俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


比企谷八幡は川崎沙希の朝帰りを止める。

時刻は21時25分。場所は『エンジェルラダー』の前。俺と榎本は仕事着に着替えていてあとは川崎沙希と話をつけるだけだ。

 

「まさかまたここに来ようとはな……」

 

「まぁ私達高校生だしね……」

 

榎本の雰囲気も何処かピリッとしている。

 

「ところで比企谷君。そのアタッシュケースは?」

 

「こいつはちょっとした小道具だ。これを見せれば川崎沙希は必ず揺れ動く。榎本は何か案はあるか?」

 

「……一応ね。でも実現しないに越したことはないかな」

 

榎本も川崎沙希の説得案があり準備万端のようだ。では入るとするか……。

 

「いざ鎌倉!」

 

「それ今時の人には伝わらないと思うよ……?」

 

時代の流れを感じるぜ……。

 

 

 

 

~そして~

 

さて、川崎沙希は……いた。なんかカクテルをシャカシャカしていた。なんかすげぇ似合う。天職ではなかろうか?

 

「ほら、比企谷君行くよ?」

 

榎本に促され川崎に声をかける

 

「川崎沙希だな?」

 

「……あんたは?」

 

クラスメイトなのに覚えられてなくても八幡気にしない!

 

「比企谷八幡。一応クラスメイトだ」

 

「こんにちは、川崎さん」

 

「榎本も……。それで何の用……?」

 

榎本はわかるのか……。まぁ生徒会副会長で有名だからね!しょうがないね!では早速用件をば……。

 

「おまえのことを弟が心配してたぞ。帰りが遅いって」

 

「大志が何を言ったか知らないけど気にしないでいいから。……もう関わらないで」

 

川崎沙希の返事は放っておいてほしい、関わるなというものだった。

 

「川崎さん、弟が心配してるのよ?」

 

「だから放っておいて……!」

 

「そういうわけにもいかないな。大志君は他人である俺達に相談するくらい切羽っつまってるんだ。それに大志君は身体を売ってるんじゃないかって思っていたらしいぞ?」

 

まぁこれは俺の勝手な想像だけどな。すると川崎沙希は顔を赤くした。

 

「ば、バカじゃないの!?なんであたしがそんなことを……!///」

 

「はっはー元気がいいなぁ。何か良いことでもあったのか?」

 

「比企谷君、茶化さないの」

 

何故か怒られた。解せぬ。

 

「……大体あんたらにお金が用意できるの?親も用意できないのに」

 

「ああ、できる」

 

「え……?」

 

俺は持っていたアタッシュケースを開けてそれを見せる。

 

「この中には1億5000万の金が入っている。もちろん本物だ。おまえが必要なお金とやらの金額を差し引いても余り余るだろう」

 

「…………」

 

「どうする?受け取るも受け取らないも自由だぜ?」

 

さあ、どうする川崎沙希?

 

「比企谷君、悪……ゲスい顔してるよ?」

 

「何故悪い方に言い直した?……それでどうするよ川崎沙希?受け取るか?それとも受け取らないか?」

 

「……あたしは……それを受け取らない。受け取るわけにはいかない。それを受け取ってしまったら取り返しのつかないことになる気がするから」

 

声を震わせながら川崎沙希は言う。成程な……。まぁ正解だ。これは汚い金なのだからもしもこれを受け取っていたら『こちら側』に無理矢理引き摺りこんでいただろうからな。

 

「なら別の案を出そう。これを見てくれ」

 

俺は1枚の紙を鞄から取り出して川崎に見せる。

 

「これは……?」

 

「川崎沙希、おまえは予備校の学費を稼ぐために無理してここで働いていたんだろ?」

 

「……そうだよ。よくわかったね」

 

「大志君の話とうちの優秀な情報屋の情報と照らし合わせて辿り着いた結論だ」

 

高科の情報は本当に有益なものが多いからな。今回も助かったぜ。

 

 

 

~某所~

 

「ハックションッ!」

 

「……随分大きな嚔だねお姉ちゃん」

 

「これは誰かナオっちの武勇伝を語っていますよ!」

 

「それはないと思うな」

 

「うん、ないと思う」

 

「うぅ~さらも優香ちゃんも手厳しいですよ!ナオっちだってやればできるんですよ!」

 

「はいはい、わかったから仕事するよお姉ちゃん」

 

「……さらが冷たい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、そろそろ幕引きといこうか。

 

「なあ、スカラシップって知ってるか?」

 

 

~そして~

 

「無事に解決してよかったね」

 

「そうだな。これで川崎沙希も無茶はしないだろう」

 

「うん、そうだね…………」

 

「元気ないな。どうした榎本?」

 

「私、今回何もできてないなって……」

 

「そんなことないだろ」

 

「そんなことあるよ。ナオちゃんは持ち前の情報力のおかげででスムーズに事が進んだし、さらちゃんの観察と分析で川崎さんの性格を予測できた。それに優香の人脈で川崎さんがメイド喫茶じゃなくてバーで働いてることがわかった。そして比企谷君が依頼を解決した。」

 

「……俺は今回榎本がついてきてくれて助かったけどな。まぁおまえがそう思うなら次で挽回するんだな」

 

「うん……そうだね」

 

「次の大仕事は恐らく野球の試合だ。その時に榎本の力と頭脳がきっと必要になる」

 

なんせ榎本はガチの天才だ。某めんどくせー忍者と同じくらいのIQを持っているからな。

 

「……ありがとう、比企谷君」

 

「礼を言われるようなことはしてないさ。……ところで榎本は川崎沙希に何の案を出すつもりだったんだ?」

 

「うん、実は川崎さんに(Oddball)をアルバイト先として紹介しようと思ったんだ」

 

成程な。確かに深夜労働が必要ならば(Oddball)の夜間バイトが適切だろうし、『そっち』の仕事も川崎ならこなせるだろう。

 

なんせ榎本がそう思ったのだから。元々(Oddball)は椿さんと榎本を中心に榎本が選んだ連中が集まってるからな。

 

まぁつまり俺も西野も高科も吉槻も榎本に誘われて今(Oddball)で働いているというわけだ。

 

 

 

 

それはさておき大志君の『川崎沙希の朝帰りを止めさせてほしい』という依頼は終わった。次は雪ノ下と由比ヶ浜と話し合うとしますかね。

 




今回はここまでです。
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