私が記憶を失ったアモりんと大赦で出会ってから数週間、今日からアモりんは学校に行くようだ
結局最後まで「やっぱり俺は園子の側に居る!」だって、全くアモりんは優しいんだから.....
でも正直アモりんのいない昼間は物凄く寂しかった、私は思ったよりもアモりんに依存しているらしい、けどこれ以上アモりんに迷惑をかける訳には行かない。だから寂しさを埋めるために私も私なりに色々と調べてみた、とは言っても身体は動かないから大赦の人達に聞くしかなかったのだけど、しかし私はどうやら大赦では中々偉い人らしい
「ただいま〜」
「アモりん!おかえり!!」
「おう、ちょっと待っててな、今からご飯作るから」
「え?いいよアモりんも疲れてるでしょ?」
「コレが俺の仕事って言うか使命?みたいなもんだしな〜」
それから私はアモりんの作ってくれたご飯を食べながら学校の話を聞いた、けどおかしい所がある。何でもアモりんが入った部活は勇者部と言う名前の部活らしい、しかも部員にはわっしー、東郷美森も一緒だと言う
勇者部?それにわっしーも一緒だなんて、何かおかしいよね.....それに犬吠埼風さん、犬吠埼って確か夫婦揃って大赦の偉い人だったよね、でもこの間2人ともお亡くなりになったって聞いたけど、その娘さんだよね、っていう事は彼女も大赦の息が掛かった人間なのかも知れない....
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アモりんと一緒にご飯を食べた後大赦の人を呼び出して、アモりんの話を聞いておかしいと思った事を聞いてみた、結果は思った通りやっぱりアモりん達を勇者に仕立てる為の部活らしいもちろん犬吠埼風さんは大赦の人間だった。
「なんで?わっしーはもう勇者として戦わなくても良くなったんじゃないの!?」
「申し訳ありません、奏様同様三森様の力は強力なのです、ですがまだ勇者なると決まった訳ではありません、他の学校にも勇者部と似た部活が存在しております、次の勇者はその中から神樹様に選ばれるのです」
他の学校に同じ様な部活がある?よくもまぁぬけぬけと......わっしーとアモりんが同じ所にいる時点で1つの学校に戦力が集まり過ぎてる、それに今のわっしーのお友達の結城友奈さんも歴代勇者の中でもトップクラスの勇者適性をもった人らしいし
大赦は神樹様に選ばせる気なんて無い、という事だろう他の学校に勇者候補が居るのはあくまでも言い訳の為だろう
「......貴方達は、大赦はアモりんだけじゃなくてわっしーにまで辛い思いをさせようとしてるんだね」
「申し訳ありません、ですが世界を救う為には大きな力が必要なのです」
「だったら、だったら私が戦う!勇者は満開をすればするほど強くなるんでしょ?だったら何度も満開をした私はかなり強いんじゃないの!?」
「確かに園子様はお強い、過去の勇者の中でも最強の勇者でしょう、しかし今園子様の勇者システムは今の園子様用に調整の最中です」
「それは後どれぐらいかかるの?」
「未だ目処は立っておりません、しかし勇者様達からの戦闘データさえ入手出来ればもっと早く完成させることも出来るでしょう」
それまでは黙って寝てろって事、か.....大赦からしたらきっと私は邪魔な存在何だろうね、きっと本当にギリギリにならないと私を戦わせないつもりだろう
「なら、私はアモりん達に全部話す、いいよね?」
「それはいけません、奏様達の為にも」
「......どういう事?」
「奏様が下手に知ってしまえば、今一度作り直される、という事です」
「な!?」
「神樹様としてはにも知らずに戦い続ける兵士が必要なのです、そうなれば満開の事について知ってしまった奏様は一体どうなるのでしょうね?」
「っ!?貴方達はどこまで......!」
「園子様の賢明な判断を期待しております」
そう言って大赦の人は部屋を出て行った
.....完璧に抑えられた、これじゃぁアモりんに満開の本当の事を話す事は出来ない
「アモりん、ごめん.....ごめんね、私が戦えればアモりん達には無理をさせないで済んだのに.....」
園子様も落ちていきますけど、同時に大赦もクズになって行く.....今一度言っておきますが、あくまで大赦には2つに割れていて、半分は春信さん達の様な人達ですので.....