俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡   作:銅英雄

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本編が煮詰まり気味なので番外編ですよ。


番外編 西野優香の華麗なる?1日 平日編

私こと西野優香の何気無い、いつも通りな1日が始まる。

 

 

ピピピピピッ!

 

 

「う~ん……」

 

午前5時30分。目覚まし時計の音と共に起床。身体を伸ばして欠伸を噛み締め洗面台に向かう。

 

顔を洗い終わると朝食の準備。6時までに諸々の準備を整えておきたい。

 

6時になると朝食の時間。今日は白御飯に焼き鮭と味噌汁、更に胡瓜の漬物と茹で卵と和食の日。

 

「いただきます」

 

この場には私しかいないけど、挨拶は大切なのでキチンとする。というか私1人暮らしだけどね。

 

7時までには朝食とその後の軽めの運動、汗をかいたらシャワーを浴びて制服に着替える。学校まではまだ時間があるので、授業の予習復習をやっておく。シャーペンを進めていると着信が来る。ナオからだ。

 

「もしもし?どうしたのナオ?」

 

『優香ちゃん、優香ちゃん!助けてください!!』

 

泣き付くように言うって事は大方宿題で助けてほしいといった感じかな?

 

『今日提出の宿題が全然終わってないのですよ!しかも1時間目なんですよ!!』

 

「また?」

 

『うぅ……』

 

「……はぁ、今から学校来れる?私も今から行くから」

 

『ありがとうございます~!』

 

こんなやり取りが3日に1回程あるけど、その度にナオは泣き付く。前に1度梨子に頼んだ時は物凄い表情をした梨子がナオを叱っていた。以来ナオは私にヘルプをお願いしている。

 

私もナオに甘いなぁ……。でももしもナオと出会わなかったら私がその立場になってたかもしれないんだよね。梨子に勉強を教えてもらったおかげで成績の方は上位くらいまでに伸びた。まぁその代わり私はそれまで地獄を見たけどね……。

 

7時15分、私は学校に歩を進める。学校まで徒歩15分前後。走ればもっと速く着くし、ゆっくり歩けばそのぶん遅くなる。でも今日はナオのヘルプのため急ぎ足で行くことに……。

 

学校に着き教室に入るとナオが飛び込んできた。

 

「優香ちゃーん!宿題の提出がヤバくて先生が激おこですよ!序でに梨子ちゃんもプンプン丸です!」

 

「いや、梨子はその程度の表現で済まないと思うけどね……」

 

中学の時に私はナオと同じ体験をして同じ様に叱られた。その光景をニヤニヤしながら見ていた八幡には少しイラッとしたことは今でも覚えてるよ……!

 

 

~そして~

 

時は過ぎて放課後になる。今日はバイトの日なので帰り支度を済ませてバイト先へ。

 

「優香!」

 

今日は梨子と八幡が一緒。野球の仕事からこの3人で組むことが多くなったからなんだか嬉しいな♪一層仕事に励めるよね!

 

梨子との出会いは中学の頃でその時は八幡も含めて一悶着あったけど、今となっては1番の親友だ。

 

「八幡は?」

 

「先に行ったわ。私達も行きましょ」

 

「そうだね!」

 

バイト先へ駆け足で行く。バイトの内容には軽いものもあれば犯罪レベルのものもあるけど、それはやらなきゃやられるから謂わば正当防衛のようなものだ。

 

「おー、遅かったなおまえら」

 

「比企谷君が早すぎるのよ……」

 

「はっはー、まぁ俺はSHRの時には此処に向かってたからな」

 

「サボりじゃない!ちゃんと出なきゃ駄目よ」

 

このように八幡と梨子のやり取りが最早定番と化している。

 

八幡は幼稚園からの幼馴染でクラスこそは違う時もあれど高校の今までずっと同じ学校だった。八幡が今のように変わってしまったのは小学校の時に起きたある事件のせいなんだけど、詳細については割愛するね。

 

もうあんな悲劇を2度と繰り返さないためにも八幡は私が守るんだ……!

 

「まぁまぁ2人共、その話は後にして早く行こうよ!」

 

「……はぁ」

 

「へーい」

 

 

~そして~

 

「う~ん、今日もよく動いたぁ!」

 

「今日は何時もより多くいたような気がするわ……」

 

梨子が言う何時もより多くいたというのは戦闘員の事。戦闘員とは最近ジャジメントや大神の間でドンパチやっている人達。

 

私達が働いている(Oddball)は表向きには椿さんが立ち上げた株式会社なんだけど、今私達がやっている仕事はその裏向きの仕事にあたる。私達はジャジメント側の陣営でそれに敵対する戦闘員達を主に狩っているんだよね。基本的には無力化させるだけでいいけど、それが無理そうなら殺すこともやむなしとされている……そんな仕事。

 

「理由の1つとしちゃあもうじきジャジメントと大神が1つの組織になるって話だから、それに対する反対派が此方側に攻めてきてるんじゃねぇのか?知らんけど」

 

「さりげなくすごい事をしれっと言ったわね……。大事じゃない!」

 

「椿さんが言ってたが、まだ詳しい事がわかってないから可能性の1つとして覚えておけってよ」

 

「椿さん……。なんで私に言う前に比企谷君に言っちゃうんだろ……。この組織って椿さんと私で設立した筈なのに……」

 

梨子が小さい声で言っている通りこの組織は椿さんと梨子が立ち上げた組織で、私と八幡は3番目かそれくらいに入ったんだよね。

 

それにしても八幡が言ったことが本当ならこの組織も大きくなってとっても良いことだよね!更に給料が跳ね上がるよ!!

 

 

~そして~

 

バイトが終わり、時刻は22時過ぎ。明日も学校なので走って帰路に向かう。帰れば22時30分で御風呂に入り、23時45分にて就寝。明日が休日ならもうちょっと起きてるんだけどね。

 

あとバイトがない日だと家に帰って予習復習をみっちりするよ。中学の頃は勉強嫌いだったけど、梨子に教えてもらって以来もう2度と地獄を見ないためにせっせとやってた勉強が段々好きになっちゃってるんだよね。次のテストでは目指せ学年10位以内!

 

そんな事を頭に入れつつ布団を敷いて電気を消す。

 

「おやすみなさい」

 

誰に言ったわけでもなく、目を瞑る。毎日色々ある濃い濃い人生だけど、それが楽しく感じる。明日はどんな事が起こるかな?そんな楽しみを胸に抱きつつ、寝息を立てた。




休日編もやる予定。でもそろそろ本編も挙げないと……。

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