てな訳でどうぞ
あの兵団戦から三日。
学院はレオスとシスティーナの結婚の話題で持ちきりだった。
だが、二組を含む何人かが、何かおかしいと感じており、システィーナに問い詰めても影のある笑顔でやんわりと結婚話を肯定するだけだ。
「やぁ、システィーナ。すいませんが式の打ち合わせが……」
「えぇ……」
二組の教室に訪れたレオスがにこやかな顔でシスティーナを連れて教室を後にする。その様子に―――
「ルミア……アイツ……斬っていい?……アイツは……きっと、敵!」
「駄目だよ!」
レオスに突撃しようとしたリィエルをルミアが慌ててひき止める。
「……もう少しだけ待ってあげて……きっと先生が……」
ルミアは三日前、グレンにシスティーナの突然のレオスとの結婚に嫌な予感を感じ、グレンに相談したのだが―――
「でも、グレンは三日前からどっか行った。ウィルも昨日からいなくなってるし……」
「……」
リィエルの言う通り、グレンは三日前から姿を消しており、ウィリアムも何故か昨日から学院に来ていないのだ。
家にも行ったが留守だった為、その足取りは不明のままだ。
「大丈夫……信じて待とう……」
ルミアは自身の不安を押し殺すように、リィエルに言い聞かせた。
―――――――――――――――
ルミアから事情を訊いたグレンはすぐさま行動を開始していた。
決闘をわざとすっぽかし、レオスの周辺に使い魔を放って調べたら、ルミアとリィエルの素性を盾に脅されている事が判明した。
レオスが倒さなければならない『敵』だと判ったが、状況は最悪だった。
セリカは迷宮探索、アルベルトは連絡つかず、システィーナの両親は各地を転々としている。
リィエルにはルミアの護衛があり、ウィリアムも例の件がありこちらからは巻き込めない。
あまりにも出来すぎた状況に気持ち悪くなりながらも、グレンはレオスと『本気』で闘うために準備を進めていく。
―――――――――――――――
明らかにおかしい状況にウィリアムは疑問に思った。
まずは情報収集の為、アルフォネア邸に住んでいるファントム・レイヴンに『高い餌』をあげ、一時的にサーヴァント契約を結んだ。
ファントム・レイヴン―――ファムにレオスを監視させ調べさせたら、レオスが二人の素性を盾に脅して結婚を迫った事が判った。
だが、何故グレンは自分に何も言わなかったのか、疑問に思いその他の情報も集めた。
そこで知ることとなった。フェジテに『
もちろんウィリアム自身、そんな事はしたこともないし、第一あの最悪の
グレンは自分も守る為にあえて何も言わなかったのだろう。
だが、このまま指をくわえて見ている訳にはいかない。
おそらくだがレオスは相当な強敵と見るべきだ。ちぐはぐ感が否めないが、そう考えて行動するべきだ。
故に『万全』で挑むべきだが、『盾』の修繕は間に合わないだろうし、それ以外の魔道具も用意する必要がある。
だから『盾』の修繕は一回やめ、
―――――――――――――――
―――結婚式当日。
「―――レオス。お前に白猫は渡さねーよ」
魔術学院の講師用ローブをちっきりと着こなしたグレンはそう言って、レオスとシスティーナの結婚式に割って入り、システィーナを強引に連れて教会から逃走した。
強引感が半端ない······
しかし、この低脳ではこうするしかできなかった·····
感想お待ちしてます