俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡 作:銅英雄
なんでこうなったのかな~?八幡わかんない。
雪ノ下がナンパされるのはまぁわかる。客観的に見たら美人の類いだからな。
西野と榎本がナンパされるのもまぁわかる。西野は無邪気で可愛い系の女子だし、榎本は雪ノ下に負けず劣らずの美人の類いだから。
問題はどうして雪ノ下が西野と榎本と一緒にいるのかということと雪ノ下以外の2人をナンパするお馬鹿さんがいるということだ。
どうしたもんかと考えた俺は少し様子を見ることにした。
雪乃side
今日は比企谷君と由比ヶ浜さんの誕生日プレゼントを買いに行く日。待ち合わせ場所であるららぽーとへと着いたけれど比企谷君はまだ来ていない。少し早すぎたかしら……?
待ち合わせの時間までまだ少しあるから1度飲み物でも買いに行こうかしら?
「あれ?雪ノ下さんだ」
声をかけられたので振り返ってみると西野さんと榎本さんがいた。
「西野さんに榎本さん、こんにちは。2人はどうしてここに?」
「私と梨子はこれからちょっとショッピングをしようと思ってね!」
「私が欲しい本があるから優香に付き添ってもらってるの」
この2人は仲が良いわね。榎本さんとは小学校が一緒だったけれど、私と同じでいつも本を読んでいたイメージがあったから他の誰かと遊びに行くというのはとても珍しく思う。これも西野さんの人徳かしらね。
「雪ノ下さんはどうしてここに?」
これは正直に話してもいいのかしら?この2人は比企谷君と仲が良いから今から比企谷君と一緒に出掛けるなんて言ったら余り気分が良くないのかもしれないわね。
「私は……」
「ねぇねぇそこの君達」
「可愛いね。良かったら俺達と遊びに行かない?」
私が答えを言おうとすると如何にもチャラチャラした感じの2人組に声をかけられた。
……ナンパね。低俗だわ。どうやって断ろうかしら。
「結構です。私達彼氏待ちですので」
西野さんが切り返す。その発言が嘘か真はわからないけれど、ナンパを追い払うには悪くない戦術だわ。私にはそういった相手はいないけれど流れに乗っておきましょう。
「こんな可愛い娘達を待たせる彼氏より俺達の方が良いって~」
「そうそう、そんな奴等とは放っておいて俺達と遊ぼうぜ」
しかしそれで追い払われるナンパ達ではなかったようね。いざとなったら通報するか、実力行使で……!
「嫌です。帰ってください」
「そんなダサい格好した人なんてお断りです」
榎本さんと西野さんが続けて断り文句を言う。よく見ると……いえ、見たくはないのだけれど、よく見ると本当にダサいファッションだわ。センスがないのね。
「てめぇ……!」
「ちょっと可愛いからって調子こいてんじゃねぇぞ!」
ナンパ達が2人に手を出そうとする。いけない!2人が!!私が追い払わなくてはと思った次の瞬間……。
『私に触るな……!』
2人がそう言うと西野さんは相手の腕を曲げて、榎本さんは何処から取り出したのかカッターナイフをもう1人に突き付けた。
その様子に私は鳥肌がたった。何故ならこの2人は殺気を剥き出しにしておりそれは殺すことに何の躊躇もないからだ。
「があっ!」
「ヒッ!」
「これが最後通告です。怪我したくなかったら帰ってください」
榎本さんがカッターナイフを相手の首に当てながら喋るとナンパ達は逃げていった。
「ふぅ、巻き込んじゃってごめんね雪ノ下さん」
西野さんが私に謝罪する。先程まで感じていた殺気はなくなり無邪気な笑顔だった。
「き、気にしてないわ……」
そう、ナンパ自体は気にしていない。私だって追い払おうとしていたのだから。
「最近ナンパが多くて嫌になるわ……」
「じゃあ梨子も早く……」
「ゆ、優香!それ以上先は言っちゃ駄目!!」
「ム、ムグムグ……!」
先程のことをまるでなかったかのようなやりとりだった。私は2人の殺気に対して恐怖心を抱いていたのだけれど……。
一体この2人は何者なのかしら?
雪乃sideout
あ~あ、あのナンパ達すっかり2人の殺気にびびっちゃったよ。序でに雪ノ下も。まぁ西野も榎本も(Oddball)で色々鍛えられてるからな。
ちなみに西野は腕っぷしで榎本は運動能力が低めなかわりにそのカバーができるようにさっきのナンパを追い払うような殺気をぶつけるというハッタリをかましたりというものだ。流石にカッターナイフはやりすぎのような気がするが……。
とりあえず合流するか。
「よう、遅くなってすまんな雪ノ下」
「ひ、比企谷君?」
さっきの殺気で雪ノ下は少し震えている。
「あっ、八幡!見てたのなら助けてよ!!」
「雪ノ下だけなら穏便に済ませようと思ったが、おまえらがいる状態だと下手に関わるとこっちに被害が及びかねん。だから傍観に徹してたんだよ」
俺の負担が大きくなることとか。だって西野と榎本の殺気を抑えさせるなんていう仕事はしたくないんじゃあ!
「あと榎本、カッターナイフはやりすぎだ。もっとマシな道具はなかったのか?」
「う~ん、今日他に持ってきているのはホッチキスと三色ボールペンくらいしかないわよ?」
「おまえは何処のヶ原先輩なんだよ……」
なんでも知っていることといいあの人達に影響されすぎではなかろうか?
「そういえば雪ノ下さんは比企谷君と待ち合わせしてたんだ」
「ああ、ちょっと部員の誕生日プレゼントを買いに行こうと思ってな」
「その部員ってもしかして由比ヶ浜さん?」
「そうだ」
榎本の質問に答えた後少し考えて西野が切り出す。
「迷惑じゃなかったら私達もついていってもいい?プレゼント選びの役に立つかもだし」
「俺は別に構わない。女子のプレゼントなんて小町にしか渡したことないからそれに合わせていいのかわからんかったからな。雪ノ下はどうだ?」
「……私も由比ヶ浜さんに何をあげればいいかよくわからなかったからいいけれど、榎本さんの買い物はいいのかしら?」
「私は別に急ぎってわけじゃないからそっちさえよかったら問題ないわ」
(それに優香も比企谷君と遊びたかっただろうしね……)
榎本も了承。後半何か小さな声で言っていたが……。よって西野と榎本が仲間になったのである。
~そして~
色々と障害があったが、なんとか由比ヶ浜の誕生日プレゼントを買うことができたので今は4人で昼食中だ。
「なんとか買えたな。由比ヶ浜のプレゼント」
「ええ、今日はありがとう比企谷君。西野さんと榎本さんもありがとう」
「気にしないで。雪ノ下さんとは小学校が一緒だったけど1度も遊んだことがなかったし」
そういえば榎本と雪ノ下は同小なんだったか。前にそんなことを榎本から聞いていたような……。
「ところでこれからどうするの?」
「そうだな……」
西野がこれからどうするのかと聞いてきたので考えていると……。
「あれ?雪乃ちゃん?」
1人の女性が声をかけてきた。
今回はここまでです。