俺ガイル小説でよくあるちょっと性格が変わった愉快な比企谷八幡   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


戸塚彩加は美少女(男)である。

本日は快晴なり。ということで特別棟にある保健室の横にあるこの場所が俺の憩いの場所……つまりベストプレイスである。

 

ここでテニス部員の練習を見ながら俺は飯を食べている。1人でいることが殆どだがたまに西野、榎本、高科、吉槻がこっちに来て一緒に食べよう等と誘ってくる。

 

「あれ?ヒッキーじゃん」

 

「……由比ヶ浜か」

 

「なんでこんなとこにいんの?教室で食べればよくない?」

 

「俺はこの場所が好きだからな。雨が降ってない日はここで食べてるんだよ」

 

この場所はいい。この場所で吹く風が心地よくて学校で数少ない俺のお気に入りなのだ。

 

「それより由比ヶ浜はどうしてここにいるんだ?」

 

「ん?あたしはね、ゆきのんとジャン負けして……罰ゲームってやつかな?」

 

「罰ゲーム?俺と話すことが?うっわー。由比ヶ浜さんってばそういうこと言っちゃうんだー。陰湿ー」

 

「ち、違うし!ジュースを買いにいくだけだから!!」

 

「ほーん……」

 

どーでもいーですよ。

 

「あ、あのさ……」

 

「あん?」

 

「ヒ、ヒッキーは入学式のことって……」

 

「あれ?由比ヶ浜さんと比企谷君?」

 

由比ヶ浜が何やら話そうとしたところにある人物が声をかけてきた。

 

「あっ!さいちゃんだ!よっす!!」

 

さいちゃんと呼ばれている(多分そう呼んでいるのは由比ヶ浜だけ)のは戸塚彩加(とつかさいか)。容姿はかなりの美少女だけど男子なのだ。

 

以前高科が戸塚について記事にしようとしていたが内容を見て榎本と吉槻が却下して俺が破り捨てたのを今でも鮮明に覚えている。

 

「うん、よっす、2人はここで何をしてるの?」

 

「別に何も?」

 

「いやいや、由比ヶ浜は雪ノ下にジュースを買いに行くんじゃねーの?」

 

「あっ!そうだった!じゃーね!ヒッキー、さいちゃん!!」

 

パタパタと走っていく由比ヶ浜。……自分の使命を忘れちゃいかんでしょ。俺が呆れていると戸塚が話しかけてきた。

 

「比企谷君ってテニス上手いよね」

 

「藪からスティックにどうした?」

 

「フォームとか綺麗だったから……。壁打ちしてるのを見てたけど授業が終わるまでずっとラリーを続けてたし」

 

「……まぁ球技は得意な方かもな」

 

西野と小学生、中学生の頃に野球、サッカー、バスケと様々なスポーツで勝負をしたこともあったっけか。球技はテニスと卓球以外なら俺が勝ち、その他の剣道や柔道なんかは西野にコテンパンにされた。あいつは化物なんじゃないかと当時は思ったものだ。

 

「それがどうかしたか?」

 

「うん、うちのテニス部……すっごく弱いんだ」

 

 

まぁ聖人と言っても過言ではない戸塚にここまで言わせる程に弱いからな……。テニス部に限らずほぼ全ての運動部は。

 

「そうだな」

 

「……3年生が引退したらもっと弱くなっちゃうと思う。だから比企谷君にテニス部に入ってほしいんだ!」

 

まさかの勧誘……。テニス部に入るとバイトの時間がなくなるからNG。それに奉仕部みたいに空き時間が長い部活だからこそ俺は入ったようなものなのだ。

 

「すまない戸塚。俺は既に部活に入っているんだよ」

 

「そっか……」シュン

 

「まぁその部活は奉仕部といって悩み相談みたいなことをやってるんだ。戸塚の助けにはなるかわからんけど相談しに行ってみたらどうだ?」

 

「比企谷君……」

 

「なんなら俺の方から部長に言っておくぞ」

 

戸塚を見ると一時期の吉槻を思い出す。雰囲気はそっくりだしな。……まぁ吉槻の場合は彼女の心の闇が半端なかったけど。

 

 

 

~そして~

 

「……というわけなんだが」

 

放課後になり俺は雪ノ下に戸塚のことを話す。

 

「成程、つまりは戸塚君はテニス部を強くしたい……というわけね」

 

「そういうことで奉仕部としてはどういう風に解決するべきかなんだが……」

 

奉仕部の活動理念としては自立を促すわけだから……。

 

「テニス部に……」

 

と解決策を言おうとした瞬間部室のドアが開かれた。

 

「やっはろー!」

 

由比ヶ浜が入ってきた。なんだよその珍妙な挨拶は……。

 

「今日は依頼人を連れてきたよ!」

 

由比ヶ浜が紹介した依頼人は件の戸塚彩加だった。

 




今回はここまでです。
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