人里より少し離れた場所に一軒の家がポツンと存在する。豪邸とまではいかなくとも立派な家をしており、玄関の前にはちいさな看板に《何でも屋やっています 相談だけでも受け付けています。》と書いてある。
奇妙なことに前まではただの平らな道だったが、人里からこの家までしっかりと道が整備されており、また灯篭や提灯が定期的に設置されており外の世界でいうガードレールが未知の両端に置かれ、道に外れることを防いでいてくれている。更にはあちこちに博麗印の札が貼られていて野良の妖怪が襲って来るのを防いでいる始末だ。
何ヶ月、何日前から工事をしていてこうなったのならわかる、しかし僅か一晩でこうなったのだ。これには大抵のことではビビリさえしなくなった村人も誰もが驚愕した。某半妖もびっくりした。某半霊は死んだ目をしながら買い物を続けた。
道のはじめにはご丁寧に何でも屋はこの道の先にありますと立て札まで建っていたこと、人里中に何でも屋のビラが大量に配られたことも相まっておおごとにはならずに済んだ。
これには主人公もびっくり、夜中何かしているなーとは思ったがまさかこんな立派な道ができているとは思わなかった。
紫さんにここに住むことを告げ、なんか仕事でもしますと言った後、協力するとは聞いていたが.....
幻想郷に移住する者は多くはないがいない訳ではない。では何故ここまで紫が協力してくれたのか。
一つは攻撃してしまった詫びを兼ねていること。長い妖怪生でもあんなヘンテコな人間はみたことがなかった。故にちょっとつついてみようかと攻撃したら威力を間違えてしまった。
もう一つは霊夢に言われたからだ。
「やれ」と言われたら誰だってやる、それほど博麗の巫女は怖いのだ。
そんなこんなで久々の肉体労働にひいひい言いながら頑張ったスキマ妖怪が一晩で完成させたのだ。
そんなこんなでこの地で生活できる基盤が出来たのだが何故何でも屋なのかというと単純に能力を考えて選んだ。
能力の性質上やれることは多岐にわたり、大抵のことなら解決出来る能力。
これで金を稼げると思うのだが、よくよく考えたら生きるだけなら能力を使えば生きていけるなーと思うのだった。
何でも屋を開いて早数日、客らしい客今の所来ていない。ここを訪れたのは巫女さん、日本庭園の主ぐらいな者だ。
紫さんはどうしたのかと巫女さんに聞くと、しばらく筋肉痛で動けないみたいだと言っていたみたいなので筋肉痛によく効く薬と栄養剤を渡しておいた。今度神社も日本庭園も訪れさせてもらおう。
普通に紫と霊夢は仲良しです。なかなかやろうとしなかった紫さんに喝を入れただけです。