俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


こうして6月18日は終わりを迎える。

「あ、あの……」

 

遊戯部とのくだらないお遊びが終わり東横を雪ノ下達に紹介して2つ目の話をしようと思った矢先に材木座が声をかける。

 

「どうした材木座」

 

「こ、今回は奉仕部に多大な迷惑をかけた……。ゆ、許してもらえないと思うが謝罪する。ほ、本当に申し訳ない……」

 

謝罪ね……。俺からしたらもうどうでもいいことだが、雪ノ下と由比ヶ浜はそうも言ってられないかもしれんからな。

 

「雪ノ下、由比ヶ浜、材木座がこのように謝罪しているが、どうする?」

 

「あ、あたしはもういいよ。ヒッキーが助けてくれたし」

 

「由比ヶ浜さんがいいなら私も気にしないことにするわ。……それに私だって彼の挑発に乗ったりしなければこんなことにはならなかったのかもしれないのだから」

 

「なら俺にも非があるな。というわけで奉仕部全体の責任だ」

 

「そうね……」

 

「うん……」

 

「あ、あの……我はどうすれば?」

 

奉仕部の責任として解決した今回の騒動はこれで終わりかな~と思っていたら空気になっている材木座が再び声をかける。すっかり忘れてたや。

 

「ああ、もう行ってもいいぞ~。もう2度とこんなくだらないことを考えるなよ~」

 

「う、うむ、では失礼する!」タタタッ

 

材木座が去っていくと俺は先程の材木座以上に空気になっている東横に話しかける。

 

「おい東横、空気に溶け込まないでさっさと雪ノ下達に自己紹介しろ」

 

「ヒッキー、そっちには誰もいないよ?」

 

「東横さんってさっき遊戯部の部室にいた人よね?辺りを見渡してもそれらしき人物は見当たらないのだけれど……」

 

「ああ、それはあいつの存在感が超絶薄いからな。いい加減出てこい。榎本のところに行かないといけないんだろ」

 

俺が催促するとゆらりと東横が出てくる。

 

「どうもっす」ニュッ

 

「わっ!」

 

「また何もないところから出てきたわね……。いつからそこにいたのかしら?」

 

「ずっと先輩達の横にいたっすよ」

 

「ま、全く気が付かなかった……」

 

「それがこの東横桃子という人間だ」

 

俺が言うと東横が雪ノ下達に向き直り自己紹介をする。

 

「どうも、1年C組の東横桃子っす。この通り存在感が薄いので一時期は不登校児として扱われたことがあるっすよ」

 

「七不思議になったこともあるもんな」

 

「その七不思議を解明するために夜の学校向かった先輩達と初めて会ったこともいい思い出っすね~」

 

「あったあった。2年前のことだな。確かその時は西野が……」

 

「桃子ちゃーん!」

 

俺と東横が話していると榎本が此方に歩いてくる。

 

「梨子ちゃん先輩、こんにちはっす」

 

「遊戯部の悪行は撮れた?」

 

「一応証拠はハッチー先輩が持ってるビデオカメラにあるっすよ」

 

「このカメラだな。まぁ今回は見逃してやってくれ榎本。それに遊戯部で表向きに名をあげている内海にも申し訳がたたんしな」

 

「……それもそうね。内海君は真剣に活動してるし、あの後輩達に指導すれば悪い噂もなくなるかな。じゃあ今回は比企谷君に任せるわ」

 

「ん」

 

「私は生徒会室に行くわ。じゃあね3人共」

 

「私も手伝うっす~」

 

榎本と東横が生徒会室に戻るとポカンとしている雪ノ下と由比ヶ浜に声をかける。今回よく人が空気になるね全く。

 

「おーい、そろそろ次の話に入りたいんだが……」

 

「……はっ!ごめんなさい。東横さんのインパクトに引っ張られていたわ」

 

