」
レオスがにこやかな笑みでシスティーナに歩み寄っていた。
レオスの熱烈なアプローチにタジタジのシスティーナは、そのまま渋々といった感じでレオスと一緒に教室を去っていく。
「あの、先生……」
そんな中、ルミアがグレンに対し、あるお願いをした。
―――――――――――――――
「なーんで、こんにゃ事せにゃならんのだ……」
「ご、ごめんなさい……」
「全く、どうして俺らまで……」
「……?」
現在、グレン達四人はルミアからのお願いでレオスとシスティーナの様子を隠れて見ている。
ルミアはどうやら、レオスにバークスと同じ嫌な予感を感じたから不安で覗き見を頼んだのだ。
「わかった、ルミア。アイツ斬―――」
大剣片手にリィエルがレオスの元へ行こうとした瞬間、足下に急にできた落とし穴へと落ち、落とし穴から顔を出した瞬間、周りが金属で覆い埋めつくされ生首状態となり、落とし穴からでなれなくなる。
「お願い、出してー」
「大人しくしてるなら、そこから出してやる」
「……わかった」
そんな相変わらずのウィリアムとリィエルのやり取りを他所に、レオスとシスティーナの会話に変化が現れる。
レオスが穏やかな笑顔でシスティーナに自分と結婚してほしいとプロポーズするも、システィーナは魔導考古学と祖父との約束からこの申し出を断ろうとする。しかし―――
「貴女はまだそんな夢みたいな事を言っているのですか?」
レオスは先程と変わらぬ笑顔でシスティーナの夢を真っ向から否定する。
そんな事は不可能、自分と結婚した方が幸せだと、レオスは気遣っているつもりで言い放つ。
「詭弁言ってんじゃねぞ」
その様子に、グレンが二人の間に割って入る。
レオスは、関係のない部外者は下がるように言い、詳細を知らないグレンはどうすべきか考えていると―――
「関係ならあるわ……実は私達、恋人同士なの!!」
システィーナがグレンの腕に抱きつき、顔を真っ赤にそんな爆弾発言を投下した。
その後、話を合わせたグレンの煽りでシスティーナが恋愛の
その流れで、グレンとレオスがシスティーナを賭けた決闘をする事となった。
そんな中―――
「ABCってなに?」
「知らなくていいことだ」
「?」
状況を理解していないリィエルに、ウィリアムは教えたらやりかねない
―――――――――――――――
本日の夕暮れ、グレンとウィリアムは珍しく一緒に帰路についていた。
「なんであんな事したんだよ先公?」
「言っただろう?逆玉だよ、逆玉!」
相変わらずのロクでなし発言をするグレンにウィリアムは―――
「……《女帝》と関係があるのか?」
一歩踏み込んだ発言をする。すると、グレンは顔を暗くし急に押し黙った。
「……これ以上は野暮か」
それだけで大方の理由を察したウィリアムは、これ以上つつかないようにあっさりと引き下がる。
「悪いな……」
グレンもそんなウィリアムに素直に礼を言った。
ウィリアムは二年前から裏世界に関わっていない。だからリィエルの存在も知らなかったし、グレンにとっての絶望の事件も知らないのだ
そんな微妙な空気の中、二人は別れていった。
―――――――――――――――
―――とある高級ホテルにて。
「凄いですね。貴方は預言者ですか?」
「いや、ただの行動予測さ」
レオスは馬車の御者の青年と話し合っていた。
「レオス、精々踊ってくれ。僕の『正義』の礎の為にね……」
青年はそう言い、レオスに背を向け立ち去って行こうとする。その青年に―――
「フフ、随分と滑稽ですなぁ」
「……それは僕の事を言っているのかな?」
かけられた声に、青年は忌々しく敵を見る目でその声の主を睨み付ける。
その声の主はブーツにマント、羽根つき帽といった、どこぞの吟遊詩人を想わせる格好をした中年男性だ。
「いえいえ。貴方にではなくそこの
「……ふん、まあいい。本当は直ぐにでも君に対して『正義』を執行したいんだけど、『悪』と呼ぶには微妙だからね。精々僕の『正義』の為に利用させてもらうよ」
「ええ。貴方は己が『正義』の為、我輩は『美学』の為、互いに利用し合う関係だ!だから我輩は、貴方の『正義』の美しさを『観察』するために手を貸す!だから存分にかの《愚者》に『挑戦』して頂きたい!!」
「分かっているだろうけど……」
「ええ、邪魔は一切致しません!我輩はお邪魔虫の足止めをいたしましょうぞ!!」
そんな青年と中年の不穏なやり取りをレオスは気にも留めずに見続けていた。
―――――――――――――――
アルベルトから呼び出されたグレンは驚愕していた。
一年前、
「その『
「馬鹿な!アイツはそんな事をする奴じゃねぇし、そもそも作りもしねぇッ!!!」
「分かっている。だが、可能性として軍はアイツを疑っている」
「クソ……!」
「とにかく、注意はしておけ。何が起きるか分からないからな……」
不穏は確実に迫って来ていた―――
あえて言おう·····これはヒドイ、と
ご都合展開の極みというべきか·····
しかし、この低脳にはこういうのしか浮かばないのだよ·····
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