ソードアート俺ライン   作:きのみ

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エピローグ

 その後、シルフ・ケットシーの合同軍と俺たちは撤退し、キリトの帰りを待った。数時間経った頃にアスナを助けられたとリーファに連絡があった。警察で事情を聞かれている為、ログインできそうにないということだった。

 リーファがサクヤやアリシャ・ルーに事情を説明し、その場は解散となった。

 程なくして、アルヴヘイム・オンラインはログイン不可の状態となり、事件が報道された。

 原作通りに全ては進んでいった。

 一つ違ったのはALOを救ったベンチャー企業の関係者で作られた新たな会社に俺が無償で出資したことだった。

 その新しい会社の社長が俺の知るコトハだったということは驚きだった。

 コトハ……本名言ノ葉心(ことのは こころ)。二十二歳という若さだが、某大企業の社長令嬢にして役員。だったのだが、そのポストを蹴って小さな会社の社長となった彼女。現実でも銀の髪に緑の瞳を持った美しい女性だった。彼女はロシアと日本のハーフだそうだ。

 現実で触れられても、やはり、恐怖症は出なかった。ので、時間を掛けて口説こうと決意した。幸い、彼女はALOでのキャラクターを消さないということなので、ゲーム内で口説いて口説きまくると決めた。

 俺の恐怖症が出ない女性なんてこの世にいないと思っていたのだ。絶対、逃してはならないと俺は思う。

 ちゃっかり、コトハと現実での連絡先も交換しといたけど、現実で会えるかどうかは分からない。

 今後に期待することにしよう。

 そう思っていた矢先にコトハから連絡があった。『良かったら、お茶しましょう』という内容で、俺は十代の若者のように舞い上がってしまった。落ち着け、二十四歳。

 そして、約束の日、池袋の東口で俺たちは会った。

 コトハは濃い緑のクラシカルなワンピースにクラシカルな帽子、緑の縁の眼鏡を掛けていた。とても可愛らしく、綺麗だった。

 俺はといえば、ラフな水色のシャツに白地に青の模様があるニットカーディガン、ベージュのパンツといった組み合わせだ。もう少しビシッとキメた方が良かっただろうか。

 

「お待たせ、遅くなって、ごめんなさい……」

「いや、俺も今来たところだから」

「そう? とりあえず、行きましょ」

 

 コトハは自然に俺の腕に自身の腕を絡ませた。顔が真っ赤なので、自然とは言えないかもしれない。かく言う俺も顔が真っ赤だった。

 コトハがこうしてきてくれたのは脈があるのかもしれない。俺はじっくり彼女を攻略する作戦から、さっさと彼女を攻略する作戦に切り替えた。

 俺たちはギクシャクしながらも、池袋のお洒落なカフェの中に入った。

 従業員が水を持ってきてくれたので有り難く頂いた。

 

「あの、コトハ、話したい事があるんだ」

「な、なに?」

 

 コトハは神妙な顔でこちらを見詰めた。俺はゆっくりと息をし、彼女を見詰めた。

 

「言ノ葉心さん。俺、君のことが好きです。結婚を前提に付き合ってください」

「!」

 

 コトハは目をまん丸にして俺を見詰めた。

 

「あの、私でいいの? それに、まだ、出会って日も浅いわ」

「俺は君しかいないと思ったんだ。君が何も思っていなければ、諦めるけど……」

 

 恐怖症が出ないというだけで、コトハと付き合おうとは思わない。コトハだから、俺は付き合いたいし、結婚したいと、話ながら自覚した。

 

「そんなことないわ! あの、いきなりだから戸惑っただけなの……私も、あなたがいい。初めて好きになったのはあなたみたいだから……」

 

 顔を赤くしながらそう話す彼女に俺は心を打たれた。半端なくときめいた。俺もまた顔を赤くしながら、もう一度、口を開いた。

 

「心さん、もう一度聞きます。俺と結婚を前提に付き合ってくれますか?」

「はい……!」

 

 コトハはうっすら涙を浮かべながら頷いた。

 晴れて、俺たちは付き合うこととなった。今にも踊り出したい気分だった。天にも舞い上がる気持ちはこの事だろう。

 俺は神に心の底から感謝した。

 




すみません、とりあえず完結になります(汗)
今まで読んでくださった皆様ありがとうございます!
続きができたら、また、投稿すると思います……
こんな感じでスミマセン(汗)
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