圧倒的支配者 作:南鳥
「まぁ・・・落ち着け、アルベド。暫くは、行動は起こさぬ」
「かしこまりました。しかし、よろしいのですか?」
「物事には順序がある。まずは、守護者クラスの完全無効化。それに、パンドラズ・アクターとルベドのこともある・・・まずは、一つの波紋を起こし、それを広げるのだ」
「はい。謙一様♥」
「具体的には、コキュートスとデミウルゴス盗賊の輩の討伐させ、謀反を起こさせる」
「そんなことが、可能なのですか?」
「俺を誰だと思っている・・・お前のご主人様だぞ?」
「そうでございました。私の暴言をどうぞお許しください」
「許す。それと、これからのやりとりはメッセージで連絡する」
謙一がそう言った瞬間、王座の間の扉が開かれた。
「あぁ~いたいた」
アインズである。
「謙一さん、あまりうろうろしないでくださいよ。探したんですから」
「ごめん、アインズ。ちょっとアルベドと、ナザッリクについて教えてもらってたのさ」
「そうなのか?」
「はい。謙一様に、教えてさしあげました」
アルベドの言葉に、アインズは疑いを持たなかった。
「そんなことより、アインズは何で俺を探してたの?」
「そうでした・・・実は私は、ナーベラルと一緒に少しの間冒険家になろうと思うのですが、謙一さんもいかがです?」
「めんどくいから、やだ!」
「即答ですね・・・解りました。私が居ない間は、静にしていてくださいよ」
そう言ってアインズは、踵を返して、王座の間を出ていった。
「アルベドよ・・・シャルティアの代わりに、コキュートスとデミウルゴスに犯罪者の拉致をするようアインズを説け」
「かしこまりました」
アインズside・・・
アインズは、冒険家になるための準備をしていた。そこに、アルベドからメッセージが届いた。
「よろしいですか?アインズ様」
「アルベドか?なんだ?」
「実は犯罪者の拉致の任務について、ご相談がありまして・・・」
「何?その任務は、お前も賛成したではないか?」
「任務そのものは、賛成なのですが・・・シャルティアがやるということに、些か不安がありまして」
「何シャルティアに?」
「はい。ご存知のとうり、シャルティアは、強さにもうしぶんはありません。しかし、「血の狂乱」があることや、頭が弱いことを考慮に入れますと、適任者と言えるかどうか・・」
アインズは悩んだ。確かに、アルベドの言うことは、アインズも危惧している。今回の任務は、圧倒的な強さよりも、着実な実行力が求められる。
「なら、お前は誰が適任だと思う?」
「はい。愚考しますに、頭の面で、デミウルゴス。強さの面でコキュートスがよろしいかと」
「そうか・・・なら、そうしよう。すぐにコキュートスとデミウルゴスに通達するのだ」
「はい」