「存在感薄いのにインパクトあるってどういうことだよ……。とりあえず部室に戻るぞ」

 

フリーズしている由比ヶ浜を起動させて俺達は奉仕部の部室へと向かった

 

 

~そして~

 

「じゃあ本題に入るぞー」

 

「本題……?それって事故のことじゃないの?」

 

「それとはまた別だ。言おうとすると材木座が邪魔したからな」

 

本当に空気の読めない眼鏡だな。

 

「というわけで本題。由比ヶ浜、HAPPYBIRTHDAY」

 

「えっ……?えっ?」

 

「雪ノ下から聞いたが今日誕生日なんだってな。だから俺達奉仕部で軽いお祝いだ」

 

「ええ、由比ヶ浜さんには感謝しているしね」

 

「ヒッキーが……ゆきのん……」

 

まぁ俺は感謝とかはどうでもいいけどな。部員の誕生日を祝うのも部活動の一環だろう。

 

「とりあえず俺からはこれだ」

 

「これは……」

 

「じゃあ俺はこれからバイトだからこれで帰る」

 

「うん、またねヒッキー!!」

 

「ああ」

 

こうして6月18日という濃い1日は終わりを迎えた。事故の件を話して由比ヶ浜に誕生日プレゼントを渡して終わりかと思っていたが、材木座がこの1日を色濃くした。いい迷惑だ。

 

ちなみに由比ヶ浜に渡したのは犬の首輪である。これには飼い犬をもっと大切にしろよという皮肉を込めて渡したのだが、由比ヶ浜の花畑な頭ではそれは理解できていないだろう。まぁそれもどうでもいい。

 

さて、バイト頑張りますかね。

 

 

 

 

~そして~

 

「ふーん、それで八幡は許したんだ」

 

今俺は西野と話をしている。今日のバイトは久し振りに西野と2人で野球以外の仕事である。

 

「許す許さないとかどうでもいい。別に由比ヶ浜がどうしようと興味ないからな」

 

「そっか……」

 

「どうした西野。元気ないな」

 

「……私は由比ヶ浜さんを許す気になれないよ」

 

「なんでだ?」

 

「由比ヶ浜さんがしっかり犬のリードを離さなければ八幡が事故に遭うことはなかった……。それに1年以上も謝罪なしとか常識的に有り得ないし」

 

「由比ヶ浜は言う勇気がなかったとか言ってたがな」

 

「そんなのただの言い訳だよ。1週間や1ヶ月ならまだしも1年だよ?ふざけてるとしか思えないよ。雪ノ下さんは車に乗っていただけだからまだしも……」

 

「まぁ車側が加害者になるのは仕方のないことだな」

 

それにしてもここまで怒りを出している西野も珍しいもんだ。小学校の時以来じゃないのか?

 

まぁこうして深夜に働いている時点で俺達が常識が云々とか言えないけどな。

 

ちなみにこの深夜のお仕事はちゃんと御上の方々に『深夜労働許可証』という喩え中学生や小学生でもこうして深夜に働いても大丈夫だよって代物を見せることによって公的に働けるのだ。

 

……川崎沙希にも作ってやったらよかったかね?でもあれは椿さんが俺達のためにと作ってくれたものだしな。

 

「だから私は由比ヶ浜さんを好きになれない。……まぁ表向きには普通に接するつもりだよ」

 

「そうかい」

 

西野はスポーツマンとかによくある『嫌いな奴や苦手な奴でも表向きには仲良く接することができる』という性格の持ち主(まぁ限度はあるが)だ。

 

だから由比ヶ浜が好きになれないと言ってもこれからはある程度会話をしたりするだろう。そんな気がする。

 

「さて、さっさと仕事を終わらせて帰るぞ」

 

「そうだね!」

 

すっかり元の明るい西野に戻ったな。元気なのはいいことだ。




今回はここまでです。

次回からは暫くパワポケ9とのクロス要素が強くなる話になります。
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