俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡   作:銅英雄

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では今回もよろしくです。


雪ノ下雪乃は榎本梨子に敬意を持つ。

梨子side

 

「今日は色々あったわね……」

 

そう呟きながら私は千葉村の夜の景色を見ていた。

 

総武高校の人達が千葉村に近くの小学校が林間学校なのでそのサポートスタッフとして参加するということを前に聞いたことがある。学内で募集されていて、私もそれには少し興味があったので慰安旅行の日程と被ってなかったら行こうかと思っていたくらいだ。

 

でも慰安旅行の日程の方が早く公開されていたので、断念することにした。こっちはこっちで楽しみだしね。

 

だから今日はどんな人達が参加しているのか見に来るのも兼ねて比企谷君と優香と一緒に手伝いの場所まで足を運ぶ。そこにいたのは奉仕部の雪ノ下さんと由比ヶ浜さん。あとは平塚先生が呼びかけた小町ちゃんと戸塚君だった。

 

なんでも小町ちゃんが比企谷君を連れてこさせるのを平塚先生は予定していたみたいだけど、小町ちゃんは比企谷君が私達と慰安旅行に行くことを知っていたので断ったとか。なんで平塚先生は事前に比企谷君に連絡しなかったんだろう……?

 

夕方になって外の空気を吸いに行くべく再び手伝いの場所まで行くと先程は見なかった葉山君のグループがいた。葉山君のグループは私達の学年……いや、もしかしたら総武高校で1番有名かもしれない。そんな葉山君を私は嫌っている。グループのメンバー事態は三浦さんと海老名さんは優香のコミュニティの1部だから嫌いというわけではないけど……。

 

それで話し合いをしていたみたいなので比企谷君が割って入るのに合わせて私と優香も混ざる形になった。

 

内容は小学生の1人が悪意によって孤立しているというものだった。

 

……なんだか小学生の頃を思い出していい気分じゃないわね。という気持ちをグッと我慢して、私達は3人だけでこっそりと話し合った。

 

葉山君の意見はみんな仲良くだの、話し合えばわかるだのと言っていた。その提案で過去に私と雪ノ下さんはどれ程の目にあったか忘れているのかしら?でも彼の場合は本気でそう思っていそうなので、私は葉山君意見を完全否定して、問題の解決、或いは解消ができる案を3つぶつけた。まぁそのうちの1つは比企谷君が出した案だけど。

 

比企谷君の意見を聞いて思った。『もしも私達と比企谷君が同じ小学校だったらどんな結末を迎えていただろうか?』というたらればを……。そう考えると比企谷君に初めて会った時は酷いことしちゃったなぁ……。

 

物思いに耽っていると雪ノ下さんがこちらに歩いてきた。

 

 

 

梨子sideout

 

 

 

 

 

雪乃side

 

私は考えていた。三浦さんに否定だけじゃなくてなにか対抗案を出せと言われてそこからなにも出てこなかった。

 

……私は奉仕部で何をやっていたのだろう。比企谷君が入ってきてからはずっと彼に頼りっぱなしだった。この林間学校のサポートも彼に頼ってばかりになっていたのだろうか。

 

そう思っていると比企谷君が奉仕部の合宿として参加しないと聞いてこれはチャンスだと思った。奉仕部の部長として問題の解決に努めてみせる……と。その結果が今のような結果だった。

 

どうすれば、どうすれば私に解決できるのか。そう考えて外に出て歩いていると榎本さんを見つけた。

 

「榎本さん……?」

 

「雪ノ下さん?どうしたの?」

 

「実は……」

 

私は榎本さんに今私が考えていることを全て伝えた。

 

「成程、雪ノ下さんは雪ノ下さんなりに解決しようと考えていたんだね」

 

「でも、なにも思い浮かばなくて……」

 

「私が出した案はどうかな?1つは比企谷君が思い付いたやつだけど……」

 

「…………」

 

確かに榎本さんの案は現実的で良い案だと思った。最後の意外は。でも私もなにか案を出さないと……。奉仕部の部長としての……。

 

「……それはプライドが許さない?」

 

「っ!」

 

プライド……?そう……かもしれないわ。私は負けず嫌いなところがあり、そこを姉さんにからかわれて、絶対に見返してやると、そう誓って自分だけで解決しようと考えていたから……。すると榎本さんが話す。

 

「人を頼ることは何も悪いことじゃないよ。私だって優香や比企谷君に頼ることが多いから」

 

「…………」

 

続けて榎本さんは語る。

 

「前に私が大きな失敗をした時も比企谷君と優香、それに他の仲間が助けてくれた。そして言われたの。『人は1人では生きていけない。必ず誰かを頼ったり、誰かに頼られたりしているから。大事なのは支え合うことなんだ』って……。初めて聞いた時は葉山君みたいな寝言かと思ったけど、そんなことはなかった。初めて私は救われたんだって感じた。……まぁ長々と言ったけど、要するに頼れる仲間を作った方が良いってことかな?もちろん雪ノ下さんが1人でもできるって思うならそのままでもいいよ。それを決めるのは雪ノ下さん自身だから」

 

「決めるのは、私自身……」

 

「……ちょっと身体が冷えてきたからそろそろ宿泊してる所に戻るね」

 

少し冷えてきたと言って榎本さんは歩き始めたと思ったら、私の方を向いた。

 

「今日は雪ノ下さんと話せてよかった」

 

笑って言うと榎本さんは再び歩き始めた。

 

「格好良い……」

 

それが私の榎本さんに対する感情だった。

 

 

 

 

 

 

雪乃sideout




今回はここまでです。

次回は多分来年ですかね……。
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