やる気なしの錬金術師   作:厄介な猫さん

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さあ、出来上がったぞ!
欲望のままに書いたぞ!
てな訳でどうぞ


魔導人形バタフライフィールド・2

『オマエノ名ハ?』

 

 

バタフライフィールドがリィエルに名前を聞いてくるが……

 

 

「……モグモグ……」

 

 

当の本人は苺タルトに夢中でバタフライフィールドに全く気づいていなかった。

 

 

『モウ一度聞コウ。オマエノ名ハナントイウ?』

 

 

バタフライフィールドはリィエルの間近に迫って聞いてくる。

 

 

「……誰?」

 

 

そこでリィエルはようやくバタフライフィールドに気がつき、質問してきた。

 

 

『オレノ名前ハバタフライフィールド。マスター、オーウェル=シュウザーガ作ッタ魔導人形ダ。オマエノ名ハ?』

 

「リィエル……」

 

『リエル。オマエガマスターノハンカチヲ盗ンダ犯人カ?』

 

「……?」

 

 

リィエルは首を傾げるだけに終わる。

 

 

『黒ト白ノストライプノハンカチニ心当タリガナイカ?』

 

「そんなの知らない」

 

『……本当ニ知ラナイヨウダナ。昨日ハイカガワシイ内容ノ夢ヲ見テイタヨウダカラナ』

 

「「「「その内容、もっと詳しく!!」」」」

 

 

バタフライフィールドは周りの反応を無視し、学院の説教女神―――システィーナへと向かっていく。

 

 

『オマエノ名前ハ?』

 

「し、システィーナ=フィーベルよ……」

 

 

及び腰ながらもシスティーナは自身の名前を答える。

 

 

『システマ=レベル。オマエガ犯人カ?』

 

「違うわよ!色々と!!」

 

『……オマエモ違ウヨウダナ。昨日ハ文才ガ全クナイ、ゴ都合主義全開ノ恋愛内容ノ書物ヲ執筆シテイタヨウダカラナ』

 

「いやぁあああああああああああああ―――ッ!?!?!?!?!?」

 

 

まさかの黒歴史を皆の前で暴露され、システィーナは頭を抱えてその場で蹲る。

そんなシスティーナを置いてバタフライフィールドが次に向かったのは……

 

 

『オマエ、名ハナントイウ?』

 

 

学院の天使、ルミアの前だ。

 

 

「……ルミアです」

 

 

ルミアはバタフライフィールドに物怖じせずに、若干睨んで答えるも……

 

 

『偽名ヲ使ウナ』

 

 

バタフライフィールドは一発で嘘を見抜いた。

 

 

「……私はルミアです」

 

『嘘ヲツクナ』

 

「今の私はルミア=ティンジェルです」

 

『……イイダロウ。オマエハハンカチヲ盗ンダ犯人デハナイガ、嘘ツキニハオシオキガ必要ダ』

 

 

バタフライフィールドはそう言って、ルミアに制裁のビンタを下そうとする。

振り上げられようとしたバタフライフィールドの右腕が突如、誰かに掴まれる。

バタフライフィールドがそちらを向くと、腕を掴んでいたのはリィエルだった。

 

 

「ルミアをいじめるやつは、許さない」

 

 

リィエルはそう言ってバタフライフィールドを投げ飛ばそうとするも―――

 

 

『ドウヤラオマエニモ、オシオキガ必要ノヨウダナ』

 

 

逆にバタフライフィールドに持ち上げられていた。

 

 

「!?く――」

 

 

リィエルは僅かに目を見開き、咄嗟に右腕から手を放し距離を取ろうとするも、バタフライフィールドがそれより早くリィエルの胸ぐらを掴み上げた為、逃げられなくなる。

 

 

「やぁああああああああ―――ッ!!」

 

 

リィエルは直ぐ様大剣を錬成してバタフライフィールドに斬りかかるも―――

 

ガキンッ!ガキンッ!

 

堅い音が響くだけで、バタフライフィールドには傷一つ付けられなかった。

 

 

『オレノ身体ノ主素材ハ真銀(ミスリル)日緋色金(オリハルコン)デ出来テイル。ソノ程度ノ攻撃ハ通用シナイ』

 

 

そのままバタフライフィールドの右腕が振り抜かれる。リィエルは咄嗟に大剣を盾にするも―――

 

 

「あぐぅ―――ッ!?」

 

 

バタフライフィールドのビンタはウーツ鋼の大剣を真っ二つに折り、制裁のビンタを顔に受けたリィエルは真横に吹っ飛ばされる。その先には―――

 

 

「一体何が―――って、うおわッ!?」

 

 

騒動を聞きつけてきたウィリアムがおり、そのまま飛んできたリィエルとぶつかり、絡まりながら派手に転がっていく。

 

 

『ガッデームッ!!!』

 

「……てぇッ!?」

 

 

