てな訳でどうぞ
グレンが右から魔力を
ウィリアムも【
魔人はその猛攻を踊るように、舞うように、捌き、かわしていく。
この戦法は、魔人が刀を持ち替えられたら一発でアウトだ。
だが、システィーナ曰く、魔人の魔刀は決まった手で振るわなければ、その効力を発揮しないそうだ。
現に、魔人は微かに苛立ちながらも、持ち替える気配が微塵もないのだ。
しかし、魔人は一瞬の隙を突き、グレンに蹴りを叩き込み、リィエルを刀の柄で殴り、吹き飛ばされ、転がっていく。
「げっ……ゲホッ!?」
「……い……痛い……」
魔人の攻撃を受け動けなくなった二人に、魔人は一番厄介と見定めたリィエルへと向かおうと―――
「させっかよ!!」
ウィリアムが魔人の頭上から一対の巨大な籠手―――
さらにシスティーナが、ルミアのアシストにより蒼い雷閃と化した【ライトニング・ピアス】を三連射で放つ。
『いと、小賢し!』
魔人はその攻撃を体捌きと、左の魔刀―――
その隙に、ルミアが白魔【ライフ・ウェイブ】でグレンとリィエルを癒していく。
治療された二人は再び、魔人にへと襲いかかる。
『愚者共もなかなか、やる……』
グレン達の猛攻を捌きながら、そう呟く魔人。完全に舐められている。
だからこそ、舐められている内に仕留めなければならない。
「リィエルッ!」
「んっ!」
グレンの合図で、合図を発したグレンとリィエルは互いの立ち位置にへとスイッチする。
グレンはすぐさま拳銃抜き、魔人を撃ち抜こうとするも―――
『させぬ』
魔人が左の魔刀で拳銃を弾く。
グレンは下がって距離を取り、引き金を引くも不発に終わる。
それを見て取り、魔人がリィエルに向き直った瞬間、グレンがトリプルショットで魔人の右の魔刀―――
『な、に―――?』
銃という武器の性質を間違えていた魔人は、予想外だと云わんばかりに驚愕する。
「いぃいいやぁああああああああああ―――ッ!」
そんな魔人にリィエルが容赦なく斬りかかり、魔人は防御できずに容赦なく斬られ、命を一つ失う。
『ち―――』
魔人はすぐさま、弾き飛ばされた魔刀を拾いにいくも、システィーナの【ゲイル・ブロウ】によりさらに遠くへと飛ばされる。
そこにグレンが魔人に銃撃を放つも、魔人は何とか跳躍して銃撃をかわす。
さらにウィリアムが魔人に向かって【
『小癪な……!』
魔人は苛立ちと共に、左の魔刀を振るう。
錬金術によって作られた銃弾は、触れた瞬間に消えるも、その衝撃の余波までは消えず、その余波が魔人を襲う。
『く―――』
その余波に煽られた隙に、リィエルが再び突撃して魔人を斬り裂き、二つ目の命を奪う。
魔人は空中で体勢を整え、着地すると同時にあの呪文を詠唱する。
すると、その頭上に、あの太陽球が形成され―――
「させるか――ッ!」
グレンがすぐさま、即興の改変で上方の範囲を狭めた【愚者の世界】を発動。魔術起動を封殺された事で形成されていた太陽球が消滅していく。
自身の魔術が無効化された事に狼狽える魔人に、リィエルが容赦なく斬りかかる。
リィエルの重斬撃をかろうじて防ぐも、【愚者の世界】の効果領域外からのシスティーナの【ライトニング・ピアス】を心臓部に喰らってしまい、三つ目の命を失う。
ウィリアムがさらに、【愚者の世界】発動前に起動していた《魔導砲ファランクス》による弾幕で追撃するも、魔人は体捌きでかわし、刀で防いでいく。
『一体、何をした……!?』
「実は俺、『相手の魔術だけを遠距離から封殺できる魔術』を使えるんだよ」
魔人の問い掛けに対し、グレンはハッタリで答える。
そのハッタリを真に受け、魔人は悔しげな雰囲気を発する。
『……いいだろう。真なる主すら知らぬ秘中を知り、我を五度も殺した汝等を我が障害と認めよう』
魔刀を構える魔人の雰囲気が変わり、本気になった事を悟る。
ここからが正念場。全力で最後の命を奪いにいく。
そうしなければ、最後の策は成立しない。
それでも、その最後の策を使わずに済ませるため、彼らは全力で魔人に挑んでいく。
その結果は―――
―――――――――――――――
『よくぞ、此処まで我に食らいついた……』
追い詰めた筈の魔人に、逆に追い詰められていた。
グレンはボロボロ、率先して矢面に立ち続けたリィエルは意識を失い、魔術で援護していたシスティーナとルミアはマナ欠乏症。
ウィリアムもグレンとリィエル程ではないが、ボロボロになっており、《ファランクス》もその砲身を切断されてしまっている。
グレンの【愚者の世界】も時間切れで現在は効力を失っている。
『……成る程……まんまと欺されたぞ…………』
不意に、魔人はそう言い、グレン達より高い場所に降り立つ。
「―――ッ!?」
『ふっ……やはり、そうであったか』
グレンが顔色を変えた事で、魔人は魔術封殺のカラクリを確信した。
『汝等は間違いなく強者であった!その褒美に苦痛なき死を!!』
そして、魔人は呪文を唱え、例の太陽球を頭上に形成していく―――
「《
その瞬間、ウィリアムが呪文を唱える。
直後、《詐欺師の盾》に施されていた隠蔽の魔術が崩れるように解除され、事前にルミアのアシストで起動していた盾は、凄まじい速度で移動し、二つはウィリアム達に、一つはシスティーナ達に、最後の一つは意識を取り戻し、【私の世界】を起動しようとしていたセリカの傍に赴く。
『往生際が悪いぞ!愚者よッ!!』
魔人は最後の悪あがきと受け取り、その完成した太陽球を解き放つ。
「《
ほぼ同時に、ウィリアムも《盾》による碧い魔力障壁を展開する。
展開された魔力障壁は三つ。それぞれに赴いた《盾》であり、ウィリアム達の方は一つしか展開していない。
放たれた灼熱の極光は辺り一面を呑み込む。
全てを焼き尽くす炎。その中で碧い魔力障壁は―――
―――変わらずにその存在を保っていた。
炎を通さず、熱も伝わってこない。
この魔力障壁はあの太陽球を完全に防いでいた。
「マジかよ……」
事前に説明を受けていたとはいえ、目の前の現実に呆然とするグレンを尻目に、ウィリアムは、錬成で
雷加速と
銃弾は魔力障壁を通過すると同時に、
銃弾は高温に晒され、溶解しながらも突き進み―――
―――魔人の胸を撃ち抜いた。
セリカの見せ場が消えた!作者のロクでなし!!
セリカ「《 《 《見せ場を返せ》 》 》!!!」
主人公の背に隠れ
作者「頼んだ」
ウィリアム「ふざけんな!!」
襲いかかる猛攻を例の障壁で防いでいく
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