東方模倣録   作:雷炎

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優しい風を身体で感じるのがわかる。何か小さいものが顔に乗っかっていたりしている。

パチっと目を開けるとそこは知らない天井だった。横をみると障子が開けられておりそこから風が室内に吹いていたようだ。

顔に手を当てると桜の花びらが手についていた。顔に乗っていたのはどうやら桜の花びらだったみたいだ。

 

それにしてもここはどこなんだろうと疑問に思ったが外の沢山の桜と立派な日本庭園が目に飛び込んで来たのでどうやら穴の先の場所のようだ。

気絶した後、ここの家主が運んでくれたようだ。

 

気だるい体をなんとか動かし外の景色を見てみるが人の姿は見えない。

あの巨桜は花が残らず散り枝が寂しそうに揺れていた。

満開になることは避けれたことに安堵の表情を浮かべるが、それでもあの桜からは死の気配は消えてはなかった。

願わくばあの桜が金輪際満開になりませんように....

 

 

 

目が覚めたからにはジッとしているのは退屈なので、ぶらぶら散歩でもさせてもらおう。

しかしこうして縁側を歩いているとわかるのだが、ここは相当広いようだ。

幾らするとかはわからないけどここの家主は名のある名家の人ではありそうだ。

 

 

 

それにしても散歩するのはいいが誰とも出くわす気配がない。

使用人か家主でもいいから会って礼を言いたいのだがこれだけ大きな家なのに誰とも会えないのはどうゆうわけなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

魂魄妖夢は今日も忙しく働いていた。つい先日までは主人に春を集めるように指示の元幻想郷中の春を集め、侵入しようとしてきた白黒の魔法使いと紅白の巫女の相手をし疲労困憊ではあるが手を抜くことは出来ない。

疲れが溜まっている上、いつもの庭師としての仕事が当社比二倍ほどあるため、ロクに休む間も無く働かざるおえない現状にイライラを募らせている。

 

そんな妖夢にとって何よりの気がかりなのは突如として現れた謎の男だった。

自分を弾幕で倒した白黒の魔法使い、紅白の巫女、その後をこっそりとメイドが侵入したがそれ以外の人がやってきたのはみていない。

というより西行妖が満開になろうとした時に突然現れ、西行妖に触れて妖力を吸って気絶していた。

あの時は思わず主人も侵入者たちもなんとも言えない妙な空気になってしまったが、あの場で第三者が大して何もしていないのに勝手に気絶したら誰だってそうなるのが普通だ。

 

 

しかし役には立たなかったものの、あの男も西行妖を止めようとしていたことには感謝くらいはする心を持ち合わせている。

だがあの気絶した男が何か良からぬことを考えているのなら

 

 

「.....斬る」

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