縺れ合って倒れた先でウィリアムは視界に映った光景からすぐに顔を逸らす。何故なら―――

 

 

「きゅう……」

 

 

バタフライフィールドのビンタをくらって気絶したリィエルのスカートの中身が目前にあったからだ。

 

 

「「「「ラッキースケベ、死して地獄の業火で焼かれるべし!!!」」」」

 

「恨み言より早く助けろよ!?」

 

 

周りの呪詛の言葉にウィリアムはツッコミを入れるなか。

 

 

『覚悟ハイイカ?』

 

 

バタフライフィールドはルミアの前に佇み、ビンタの構えを取っていた。

ルミアは聖女のような顔でその制裁の時を待っていると―――

 

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおお―――ッ!?」

 

 

駆けつけてきたグレンが、全力の飛び蹴りをバタフライフィールドの顔にあたる部分に叩き込んでいた。

だが―――

 

 

『マスターノソウルフレンド。オマエニモ制裁ガ必要ノヨウダナ』

 

 

バタフライフィールドは微動だにせずに受け止めていた。

バタフライフィールドはそのままグレンの右足を右手で掴み、そのまま身体を引き寄せて左手で胸ぐらを掴みあげてから右手を放し、制裁のビンタの構えを取る。

 

 

「待つんだ。落ち着いて話しをッ!?」

 

『ガッデム!!』

 

 

バタフライフィールドはまたしても無慈悲のビンタを炸裂させ、グレンを叩き飛ばす。

 

 

「えっ!?ちょ――」

 

 

グレンの飛ぶ先にはシスティーナがおり、ビンタで飛ばされたグレンはシスティーナを巻き込んで倒れてしまう。

その結果、グレンはシスティーナの成長が乏しい胸に顔を埋める結果となった。

 

 

「なっ、なっ、なっ………!?」

 

「……固い」

 

 

まさかの事態にシスティーナは顔を真っ赤に硬直するも、グレンが発した言葉で怒りが急転直下に上昇し―――

 

 

「《この・お馬鹿》ぁああああああああああああああああ―――ッ!?!?」

 

「ぎゃあああああああああああああああああ―――ッ!?」

 

 

グレンは再び空へと飛んでいくこととなった。

 

 

「さすが私が開発した、バタフライフィールドだな!!」

 

 

バタフライフィールドの様子を見に来たオーウェルは、軽くかいた汗を、懐から取り出した黒と白のストライプのハンカチで拭きながらバタフライフィールドの性能を称賛する。

 

 

『……マスター、ソノハンカチハ?』

 

「…………あ」

 

 

オーウェルはバタフライフィールドの指摘で盗まれたと思っていた自身のハンカチを凝視する。

バタフライフィールドは流れる動作でオーウェルの胸ぐらを掴みあげ、制裁のビンタの構えを取る。

 

 

『マスターガ、ハンカチヲ盗ンダ犯人トハ……残念ダ』

 

「待つんだバタフライフィールド。これは私の勘違いで―――」

 

『犯人ニハ、全力ノ制裁ノビンタダ』

 

「そうだ。そろそろエネルギーが―――」

 

『オレノ身体ニハ太陽光ヲ魔力ニ変換スル魔晶石ガ取リ付ケラレテイルカラ、エネルギーノ心配ハ無用ダ』

 

「そういえば、あのガラクタを部品合わせに取り付けていたなあ……」

 

『三カライクゾ』

 

「待つんだバタフライフィールドよ。頼むから私の話を」

 

『三ッ!二ィッ!一ッ!!』

 

 

バチィイイイイイイイイイイイイイインッ!!!

 

遂に、バタフライフィールドの全力のビンタが炸裂した。

ビンタをくらったオーウェルは水平に吹き飛ばされ、校舎の壁を貫通し、貫通した向こうにあった壁にめり込んで、沈黙した。

 

 

「「「「……………………」」」」

 

『ガッデームッ!!!!!!』

 

 

バタフライフィールドはもう決めゼリフとなった言葉を吐き捨て、一同が呆然とするなか、ルミアの前に立つ。

バタフライフィールドは右腕を振り上げていき、ルミアは目を瞑って裁きの時を待った。

そして―――

 

ペチンッ

 

 

「……え?」

 

 

まさかの優しいビンタに、ルミアは目を丸くしてバタフライフィールドを見やる。

 

 

『理由ハアレド嘘ツキハ犯罪ノハジマリダ。ソレヲ忘レルナヨ』

 

 

バタフライフィールドはそう言って立ち去っていった。

多くの人に傷を残して……

 

 

―――後日。

 

 

『ガッデム!』

 

 

学院の警備員に謎の魔導人形が混じっているという噂が出たが、真相は定かではない……

 

 

 




バタフライフィールド·······まるで○ーミ○ーターみたいだな
バタフライフィールドは紳士(?)と言えるかな?
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